きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エリザベート 2004年版」(内野聖陽、石川禅、パク・トンハ、今拓哉)

2004年04月22日 | 宝塚版以外の「エリザベート」
 今回はトート:内野、フランツ:石川、ルドルフ:パク、エルマー:今、でした。これでWキャストは網羅できました。誰に誰が合うか、を考えると山口-石川-パク、内野-鈴木-浦井かなあ。それも声質・演技というより体格で、など思ってしまいました。パク・ルドの鏡は母じゃなくて父の方だよねえ。二人とも歌はいいと思う。でも。石川さんは体型はともかく、軍服の着こなしがちょっと・・・。それよりも「熱い」のが私の好みじゃないかも。こんだけ熱ければシシィを追いかけて行きそう。その点鈴木さんは、「シシィへの愛」が「皇帝の義務」と同じぐらいなのがよろしいかと。不幸テイストバッチリだし、後半はちゃんとジジイだし。パク君は歌も演技もいいと思うけど、私の好みとしてはもうちょっと繊細さが欲しいかも。パク・ルドは、敢えて分類するならター・ルドかな?浦井・ルドはユミコ。そして私の好みはぶん・ルドなのであった。パク君を見るとスターブーツを履きこなすのも芸の一つだというのがわかりますね。とにかくお二人ともウッチーの耽美路線とは、それよりもウッチーの細さにはあまり合わないように思います。祐ちゃんトートならビジュアルも熱さもバッチリかなあ、なんて思ったりして。この並びで見たいかも・・・。お金無いけど。
 やっぱり、何度も繰り返すけど、「私が踊るとき」→「精神病院」は納得できません。ってか、今回(に限らず東宝版は、かもしれないけど)はシシィの繊細さ、危うさが殆ど無いように思う。だから「死の誘惑と戦い続ける」部分がまるっきり無いように思えちゃうの。皇后の義務に束縛されて「♪束縛されるのは身体だけ」ってさ、我が儘言っていないで、ちゃんと仕事しろよ!など思っちゃう。もう少しシシィに切迫感とか圧迫感がないとねえ。なんでこうなっちゃったんだろう。もしウィーン版がこういった「力強いエリザベート」を描いているんであれば、それに合わせて「愛と死の輪舞」は削った方がいいかもな。
 でも楽曲は好きなんだよな。本日は「闇が広がる」が一番拍手が多かったです。またカラオケ行って歌いたいわ。振り付きでね。
コメント
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