きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「滝廉太郎の友人と知人とその他諸々」

2014年01月10日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
作者不詳とされるいくつかの唱歌は
岡野貞一の作曲と推測されているが、その真実は?を探る内容。

若くして日本の音楽界の先陣として新しい時代を作ろうとしながらも
留学後すぐに結核となり夢を断念せざるを得なかった滝と、
一度は音楽を諦めた岡野。

二人の対立と友情。
国費留学の身でありながら
本国に無断で退学したことにより
曲の発表を禁じられた滝にした岡野の提案とは?

滝の件が史実通りか私にはわからないけど
21歳で帰国し23歳で亡くなるとは、
無念はいかばかりか。

最後に「ふるさと」が歌われたんだけど、
「志を果たしていつの日にか帰らん」は
立身出世を志すだけの詞ではなく、
遠い異郷で、血を吐く思いで踏みとどまったり、
(廉太郎は比喩的な意味では無く実際に喀血したし)
夢半ばで倒れそうになっている人の詞でもあり、
その壮絶な状況を思うと涙が出てきた。
こういう先達が今の時代の礎なんだなあ。
暑苦しい友情もコメディタッチで綴られ、
重たい雰囲気はなかったです。

たっちんの歌声は、それはそれは美しかったです。
兼オタとしてはミカサ役の石川さんとたっちんが並んでいるのが
アメージングで背筋がゾワゾワ。
原田さんも美声でした。

唱歌はとても美しいね。歌い継がれて欲しいね。
コメント
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