私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

北朝鮮の核開発に抗議しない秋葉広島市長

2003年08月08日 13時50分43秒 | 政治
~すべての核保有国に抗議し、反対して行くべきではないか~

 8月6日の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式で、秋葉忠利・広島市長がどのような平和宣言を発表するか注目していたが、思った通り北朝鮮の核については何ら抗議はしなかった。秋葉市長は「今にもそれがきのこ雲に変わり、黒い雨が降り出しそうな気配さえあります」とすぐにでも核戦争が始まるのではと言い、その危機は「核兵器先制使用の可能性を明言し、使える核兵器を目指して小型核兵器の研究を再開するなど、核兵器は神であることを奉じる米国の核政策が最大の原因です」と、まず米国の核政策を批判した。

 次に当然核開発を続け、日本を恫喝する北朝鮮についての批判になるかとおもいきや、米英軍主導によるイラク戦争の批判を始め、「この戦争は、国連査察の継続による平和的解決を望んだ、世界の声をよそに始められ、罪のない多くの女性や子ども、老人を殺し、自然を破壊し、何十億年も拭(ぬぐ)えぬ放射能汚染をもたらしました。開戦の口実だった大量破壊兵器も未(いま)だに見つかっていません」と言うのである。

 米英軍主導によるイラク攻撃により、イラクに何十億年も拭えぬ放射能汚染をもたらしたというならば、そんな危ないところに人は住めない訳だし、広島に原爆が落ちてまだ58年しか経っていないから、広島は未だ核汚染の凄まじい所で、草木一本生えていない状態ではないであろうか。米英軍がイラクに投下した核兵器の方が威力があり、「何十億年も拭えぬ放射能汚染をもたらした」と言うほどの多量の核兵器を投下したのであろうか。秋葉市長の発言は劣化ウラン弾を念頭においた発言だろうが、数年前に沖縄県のたしか鳥島射爆撃場だったと思うが、米軍が劣化ウラン弾を使用して実弾訓練を行い問題になった時、国と米軍が島に残留する放射能の影響調査をしたところ、日常生活で受ける放射能レベルよりも低い値だったことがわかり放射能汚染は認められないと発表している。

 さらに、秋葉市長は、ブッシュ米国大統領、北朝鮮の金総書記をはじめとして、核兵器保有国のリーダーたちが広島を訪れ核戦争の現実を直視するよう強く求め、「世界中の政治家、宗教者、学者、作家、ジャーナリスト、教師、芸術家やスポーツ選手など、影響力を持つリーダーに、核兵器を使わせず廃絶させるために、日常のレベルで祈り、発言し、行動していこう」と言い、自説の珍論「作らせず、持たせず、使わせない」という新・非核三原則を新たな国是として提言している。

 核兵器の廃絶を目指し、全ての原爆犠牲者の御霊に哀悼の誠を捧げることは、特に反対することではないが、なぜアメリカの核だけに抗議するのであろうか。核を持っているのはアメリカだけではないし、反日国家である支那、ロシアは核兵器を保有しており、北朝鮮は、核開発を続け「東京を火の海にするぞ」と日本を恫喝している。であるから、今日、核戦争の危機は北朝鮮からくるのではと多くの国民は思っているのではなかろうか。

 秋葉市長は、金正日の広島訪問を招聘しており、偏向した反核平和運動ではないとしてバランスをとっているようだが、同じく広島訪問を招聘しているブッシュ米国大統領だけを批判しているとはおかしな話だ。原爆犠牲者の御霊に哀悼の誠を捧げ、核兵器の廃絶を目指すなら、すべての核保有国に抗議し、反対して行くべきであろう。

 その後に挨拶した小泉総理は「人類史上唯一の被爆国である我が国は、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならないとの堅い決意の下、平和憲法を遵守し、非核三原則を堅持してまいりました」などと挨拶したが、秋葉市長の珍説「作らせず、持たせず、使わせない」という新・非核三原則については言明しなかった。米国の核抑止力を喪失させる新・非核三原則などを無視したのは当然であおろう。小泉総理は暑かったからでしょうか何となく不機嫌な顔をしていたが、それは秋葉市長の偏った反核平和運動とは、非核三原則という国の政策を変更せよというものだからであろうから、不機嫌になるのは当然かも知れない。
(2003/08/08)                  

この記事は「私の主張」第179号
  北朝鮮の核開発に抗議しない秋葉広島市長
~すべての核保有国に抗議し、反対して行くべきではないか~
としてHPに掲載されていたものです。


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