きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ドラキュラ伝説 ~千年愛~」

2010年04月08日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
再演を見に行きました。
メインキャストにかなり変更があります。
変わったのは・・・(カッコ内は初演キャスト)

 ミーナ&アマンダ:姿月あさと(劔持たまき) 
 ヴァン・ヘルシング:今井清隆(鈴木綜馬)
 ルーシー:紫城るい(紫吹淳)
 ナディア:朝澄けい(初風緑)
 アーサー:松原剛志(藤本隆宏)
 ジャック・セワード:治田敦(安崎求)
 ジョナサン:IZAM(大澄賢也)

新しい歌も加わったせいか
初演より伯爵様の苦悩が強く伝わってきました。
愛ゆえに、ヴァンパイアになってしまい
人間の生き血を啜り長く生きてきた。
それなのに、愛する人(の生まれ変わり)に
憎まれる存在となってしまう。
辛すぎるよー!
それでも、一途な愛は、
最後には愛する人に届く。
罪を許され昇天する。
いい話だー。

初演は、出演者に無駄に見せ場を与えていたけど
今回は、あくまでもメインは伯爵様の話。
アーサー&ルーシーの話は、
伯爵様の愛に対比させるため、
という位置にちゃんと納まっていたため
筋立てがクッキリしました。

そうすると、話が淀みなく進み
とてもスピーディーで見やすい。
歌、ダンスがうまい具合に配置されていて
初演から数えると4回目ぐらいだけど
寝る間もなかったよ。

冷静に考えると穴だらけの話なんだけど
それは、上様のスターオーラでねじ伏せられる。
いいわあ、この力業。

ずんこさんの芝居は、
大らかというか、まあ、なんというか。
細かい芝居ではない。
女性らしさより、強さを感じる。
歌も、張りがあるときと無いときと。
しかし、やっぱり、ハッタリがきくので
上様と並ぶと、
スター芝居の王道に見える。
メインの二人をこれだけ上手く見せられるんだから
藤井くん、
大劇場の芝居も
作ろうよ!

と、深く深く思いました。

るいっこはキュート。可愛い。
歌もリカちゃんよりうんと聞きやすい。
だけど、物足りないのは
仕方ないよねー。ねー。

かよこちゃんは退団してから初めて見た。
普通に女性。でもあるし、男役のシャープさも残っている。
勿体ない、って気持ちもあるけど
これでいいのだ、とも思う。

今井さんの歌はパワフル。
耳に心地よい。

IZAMは、歌がちと弱い。
けど、それがアーサーの押しの弱さに繋がっているから
芝居の中でのバランスはいいかも。
初演に比べると、出たときから
ちょっと弱々しさがあるので
ミーナが後に見切りをつけるのも
すごく納得できた。

アーサーの松原さんも
るいっこと並ぶとイイかんじ。
伯爵様の対となる話が生きていた。

引き続き御出演のおみつは
さらに軽妙に。

全体的に、シリアスな場面と笑いの場面に
メリハリができたので
「ここ、笑ってもいいの?」のとまどいは、
かなり減ったと思います。

フライングは、宙吊りからリフトに変更。
それが、あなた、
ペガ子ですよ!
もちろん、ペガ子はいないよ。
台座だけね。
太王四神記のアレです。
・・・ペガ子でも良かったかも・・・
照明の関係で操縦席の影が見えました。
二人がかりでの操作みたいです。

リカちゃんはいないけど、
でも、やっぱり、上様のオーラは凄いです。
たくさん浴びて幸せ。
コメント
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