不法残留の強制退去処分取り消し 反人道的と名古屋高裁
2016/11/30
在留期間を過ぎて不法残留となった三重県に住むブラジル国籍の男性(37)が、強制退去を命じた国の処分を取り消すよう求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁(藤山雅行裁判長)は30日、「一家離散を招きかねず、人道に著しく反する」として処分を取り消した。
裁判長は判決で「処分は社会通念に照らして妥当性を欠き、裁量権逸脱で違法」と認定。ひき逃げ事故を起こし警察への出頭をためらっている間に在留期間が過ぎたとし「意図的に不法残留したわけではなかった」と指摘。
2013年9月12日に無免許でひき逃げ事故を起こした。逮捕されたが、その間に在留期間を過ぎ、不法残留となった。
(共同通信・東京新聞)
(引用終了)
数年前に「裁判官が国を滅ぼす」との本が刊行されているが、読んでいないので、内容は不明なのだが、おかしな判決を下す裁判官が多いことから、それを危惧するものだと思われる。例えば憲法学者は憲法に関しては詳しいだろうが、その他のことに関しては知識がほとんどないのと同様に、裁判官は法律には詳しいとしても、世間の常識に欠けるから、おかしな判決を下す訳であり、これば聞いた話だが、ステレオとステテコの違いを知らなかったと言うのだから信じられない話である。
東京地裁におかしな判決を下す藤山雅行という判事がいるようであり、2004年4月に同地裁の行政訴訟専門部から医療訴訟集中部に異動したとの情報を最後に消息が伝えられることはなかったが、何と名古屋高裁に異動しており、また外国人に優しい判決を下しているのだから話にならず、基地外判事と言われて批判を浴びているのに、まったく改心している様子ないようだ。
共同通信・東京新聞によれば、その名古屋高裁の藤山裁判長が30日、在留期間を過ぎて不法残留となった三重県に住むブラジル国籍の男性(37)が、強制退去を命じた国の処分を取り消すよう求めた訴訟の控訴審判決で、「一家離散を招きかねず、人道に著しく反する」として処分を取り消したそうであり、また、ひき逃げ事故を起こし警察への出頭をためらっている間に在留期間が過ぎたとし「意図的に不法残留したわけではなかった」と指摘したと言うだから驚く他はない。
地裁から高裁の判事になったとしても、不法残留外国人のために平然と法をねじ曲げる信念には揺ぎはないようで、まして、まっとうな暮らしをしていたのではなく無免許でひき逃げ事故を起こして逃走中であったと言うのだから悪質である。
判決理由の中の「警察への出頭をためらって不法残留になったもので意図的ではない」とは理解し難く、まともな判事ならば「不法残留になったのは警察へ出頭せず逃走中であったためで、被告人本人の意図的な責任に期すべきものだと言わざるを得ないし、よって強制退去を命じた国の処分は正当である」としたであろう。
外国人に優しく、国に厳しい藤山判事だから、ひき逃げ事故を起こして逃走中の外国人に対して不法残留になったのは警察への出頭をためらっていたからと、暖かい言葉を掛けているようだ。ならば在留延長の手続きをする前に無免許でひき逃げ事故に限らず、何らかの犯罪を起こして逃走中に不法残留となって、その後に逮捕勾留されとしても、警察への出頭をためらっていたためだとし、国による強制退去処分の取り消しを求めることが出来ることになり、これでは在留延長の手続きが面倒だったり、やましいことがある外国人の犯罪を助長するようなものである。
また「一家離散を招きかねず、人道に著しく反する」として強制退去を命じた国の処分を取り消しているが、日本に滞在出来る外国人は合法であることと犯罪歴がないことであり、このブラジル国籍の男性は帰る国があり、日本に滞在するには相応しくないのだから、一家全員で帰国すべきで、何ら同情はしない。
(2016/12/03)
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