きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ハロー・キティのくるみ割り人形」

2006年09月30日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
 「異国の丘」は相模大野。そこからサンリオ・ピューロランドがある多摩センターまでは電車で30分弱。しかも都民の日だかキティの誕生日だかで、今週は入場料の割引があったため、16時から入場できるイブニングチケットが千円でした。「くるみ」は別途料金千円ですが、しめて2千円で楽しめたのですから、安いものです。
 この「ハロー・キティのくるみ割り人形」は、脚本・演出・作詞が小池せんせー、衣装が有村先生、作曲・編曲は太田先生、フィナーレ振付は若央先生、そして、くるみ割り人形(王子)の声が樹里ちゃん、女性陣の声は宝塚OG、フィナーレは大階段、と、ピューロ・ランドと宝塚とのコラボなので、一度見てみたいと思っていたのです。今回は近場までいっていたので、ついでに行くことができました。
 
 ショー案内のパンフレットには有村せんせ~~ の写真も!!


 ショーは35分。キティの彼氏ダニエルがくるみ割り人形を持ってやってくる。しかしダニエルはキティ父とキャッチボールをするため、玄関先(居間だっけ?)にキティを置き去りにして、すぐに外に出てしまいます。キティは無謀にもくるみ割り人形に石を割らせようとして、人形の腕を折ってしまいます。人形を直すため自室に入ったキティ。そこへキャッチボールから逸れた玉が窓を突き破ってキティの頭を直撃。気を失ったキティは
 ・自分の人形達と遊ぶ
 ・くるみ割り人形が動く
 ・ねずみが現れ、自分の人形を攫おうとする
 ・くるみ割り人形がねずみを撃退する
という夢を見ます。
そして、ロケットから、フィナーレへ。
と、そんな流れでした。
思っていた以上に、宝塚的。そして小池的。最初の「掴み」からして宝塚。そしてねずみ達は暴走族風。っていうか、キックボードに、革に鋲の派手な衣装に、「イケテる」という台詞は、まんま「LUNA」のマーキュリーズでしたよ。あはは。樹里ちゃんの声は、とってもとっても「王子様」。ステキ。歌もあって嬉しかったな。芝居が終わって幕、の後はロケット。
 
男役2番手はダニエル。男役3番手と4番手を従えての大階段ダンス。
  
それから、キティが娘役を従えてダンス、パパとママとがキティと入れ替わってダンス。
そして、デュエットダンス。ミミィが娘1でした。黒燕尾で、階段に現れ、スポットライトを浴びて出てきたキティに、条件反射で拍手を入れちゃった私たち。つい習慣が・・・。(そんな人は他にいなかったわ)
  
最後はシャンシャン&羽。
 
いや~~、ハッキリ言って楽しい!!!
ヅカファンなら一度は見ておくべき!!
ダンサーのレベルもいいでっせ。お姉さんの脚を堪能しました。
インディアン人形はなんで2体なんだろう。
やっぱ、リンリン&ランランなのかしら?


それからは、適当にその辺をフラフラし、
夜のパレードを見ました。
適当に座った場所が、キティ・ポジション。
 
土産物屋をひやかした後は、退園し、近くの「サイゼリア」で夕食。もちろん、どう森通信。私が「シルクハット」+「タキシード」+「舞踏会の仮面」で「タキシード仮面」風にしたら、け。ちゃんは「セーラー服」+「舞踏会の仮面」で「セーラームーン」風に。記念撮影。
 
ちょっとボケててわかりづらいわね。
 
コメント
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「異国の丘」劇団四季

2006年09月30日 | 劇団四季
 芝さん目当てで「李香蘭」を、アツ目当てで「南十字星」を見ちゃったもんで、残りも見ておくべきだよなあ、と思い、け。ちゃんにチケットを取って貰って、相模大野まで行って来ました。家から1時間半の距離です。近いのか遠いのか。

 前に見た2作に比べると、「ミュージカル」としての質は良いと思います。歌や踊りの挿入の仕方とか。歌のメロディも綺麗で、印象に残りやすい。愛玲のソロとかは美しかった。もう一度聞きたいと思いました。

 ただ、長いなあ。もうちょっと説明台詞をなんとかして、2時間半ぐらいに刈り込めないかなあ。刈り込んで3時間だとは思うけれどさ。

 前に見た2作より面白いと思うのは、作品としてのデキが良い、というより、元ネタがすでにドラマチックなためなような気がする。どこまで史実か照らし合わせていないけど、中国人カップルはオリジナルだよね。あの二人の造りがどうもねえ。「私を信じて」って・・・・。結局騙されていたし。「日本人に恨みを持つ被害者」ってのは、ストーリーを盛り上げる上では必要だと思うけど、ああいう風に底の浅い役割を中国人に振り分けるのって、実は作者に中国人蔑視の気持ちがあるんじゃないかと疑ってみたり。
 
 近衛さんが九重さんになっているのに、恋人役は宋家の血縁と言い切っちゃってる。こちらも名前を変えるべきなんじゃないかなあ。許嫁がいたのに敵国人(加害者)と恋に落ちる女性が宋家の血縁って、大丈夫?そういう、デリカシーの無さが、ちょっと気になる。某前理事長じゃないんだしさ。
 
 現地人カップルってのは、石田昌也先生におけるお色気ねーちゃんのようなものか。人死にで話を盛り上げるのは谷正純。と言ってみる。


 九重の下村さんは、そりゃ若くはないけれど(笑)、思っていたよりは可愛かったですよ!ペロンよりは合っている。踊る下村さんを見るのも殆ど初めてなので、とっても新鮮。さすがバトンの全米チャンピオン(だっけ?)、動きのキレが良い。ただお尻はピチピチ・プリプリ。愛玲は佐渡さん。声が澄んでいて美しい。二人の「今宵一夜」は、あっさり爽やかでした。エロエロ・アダルトを期待していたのに~~。青山さんの中国人は怪しすぎ。

 全体的に開口法がすごく不自然だった。歌の多いウェーバー物はそんな気にならないんだけどね。


 気になりつつ見ないより、見て「なんだかな~~」と思う方がずっとずっと良いと思うので、見たことは後悔していません。けど、「歴史を語り伝えよう」は、「無知蒙昧なる愚民を教育する」のような、上から物を言ってるよな~~、と、どうしても感じちゃう3部作でしたな。
 

 そうそう。私たちはC席2階15列だったのですが、「演出の都合上」とかで、1階席(後方サイドブロック)に振替になりました。2階は7列(実質3列)まで客を入れて、それより後ろは壁(シャッター)が降りて立ち入りができないようになっていました。ヅカでいうと「ブルーシート」?


九重秀隆:下村尊則
宋愛玲:佐渡寧子
吉田:中嶋徹
神田:深水彰彦
西沢:神保幸由
大森:江上健二
杉浦:香川大輔
平井:維田修二
宋美齢:武木綿子
李花蓮:団こと葉
劉玄:青山祐士
宋子明:山口嘉三
蒋賢忠:中村伝
九重菊麿:武見龍磨
アグネス・フォーゲル夫人:久野綾希子
クリストファー・ワトソン:鈴木周
メイ総領事:高林幸兵
ナターシャ:西村麗子
コメント (2)
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