きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「白鳥の湖」シェスタコワ&プハチョフ/レニングラード国立バレエ

2007年12月28日 | バレエ・ダンス
今シーズンは年内から。
東京文化会館の白鳥でシェスタコワ。
張り切って会場に入り、さっそくキャスト表チェック。
トロワはペレン。豪華!ステパノワ。うんうん。男性は・・・
ルダコ。。。
フッ・・・・・。苦笑しつつ、ちょっぴり期待。
白鳥ちゃん達には、エルビラちゃんとコチュビラと・・・
ミリツェワ
産休のはずだよね?この位置ならコシェレワの間違いかな?
開演前に訂正のアナウンスが入るのかな?
でも、そんなものはなく、開幕。

1幕。
ノヴォショーロフの家庭教師は軽妙。いいぞ。
王子登場。プハチョフは
ヅラ装着
びっくりした。心臓バクバク。
オールバック気味の、やや亜麻色のカツラは
似合っている。(それがちょっと悔しい)
若返った。じゃないか、年相応に見えるのか。
しかも特徴的な額の形もうまく補正されていて
逆鉢形の丸顔が、やや四角気味の顔に見える。
メイクも上手くなっていて
若いハンサムな王子
に、なっているよ。
(あくまでも当社比、ということで)
長身だし、手足も長いし、踊りは優雅だし、マイムもうまいし、
どこからどうみても王子。主役オーラもあるし。
こう来たかーーー。
トロワ。
ペレンは好調。踊りにキレがある。華やかさも増した。
ステパノワは動きが重ためだけど
ジャンプや回転に、突然、キレが出る。
ルダコは、、、
以前は、こんなに短い時間なのに
全然ダメダメ、途中で失速だったことがあったけど
今回は、マシな方かな。
終始笑顔だったし
王子役に次ぐ役だというのに、手足は伸びきらないわ、
サポートは危なげだわ、で、
及第点とは言い切れないかもしれないけれど
ま、前よりは成長したよ。
すでに見守りモードだわ。

2幕。
シェミウノフ君のロットバルトは安心して見られる。
白塗りなので、ちょいとジャポのユダ
白鳥登場。繊細で儚げ。
チェルノも好きだけどシェスタコワも好き。
群舞にはヴィジェニナ、フィルソーワ(今年から表記が変わったみたいね)が
さりげなく混じっている。
聞いてはいたけど、エゴロワさんがいなくて寂しい。
本国残留なのかな。退団じゃないといいんだけど。
一区切り目のフォーメーションが
逆三角形から2列縦隊に変更。
で、大きい白鳥。
やっぱりミリツェワがいる
出産明けなのか、それとも・・・・・
配役変更は、固定キャストにつかない、という意味だったのか?
いろんなことを思う私だけど、
ミリツェワは普通に踊っていた。
エルビラちゃんはしっとり。コチュビラは鳥らしく。
白鳥のアダージオ。
長身のプハチョフが持ち上げると
シェスタコワは空を飛んでいるようだった。

3幕。
出だしの貴族の男にフィリモーノフがいたような。
気のせい?他にもそれ系の人が混じってた?
花嫁候補は衣装チェンジ。
ドリルのような帽子はなくなり、普通に銀の髪飾り。
ドレスも軽そうで、裾の方に青の模様が入ったような。
(1/12によくよく観たら灰色でした)
ここにもヴィジェニナ、フィルソーワなど。
若いお嬢さんもいた。
以前は「家柄優先、ビジュアル・年齢無視」のようなメンツだったよね。
王子様、良かったね。
大きい白鳥の最後の一人マディシェワもここに入っていた??
不機嫌そうな顔つきだけど、
王子の「誰とも結婚したくない」のマイムの時に
「ええーっっ」といち早く反応していた。いい演技だ。
スペイン男性はマラーホフとヴェンシコフ。
濃いけど、おっさん・おっさんの方が目に楽しいのにな。
なぜ来ないんだリャブコフ。
シェスタコワのオディールは大迫力。
目線がいいわ。
32回転にはダブルを織り込み。
私の前の席のご夫婦は2幕と3幕の間の休憩の時に
「プログラムを買えば粗筋がわかるのかなーー」
と言ってたくらいのバレエ初心者。
この日この開演時間なので、
会場にはそういう初心者が多かったと思うけど
そういう人達でさえ盛り上がっちゃう32回転だった。
「技」としてのすごさもありつつ、
オディールの勝ち鬨でもあった。
すべてを知ったときのプハチョフの嘆きも良かった。

4幕。
絶望の後でも愛が通うパ・ド・ドゥが美しかった。


終演後、念のために出待ち口へ。
プハチョフのカツラは舞台用だった。
出てきた彼の頭は、いつもの頭だった。

でも、カツラを被れば王子様なのさ!


オケは昨日に比べると段違いでイイ!
指揮者や演奏者が、ダンサーに合わせるとか
作品をよく知っているとかって大事だね。


【配役】
オデット&オディール:オクサーナ・シェスタコワ
ジークフリード:アルチョム・プハチョフ
ロットバルト:マラト・シェミウノフ
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:パーヴェル・ノヴォショーロフ
パ・ド・トロワ:イリーナ・ペレン、オリガ・ステパノワ、ドミトリー・ルダチェンコ
スペイン:
 アンナ・ノヴォショーロワ、エレーナ・モストヴァーヤ、
 アレクセイ・マラーホフ、ミハイル・ヴェンシコフ
ハンガリー:エレーナ・フィルソーワ、ロマン・ペトゥホフ
マズルカ:
 ユリア・カミロワ、マリーナ・フィラトーワ、
 アリーナ・ロパティナ、オリガ・ラヴリネンコ
 ニコライ・コリパエフ、アレクサンドル・オマール、
 アルチョム・マルコフ、ニキータ・セルギエンコ
小さい白鳥:
 サビーナ・ヤパーロワ、エレーナ・ニキフォロア、
 マリーナ・ニコラエワ、アレクサンドラ・ラトゥースカヤ
大きい白鳥:
 タチアナ・ミリツェワ、エルビラ・ハビブリナ
 エレーナ・コチュビラ、ディアナ・マディシェワ
二羽の白鳥:エレーナ・コチュビラ、タチアナ・ミリツェワ

指揮:ミハイル・パブージン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
コメント
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