きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「カムフロムアウェイ」

2024年03月26日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)




すごく良かった。
911でアメリカ上空が飛行禁止になり、
急遽カナダの島に着陸することになった38機の飛行機。
わけがわからず旅程変更となった乗員乗客と、
突然人口と同じぐらいの客人を迎えることになった島民たちを
12人のキャストが複数役で演じ分ける。

主演が張れる人が12人揃って丁々発止も、
もちろん見応えがあるんだけれど、
脚本と演出の無駄のなさ、
構成の上手さにまず唸る。
コロコロとその場のメインの話と登場人物が変わるけれど
混乱は全くない。

音楽も良く、歌詞もすんなり身体に入る。
休憩無しだからこその密度。

簡易なセットだからこそ、いろいろ見える。
島に降り立った乗客が「見ているTVの映像」が、私にも見える。
あの映像を見たときの気持ちも蘇って胸も頭も苦しくなった。
それくらいリアル。
「消防士の息子」のことも台詞だけで辛さが伝わる。

この島に来るまでの、それぞれのエピソードもグッと来る。
機長が歩んで見た道とか。

でも、話は辛いことだけではない。
善意に溢れた、ハッピーな話でもある。
心温まるラストでした。

島の人たち、よく対応できたなあ。

「エルトゥールル号の遭難」をちょっと思い出した。

ペプシが飲みたくなった。

モリクミさんが小さくなったように思ったけど
周りがさとしさん、吉原さん、ちえちゃんだからかなあ。


各所から顰蹙買いそうだけど言っちゃうよ!

簡易なセット
1人が複数役
話の場所がコロコロ変わる
話の流れがスピーディー
転換が素早いが話は十分把握できる

などは、ひげ太夫を思い出した。
再演があればひげクラスタは見て。
この形式が好きな人はひげ太夫を見て!
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「リベリオン」DVD見ながら対談 | トップ | 「オッペンハイマー」 »

コメントを投稿