きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ドン・キホーテ」上野水香&高岸直樹/東京バレエ団

2008年08月23日 | バレエ・ダンス
東京バレエ団の緞帳の「BA」の下にいる人は
白目を剥いているんじゃなくて
目を瞑っているのよ。
と、書いておかないと忘れちゃうので、書いておく。

さてさて。
今日のキトリは水香ちゃん。
いままでは、どちらかというと苦手なダンサーだったのですが、
今日の水香ちゃんは
とても可愛いくってー!
大きな目で表情豊かな顔。
ちょっとした仕草もチャーミング。
「強気な女の子」でした。
実に可愛い。
ポリーナちゃんが、ビジュアルは可愛くても
最後までポリーナちゃんだったのに比べ、
水香ちゃんは幕が開いたときからキトリでした。
この物語りって、幸せなカップルを引き離しちゃダメダメ!
ってのが前提にならなきゃいけませんよね。
今日のキトリとバジルは、まさにそんなカップル。
こうじゃなきゃ、話は動かないのよ。
長い脚はスッキリ動きます。
楽しかったわ。美しかったわ。

バジルの高岸さん。
副芸監に対して言うのは不適切な言葉かもしれませんが、
やっぱ、
うちのエースは
あなただよ!!

ラテンなバジル。
ノリノリな踊り。
真ん中で踊る姿は華やかだ。
彼と肩を並べられる人がプリンシパルになれるとしたら
それはあまりにも高く厚い壁だ。
キレのある踊りに拍手喝采。

新エスパーダ・中島くんは今日がデビュー。
こちらもキレのある動き。
動きが美しい。
ただ、エスパーダに対しての演技プランが
もっと全面に出てもいいのではないかしら。
どういうエスパーダにしたいのか、いまひとつ掴めない。
プリンシパルってのは、それができる人だと思うんだけど。
それにしてもハンサムだ。
これであと5cm・・・・いや、言うまい、、、、。
今度は王子系で見てみたいものだわ。

今日のキトリの友人は、乾さんと田中さん。
乾さんはお気に入りのダンサー。
柔らかさと力強さを併せ持つところが好き。
好きなのに、今日は田中さんに目が行く。
踊り以前に、なんだかテンションが高そう。
見ていて楽しい。
カーテンコールの平野さんとのやりとりが面白かった。
ガマーシュは今日も平野さんです。
カーテンコールまでガマーシュ、、、と思ったら
最後はエレガントに田中さんをエスコート。
しかし、マントはさりげなく
ロレンツォ・横内さんに掛けていたのでした。
キーホテ・野辺さん、サンチョ・高橋さんも
初日と同じく楽しい演技でした。

その他の初役は、メルセデスの高木さんと
キューピッドの河合さんかしら?
高木さんは陽性なメルセデス。
河合さんは、ちょっと大人の色気もあったわ。


プロローグのところ、クリームは無しになっていた。
初日に闘牛士がすべったのは
クリームの拭き残しって説もあったから、そのせいかな?

カーテンコールで出たきたソトニコフさんは
タキシードではなく、黒い服だった。



キトリ/ドゥルシネア姫:上野水香
バジル:高岸直樹
ドン・キホーテ:野辺誠治
サンチョ・パンサ:高橋竜太
ガマーシュ:平野玲
メルセデス:高木綾
エスパーダ:中島周
ロレンツォ:横内国弘

―第1幕―
2人のキトリの友人:乾友子、田中結子
闘牛士:
 松下裕次、長瀬直義、宮本祐宜、梅澤紘貴
 安田俊介、木下堅司、柄本弾、柄本武尊
若いジプシーの娘:吉岡美佳
ドリアードの女王:奈良春夏
3人のドリアード:吉川留衣、渡辺理恵、川島麻実子
4人のドリアード:森志織、福田ゆかり、村上美香、阪井麻美
キューピッド:河合眞里

―第2幕―
ヴァリエーション1:田中結子
ヴァリエーション2:乾友子

協力:東京バレエ学校
指揮:アレクサンドル・ソトニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
コメント
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