きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

2018年「ジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレム・バージョン)」@大阪

2018年02月24日 | 劇団四季
今日はとても素晴らしかった!
芝居が噛み合っていた。
新しい組み合わせの緊張感も良いけど、
慣れた相手同士から滲み出るエモーショナルな空気がなんとも切ない。

キヨミチは今日は声が出ていた!
高音で裏返っても、苦しみの表現になっていた。

ユダは最初から絶望してた。
「知る者はお前・・・」でマリアを見るジーザスに、
「俺の方がわかっているのに!」の
嫉妬混じりの情念メラメラ。

「今宵安らかに」で手を伸ばすユダ。
それを見ながら顔を背けるジーザス。
晩餐ではにじり寄ったあと、
手を伸ばし切ってから、諦めるユダ。
その間にジーザスも少し歩みよったような。
バランスを崩しただけかもしれないけど。
ジーザスが去った後のユダはなにかを決意したような顔だった。
あそこで裏切りを決めたんだろうな。

最後は神に利用されたことを明確に知り、
自殺穴では吸い込まれるのに少し抗っていた。

「スーパースター」は、まだ、問いかけている。
スンラさんは地獄の底で、ここにはいない人の名を
(その人は天国にいるので、もう2度と逢えない人の名を)
恍惚とした表情で唱えていた。
キヨミチは地獄の底で正気を取り戻したかのように、問う。
あなたは誰か、と。

今日は十字架に掛ける前に、
民衆を煽る時に、
叫んでいたよね。
「ウオーッ!」みたいに。珍しい。

嫉妬と理性のバランスがいいよね。
どちらかに寄りすぎない。から、壊れる。

右腕の参謀だったユダ、
壊れていくユダ、
壊れ切っているユダ、
今日はどれとも違うかんじ。
なんといえばいいのかなあ。

今日の神永さんは、
前半は奇跡をおこした余韻がある顔。
だんだん人間に戻る。
神は、彼が人間だからこそ
試練を与えたんだな、ひどいな。
ゲッセマネのロングトーンも、
人間としての苦しみの問い。
命の限りがある人間が死を受け入れる。

前半の神輿はアルカイックスマイルなのに、
後半の神輿は普通の青年の、
生身の人間の顔だったなあ。

神から人間に戻って、
みんなへの愛情も取り戻して、
だからこそユダとペテロの裏切りが辛くて。
達観できていない、
なのに、その弱い部分を誰も見ていない。
ユダでさえも。
ジーザスは一人で死んで行くんだよー!
マリアはなんとなく、察知したかんじ?
香油の件だけじゃなく。

ゲッセマネ後に矢来がカッカッと来たとき、
ジーザスは掴んでいたよね。
松戸で見た時のような泣きそうな顔では無かったけど、
今日も、ひとりの人間としての辛さを感じたな。
そういった意味でユダは正しいんだよね。
「ただの男」。
だから愛したんだよ、あなた!

谷原さんのひたむきでまっすぐな若さもいいけど、
山本さんの修羅場をくぐり抜けた感も深くていいね。
かみしばに合う。

阿部ヘロデは一皮むけてた!
ちゃんとコメディリリーフになっていた。

山田さんのカウント30台の発音がかなり良くなっていた。
頑張ったんだろうな。

本城さんはちょっと発音があやしいところもあるけど
(慣れると崩れるかんじ)、
ローマをっ!とかの盛り上げがあるから気にならない。

使徒もしっかり見たいけど、
ごめんね、キヨミチしか見えないの。
全体を見ようか一瞬考えたけど、
キヨミチを見るために来たんだし。

カテコで。
三人順番に挨拶のときにキヨミチは
腰で引くようなガッツポーズが出てたね。
今日はやり切った感が自分でもあるのかな。
千秋楽のひとつ前が一番熱いよね。

神永さんも一人捌けの〆で、
頂点で右手のこぶしを振り上げ去りました。
明日が大阪楽だけど、
もしかしてかみしばが大阪で最後だったりするのかなあ。

カテコの円、円を崩すあたりで
高井さんがバランスを崩していたよね。

ウサギと鳥と魚は売れ残り率が高い。
たまに強奪される。
かさばるからそのあとの展開が難しいという
現実的な理由が主だと思うけど。
ウサたん、、、。


終演後に劇場を出たら、
「初めて見たのが金森さんで」という声が聞こえて。
そうか、四季でのスンラ名義はその前かー、とか思ったり。
金森名義も11年前からかー。
「金森さんは筋肉質で、」って話も聞こえてきた。
キヨミチが筋肉質じゃないってこと?
スンラさんの腹を見ていない?
などなど思う。
(東バの)木村ジェームスも11年前なんだな。
木村ジェームスの日に五反田駅の公衆電話から
前予でチケットを取ったんだ。
キャスボ騒動の頃だから、キヨミチに張るのも大変だった。
あの電話のあと、あそこまで金森ユダにハマるとは、
思わなかったよ、、、


冒頭で群衆が三角形になるところ、
苦しむユダに胸が苦しくなりつつ、
今期のキヨミチの脇はモジャじゃないな、
とかチェックするよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-/BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-」

2018年02月24日 | 宝塚(月組)


バレエファンじゃない人の小説&脚本・演出なので
かえってわかりやすいかも。
景子ちゃんならこだわりすぎて話が進まなかっただろうな。
細かいところはリアルとは違うんだけど、
宝塚で「白鳥の湖」は楽しかった。
身長が揃った群舞は美しい。

話はドタバタして、どこが描きたいのかよくわからないけど、
たまきちの青柳さんが誠実なのは伝わってきたし、
京さん団長のギャンブラー発言は素敵だった。
どこのカンパニーも公演はギャンブルなんだろうな。

ただ、肝心のフラッシュモブは寒かったよ、ダーイシ。

スミスは髭で嬉しいなり。
ギリちゃんロン毛団員。
みやちゃんのプリンシパルは
「こういうダンサーいそう」のリアル感。
わかばちゃんはポアントで立って偉いけど、
代役のちゃぴの方が遥かに上手いんだな。
仕方がないけど。
ありちゃんは芝居が良くなった。
けど、爆上げされて、ようやくここ、とも思う。
れいこちゃんが悪だけど王子様がよくお似合い。
としちゃんはいらんこと言いだけど
プロでもリフト失敗で降板はあるよね。


芝居は「まあ、無難」ぐらいなかんじで
リピートするほどではないけど、
リピートは辛くない、というかんじ。


ショーの方が私はダメだった。
サイトー、大介は趣味が突き抜けているけど、
ウエクミは作為的すぎて、あざとすぎて、
見ていて全くテンションがあがらない。
曲もダメ、ダンスもダメ。

サイトーのゴチャゴチャはやりたいことが多すぎて、
全部詰め込んじゃった!だし、
キムシンは物量作戦こそ宝塚!なので、
目指す方向はわかるんだ。
ウエクミは鈴木K系。
群舞の処理が適当で、「まとめて出して課題をクリア」で、
ソロ以外を動かす力が無い。
音楽とダンスの力もわかっていない。
残念だ。

実際の作曲も振付もウエクミ以外だけど、
作品の構想、伝える力、決定するセンスはウエクミだよね。
そのセンスが無い。
細部まで書き込める脚本がある芝居と違って
ショーではそこまでスタッフに伝え切れていない。
今日見た限りは私の興味はそそられない。

バッディガール?が寺沢武一系。
景子ちゃんもだけど、
女性作家の方がセクハラ系になるのはなぜだろう。

みやちゃんは時々マライヒ。

まゆぽん宇宙人、大階段はさすがに触角オフ。
スミスも鬘オフ。


芝居、ショーとも、私のスミスセンサーは絶好調だった。
もう少しで作動終了かあ。


大劇場のアレ。
まゆぽん。


としちゃん、最後なんだなあ。



開演前にロビーラウンジで公演デザート。
「パッションフルーツとホワイトチョコムース」(400円)
『カンパニー』をイメージしたデザートをご用意しました。
パッションフルーツムースとホワイトチョコレートムースにパッションフルーツのナパージュで艶を出し、金箔で華やかな様子を表現し、バレエダンスをイメージしたチョコレートを飾りました。   


二層で豪華でリッチなデザートでした。

お昼はくすのき。
「タカラヅカニュース特別御膳 「花のみち」~めでたい御膳~」







豪華!
蟹ご飯、美味しい!
金目鯛の唐揚げ、すごく美味しい!!


余談。
往路のモノレールがチキンラーメンラッピングでした。


阪急梅田駅には「歌劇(雑誌)」創刊100年の広告!





スターが勢揃い!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする