貴族でありながら、
空を飛ぶ飛行機に魅せられたサン=テックス(サン=テグジュペリ)は
陸軍飛行連隊に志願し、
退役後は小説家兼、郵便飛行士となる。
彼はあるとき、南米出身の美しい未亡人・コンスエロに出会う。
一目で恋に落ちた彼はコンスエロを情熱的に口説き
二人は結婚する。
飛行士には危険がつきもの。
仲間達も何人か墜落死し、
サン=テックス自身も不時着した砂漠を彷徨う。
さらには大手航空会社の誕生や
第二次世界大戦の勃発、
ナチスのフランス占領など
社会情勢も大きく変わっていく。
空を飛び、小説を書き、
女性と浮き名を流すサン=テックスと
コンスエロの心の距離は、
しだいに離れていく。
「星の王子様」を知っている人と
知らない人とでは
評価がかなりわかれそう。
サン=テックスのリアルな生涯と
劇中劇のような「星の王子様」の部分の
配分があんまり良くないように思った。
サン=テックスとコンスエロの愛情は
タンゴで表したい意図はわかるけど
それでも説明不足。
もうちょっと台詞で描き込んでもいいんじゃないかな。
愛人ネリーの存在も唐突すぎる。
飛行士達の人生も書きたいんだろうけど
あまりにも群像的すぎて
肝心のサン=テックスについては
どういう人物なのか、あんまり伝わってこない。
回顧から芝居が始まるのは良いけど
ホルストがああいう役回りである必要があったのか。
記者とかでもいいじゃんか。
無理矢理泣かせようとしているのが見えて
げんなりした。
逆に「星の王子様」の方はすごく良かった。
どの場面も泣きそうだった。
冒頭の本気のコスプレも素晴らしい。
ぶっちゃけ、「星の王子様」だけでもいいんだけど、
大劇場公演じゃ無理なんだろうなあ。
えりたんのキツネがいいよ!
蘭はなちゃんの王子もいいよ!!
蘭はなちゃんの姿勢がえらく悪いのが気になった。
特に喪服のとき。
全体的に前のめりで、なおかつ顔が前に出ている。
檀きち並かそれ以下だ。
こんな子だっけか?
横を向いて立つたびイライラした。
ショーは、芝居のイライラを全て吹き飛ばすように
とても熱かった。
構成としてはアパショに近いけど、
ほんのりサイトーで、かなり草野。
どこまでが娘役で、
どこからが女装かよくわからん。
どの場面も好きだけど、
終盤の、白いのにエロい場面が良かった。
ずっとテンションが高いままで休み無し。
ちょっと疲れる。
蘭とむが出るたびいちいち赤面させられる作りだったよ。
大介、グッジョブ!
指揮は芝居もショーも西野先生だったような・・・。
公演限定デザート「ランランジュペリ」
「星の王子様の真っ白で純白な心をイメージした
白いレアチーズケーキにベイクドチーズケーキ、
ストロベリーソースを乗せました。
王子の大切な赤いバラに見立てた
フランボワーズを添えて・・・。