きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2007 Bプロ」

2007年12月11日 | バレエ・ダンス
「カルメン」
カルメン:上野水香
ホセ:木村和夫
エスカミリオ:後藤晴雄
ツニガ:平野玲
運命(牛):高木綾
女性ソリスト:長谷川智佳子、西村真由美

カルメンは予想通り。
私が思う「カルメン」ではなく、
「頑張っている水香ちゃん」だった。
脚のラインはキレイだけれど、色気無し。全く無し。
あの脚に色気を感じられる人ならOKだと思うけど。
せめて口紅を赤くするとか、
外見から役作りをするとかして欲しかったなあ。
パサパサと言われるウメちゃんの方が
もっと色っぽいカルメンになるぞ、絶対!
でも、まあ、これは予想の範囲で。
それよりは木村さんのホセなのだ。
どんなカルメンが来ようとも、
初役初日の妙なテンションが、
通りすがりの女性を「ファムファタルだ!!」と
勝手に思いこんで自滅するような、
そんなタイプの男を作り上げるに違いない!
と思ってたのに・・・
王子様でした
なんでそうなるの (´・ω・`)
白いシャツの時は悩める王子。(登場時の軍服姿は駅員さん)
肉欲全く無しの、純粋なプラトニックラブに悩む男性のようで、
全く肉感的でない水香ちゃんと踊ると、
衣装も音楽も振付も違うのに、
なんだか「白鳥の湖」を思いだしたよ。
遠目だからなのかな?1階席ではドロドロだったのかな?
【追記】ドロドロだったみだいですね。でも私には全然足りませんでした)
後藤さんのエスカミリオはちょっと控えめ(当人比)。
もうちょっと「やりすぎ」なぐらいでもいいなあ。私の好みでは。
平野さんのツニガがすっごく良かった。
パキパキした振付を自然なラインで踊っていた。
女性ソロは長谷川さんが遅れがちだったかなあ。
それでも好きな動きなんだけど。
西村さんはキリッとしてステキだった。


「椿姫 第3幕よりパ・ド・ドゥ」シルヴィ・ギエム、ニコラ・ルリッシュ
なんだかギエムが小さくなったみたい。
二人とも、もう若くないんだと実感して、ちょっとしんみり。
ギエムがすっごく女性らしかったし、弱々しかった。
役に良く合っていた。
なにをやっても「超人ギエム」でないのが
嬉しいような、寂しいような。


「シンフォニー・イン・D」
井脇幸江、小出領子、高村順子、奈良春夏、森志織、田中結子、前川美智子、吉川留衣
大嶋正樹、中島周、松下裕次、鈴木淳矢、氷室友、長瀬直義、横内国弘、梅澤紘貴

群舞があんまり揃っていないので
「ほんのちょっとズレる」で笑いがおこらない。
ちょっと辛かった。
途中で大嶋さんが怪我をしたみたいで、
舞台が無人になってしまった瞬間があってドキドキしちゃった。
そのせいか、とっても長く感じた。
すぐに代役が出て、幕を降ろさずに続けてくれたけど。


「Two」シルヴィ・ギエム
近くで観たら美しいんだろうなあ。とは思う。
さきほどの椿姫とは違って
筋肉が空間を切り裂いていた。
これはこれでステキだけれど
「踊り」かと問われたら、む~ん、かも。


「Push」シルヴィ・ギエム、ラッセル・マリファント
男性は支え役だと思っていたけれど
さすがに振付た本人が加わると全然違った。
幾つかの場面が独立しているようであり、
連綿と続いているようでもあり、
なんだか不思議な時間だった。
途中で寝ても全然OK!な気安さが自分にあったせいか
かえって最後までちゃんと観ることができました。


大嶋さんの怪我が気になるーー。


お約束で。
ベジャール追悼写真。




追記
大嶋さんの怪我は「左脛骨骨折」だそうです。
 → 東京バレエ団News
一日も早い回復をお祈りします。
(でも無理しないでね)
コメント
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