きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「笑う男」

2019年04月18日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)




赤ん坊の頃に口を裂かれた男が
見世物小屋の主人に拾われショーに出る。
あるとき彼の本当の出自がわかる。


「金持ちの楽園は貧乏人の地獄によって造られる」、
なにが地獄でなにが幸福か。
偽りと真実とは。
「笑う男」を笑っていた男が「笑われる男」になる。
地面はいつも不安定なのだ。

口が裂けた傷跡がまるで笑っているようだと、
「笑う男」として笑いを取る主人公は
運命の渦にグルグルされて可哀想。
ラストは幸せなのかなあ。

真実が見えてしまった女公爵は
それまでの視点には戻れないんだろうなあ。
地獄かも。

翻弄されながらも真っ直ぐに生きる主人公を浦井くんが好演。
彼の養父役の山口さんは第二の主人公。
助けを求める子供に「どっか行け!」と言いながらドアを開ける。
養い子たちにかける愛情に涙。
ねねちゃんは無垢。

まなとが思いのほか(ごめんぬ)歌が上手く音域も広かった。
退屈で刺激を求める女公爵が真実に気づく。
その流れがクリア。

としちゃんは美人だった!

初演は韓国?
韓国版だともっとエグみがあるのかなあ。
それもちょっと見たい。


ワイルドホーンの曲は、
不吉で美しい。


【出演】
グウィンプレン:浦井健治
デア:夢咲ねね
ジョシアナ公爵:朝夏まなと
デヴィット・ディリー・ムーア卿:宮原浩
フェドロ:石川 禅
ウルシュス:山口祐一郎

中山 昇、上野哲也
宇月 颯、清水彩花
榎本成志、小原和彦、仙名立宗、早川一矢
藤岡義樹、堀江慎也、森山大輔
石田佳名子、内田智子、岡本華奈、栗山絵美
コリ伽路、富田亜希、安田カナ、吉田萌美

リトル・グウィンプレン:大前優樹

【Staff】
脚本:ロバート・ヨハンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
歌詞:ジャック・マーフィー
編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
音楽スーパーヴァイザー:塩田明弘
音楽監督:小澤時史
歌唱指導:山口正義 やまぐちあきこ
振付:新海絵理子 スズキ拓朗
美術:オ・ピリョン
照明:笠原俊幸
音響:山本浩一
衣裳:前田文子
ヘアメイク:岡田智江(スタジオAD)
映像:奥秀太郎
舞台監督:廣田 進 三宅崇司
演出助手:森田香菜子
指揮:塩田明弘 田尻真高
オーケストラ:東宝ミュージック ダット・ミュージック
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする