私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

信念で反対し、民意だから賛成するのか

2005年09月16日 23時09分43秒 | 政治
   郵政民営化法案に反対票を投じたために、今度の衆院選で自民党公認を得られず無所属で立候補して、からくも当選した議員や、参議院本会議での同法案の否決につながった法案反対派議員が次々と賛成に転じている。「郵政民営化は必要ない」との信念を持って反対票を投じたのであろうから、この変節は何であろうか。

 政治家は、綿貫議員のように自分の会社のトナミ運輸に、民営化したら郵政の仕事が回ってこなくなるからとか、献金を貰っているからとして特定郵便局長の利権を擁護するためなどの個人の私利私欲のために働いている訳ではなく、構造改革が国家国民のためになると思うものならば、反対することはないのであるからして、自民党の公約にもなっている郵政民営化にどうしても反対するならば、採決の前に離党するなどして、党に迷惑をかけないようにすべきであった。

 だが、それをせずして、衆院選で自民党が大勝したとの結果を受けて、「公認して下さい」と泣きついたり、選挙がなかった自民党反対派参議院議員のほとんどが、一転して賛成に転じることを表明するなど反対派議員の信念とはその程度であったのか。

 自民党が大勝したのは、小泉総理が改革に反対する古い自民党の体質を捨てて、新しい自民党を作ろうとしたものであり、公認しないことを明らかにしても無所属で立候補したり、新党を作って抵抗したので、やむを得ず対抗馬を擁立し、「郵政民営化に賛成なら自民党候補へ。反対ならそれ以外の党へ」と訴えたものである。

 それでも、からくも当選した議員もいたが、それは自民党公認候補を落選させたことであり、このような反党行為をした非公認の当選組を復党させることは、郵政賛成派議員に示しがつかないであろう。特に自民党としての党籍を持ったまま無所属で立候補した者の責任は大きいと言わざるを得ない。

 ところで野中広務氏の子分と言われる野田聖子議員の発言には呆れるばかりだ。参院否決後に「これが国民の民意です」と言っておきながら、選挙後には「復党したい」「総裁選挙では小泉総理に一票投じたい」と泣き言を言い、また「反対したのは県連の指示でした」とも言っている。

 これが国会議員の発言なのであろうか。政界を引退したとは言え郵政は野中氏の牛耳る最後に残った利権と言われているが、その子分とすれば民営化に反対しない訳にはいかないだろう。将来の初の女性総理候補とか言われたが、今回の件で儚く消えたようである。また反対派議員の中で総理候補もいたようだが、これまた野田氏と同じ運命のようである。

 今回の衆院選で当選した自民党公認候補者の中には、問題のある方がいるようだが、少し頭が良いばっかりに、自分の発言がいかにおかしいか分かっていないのも困ったものである。自民党は大勝したとは言え、おかしな法案の成立を図ったりすれば、すぐネットで広がり、普段は政治に関心がない者が投票に行けば、大きな政変をもたらすことを肝に銘じて貰いたい。
(2005/09/16) 

この記事は「今日のコラム」
「信念で反対し、民意だから賛成するのか」
としてHPに掲載されていたものです。