きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「サイドショウ」

2010年04月15日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
実在した結合双生児・ヒルトン姉妹を題材にしたミュージカル。

サイドショウ(見物小屋)に出演していた
デイジー&ヴァイオレットのヒルトン姉妹。
それを見たサーカス団の広報テリーと、もぎりのバディは
姉妹を独立させスターにする。
最初は、ショウビズの世界で成功するための手段であったが
テリーはデイジーと、
バリーはヴァイオレットと恋に落ちる。
愛しているが、結婚に踏み切れないテリー、
勢いでプロポーズしたが、式直前で悩む(後悔する)バリー。
そして、彼女たちに映画出演の話が舞い込む。


姉妹の望みは、たぶん「普通に生きること」。
分離、ということではなく
普通の「女性」として生きること。
ストーリーも、結合双生児であることの葛藤ではなく
あくまでも、それぞれの恋の話がメイン。
それだけに、最後に「化け物映画」への出演を決めたとき
泣けた。
ショウビズでの「成功」と引き替えに、
敢えて、「化け物」として生きる決意をする姉妹。
(映画タイトルは「フリークス(Freaks)」。
 ほんとは「化け物」じゃないけど
 「フリークス」の訳語の感じから受けるイメージより
 「化け物」の方がソフトかも)
たぶん、それしか道が無かったんだろう。
(「成功」が真の望ではなかったと思うんだけど)
それでも、強く進もうとする姉妹の強さに感動した。


出演者みなが歌ウマなので
すごく耳に優しい公演でした。


デイジーは樹里ぴょん。
ヴァイオレットはかしげちゃん。
劇中の歌で
「あなたから見て右がデイジー」と歌ってくれるので
二人を知らなくても見分けが付きやすそう。
在団中は殆ど接点がなかったと思うけど
動きがピッタリ合っていました。
衣装がくっついているものだとばかり思っていたけど
実は、そんなことなく、腰を付けて動いていただけ。
ビックリ!
歌のハモリ具合も良かったです。

下村さんは、ずっとスーツ。
似合っているような、なんというか。
樹里ぴょんをリフトしたときは
「頑張れ!」と手に汗を握っていました。
いろいろ踏み切れない悩みを上手く表していました。

伊礼くんは、ルドルフに比べると格段の進歩!
こういう、ちょっとうさんくさい役が合う。
ノリで動き、あとから後悔。
騙していたわけではなく、
どちらも真実なんだよね。
声と顔に対して、動きが重いかも。
下村さんにもっと綺麗な動き方を学んで欲しい。

大澄さんも怪しさ満載だった。すげー。
阿漕な男でもあるんだろうけど
それでも行き場のない者たちを養っている。
彼なりに、フリークス達を大事にしているんだろうな。

岡さんの役が、いまいちわからん。
恋敵のひとりではあるんだろうけど。
ヴァイオレットが「肌の色が」と言っていたように思う。
当時の欧米では、「有色」ってのは、
結合双生児より格下なのかな。
見下される者達より、さらに下の者。
姉妹の「プライド」は、現代の私たちから見ると奇妙だけど
それが誇りでもあるんだろうか。


【配役】
ヴァイオレット・ヒルトン:貴城けい
デイジー・ヒルトン:樹里咲穂
テリー:下村尊則
ボス:大澄賢也
バディ・フォスター:伊礼彼方
ジェイク:岡幸二郎
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阻止したいなぁ(BlogPet)

2010年04月15日 | にこらすの投稿
きのうにこらすが、阻止したいなぁ。
それでにこらすがきよたんと衝撃へ開催しないです。

*このエントリは、ブログペットの「にこらす」が書きました。
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