きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

FRUITS EXPLOSION ワンマンライブ@渋谷サイクロン

2010年04月04日 | ライブ・コンサート・音楽・トークショー


前回のワンマンは、
強い音(の楽器)と
弱い音(の楽器)の差があった。
今回は皆強い。
曲のどの部分を伝えたいか
どうやって伝えればいいのか
もっとポイントを絞ってもいいかも。
でも、それぞれが主張しあってこそ
若手のバンド、って気もする。

曲のイメージに対し
男性客が多い。
男性の胸をキュンとさせているのか。
謎。

メールでチケットの申し込みをするのが面倒で
会社近くのローソンで買ったら
メンバー全員のサインが入ったポスターを貰ったよ。

おばさんが貰っちゃってゴメン。

マーシーは、この中だと大人っぽい。
ヤマトは、天然でなく自然。
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「エクウス(馬)」劇団四季

2010年04月04日 | 劇団四季
精神科医ダイサートの元に
裁判所から精神鑑定の依頼が来る。
17歳の少年アランは
錐で6頭の馬の目を刺したのだ。

彼の心の奥を探るうち
ダイサートもまた、自分の心を覗く。
アランを「犯罪」へと駆り立てたのはなんだったのか。


抑圧、と一言で言ってしまうと簡単なんだけど。
西洋人は、神がいないと生きていけないのかな。
一神教は他にもあるけど、
戯曲や映画などになって、
私が見ることができるのは
西洋人のキリスト教に関する作品だけなので、
ここでは、西洋人に限定しちゃいます。

自分のことは棚に上げ、
息子に厳しい父と、
息子を溺愛する母。
(息子が可愛いのか、
 可愛い息子を持った自分が愛しいのか)
どちらかが悪いというよりは、
それぞれの価値を息子に押しつけ合っていて
息子はどちらかに従えばいいのか
わからないのが問題。
精神的な拠り所が2柱になってしまっているので
結果的に彼の心は引き裂かれるし
それ以前に、両親は息子の
「あるべき姿」だけしか見ずに
息子の真実の姿を見ようとしない。

その「あるべき姿」の元になるのは
宗教的な部分なのかな。

心に支柱がないアランは
馬を神と崇める。
馬と触れあっているとき
性的な興奮を覚える。

その馬が属する厩舎で働く女性と知り合うアラン。

生=性だったのが
性=女性となるが、
神である馬は、それを彼に許さなかった、
と思い、
アランは犯行に及ぶ。


うまく言えないんだけど、
一神教だと、あたりまえだけど
神は一人しかいない。
価値観とか、そういったものは
絶対のひとつしか存在せず
それ以外を取り込もうとすると
もとからあった価値観は
否定し、消去しなければならない。
両立はしない。
だが、どんな形であっても
心の中に神がいなければならない。
「神」がいないと生きていけない。


というのが、
理性ではわかるけれど、
感情ではわかりづらいな。
禁忌と、爆発するほどの抑圧。
なんでそこまで思い詰めるのか
自分を追い込むのか。
話としてはわかるんだけど、
理解はできるけど、
私にはそこまでだな。
ただ、この、理性で理解する、というのは
西洋戯曲を見る上での醍醐味でもあるよね。

ほいでー。
これほど「抑圧するもの」が無い状態の自分って
いかんのじゃなかろうか。
もうちょっと押さえつけられてもいいんじゃないのか。
と、反省しました。


息子に厳しかった父は
ポルノ映画館で息子に見つけられ
それを他言されないか、
自分が(息子を含め)非難されないか
とても不安に思う。
「なーんだ。大人も同じじゃん」。
そういった通過儀礼にするには
親が与えた禁忌は強すぎたのか。

この状態で、神が自身の中にいないまま
心が壊れると「天人唐草」になるのかなあ。

天人唐草―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)

しかし、「天人唐草」では、
主人公の心は解放されたけれど
アランは「犯罪者」となる。
神を冒涜した者は罰を受ける。

もういっこ思い出したのは
「聖なる狂気(ダークリー・ヌーン)」
聖なる狂気 [DVD]

これも「神のもと、正しくあらねばならない」
という気持ちが爆発したものだったなあ、と。
まあ、これは余談だけど。


精神科医が、彼の心を覗くうち
自分を省みる。
禁忌を飛び越えた彼が
羨ましいのかなあ。
あるは、飛び越える情熱が。

大ちゃんは、見るからに「少年体型」なので
アラン役が合っていた。
少年期の焦燥感が、外に、ではなく
自分に向かう。
「これは違う。馬の肌ではない」の叫びが
すごく伝わってきた。
(馬の肌が生々しく感じられた)
馬の目を刺したのは、神への裏切りではなく
神に背いたことへの贖罪なのかも。
「馬=神」の目に見られることが我慢できない、
ということは、
女性が神にはなり得なかったと同義でもあるよね。
(だから、「ごめんなさい、やはり、あなたこそが神です」 
 って気持ちが根底にあるんじゃないかと)
彼の現在の状態は、
馬が、前と変わらず、
神として存在しているんじゃないかと思いました。
現在も、己の作った神に捕らわれているよね。
神が彼を追い詰められるけれど
神がいないと彼は生きていけない。
神も仏も混じっている私からは
「しんどいだろうなー」と思うほか無い。


日下さんは手堅く名演。

開口にちょっとイライラ。
「アルデール」でも思ったけど
開口って、女性の色気を削ぐね。
ジルの誘惑があまりにも一本調子で
げんなり。


終演後はセミナー。

目に見えない「馬」を、
どう客に感じさせるか。
(ブラッシングの時の「質感」など)
2代目アランの加藤さんは
2週間厩舎に泊まり込んだとか。
それぐらい、馬を身近に感じることが
役作りに必要。

音響や照明からも説明有り。
その辺を踏まえて
1幕最後の、舞台グルグル回しを
役者付きで再演。

そのあと質疑応答など。
今回の馬のうち5馬は韓国人。
日本人とは骨格が違うので
上半身がとても逞しい。
「いい馬が揃いました(意訳)」@舞台スタッフ
最近韓国でも「エクウス」が上演されていて
そこの馬は上半身は殆ど裸なので
役が来たとき、皆さん筋トレに励んだそうです。
でも四季版は衣装有りだった・・・。


【配役】
マーティン・ダイサート:日下武史
アラン・ストラング:藤原大輔
フランク・ストラング:山口嘉三
ドーラ・ストラング:木村不時子
へスター・ソロモン:都築香弥子
ハリー・ダルトン:高林幸兵
ジル・メイソン:石倉康子
ナジェット:渡久山 慶
看護婦:和田侑子

【馬たち】
パク ソンジン
チョン ドンヨン
シン フンスン
ファン ソンヒョン
キム ヒョンミン
コメント (2)
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上野の桜

2010年04月04日 | 旅行(お散歩・遠征含む)
出掛けたついでに上野の桜を見に行きました。
曇り空だったのが、ちょっと残念。








花見客が持ち込んだクマ

このあとすぐ脱いでました。
暑いみたい。

ついでなので西郷さんと。
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