私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

危険な不発弾処理を行う自衛隊員に感謝

2005年09月06日 00時01分10秒 | 防衛省・自衛隊・安全保障
   台風14号による影響で被害の出ている、宮崎、鹿児島、大分の各県からの災害派遣要請で、陸海空の自衛隊は600人を越す隊員が出動しているとのことである。大きな災害があると、自衛隊が被災した住民の救助や捜索、給食、入浴支援などのために派遣されることは特異なケースではなくなったが、6000人以上の死者を出した阪神大震災の際に、自衛隊を嫌う村山総理と貝原兵庫県知事の派遣要請が遅れ、大きく非難されたことから、それ以後は、各自治体で行われる災害救助訓練に、自衛隊の参加を求められることが多くなったことは当然の成り行きであろう。

 記憶に新しいのは昨年の新潟中越地震であるが、その時も全国から自衛隊の部隊が派遣され、多数の被災者を収容するための天幕の設営や、給食、入浴支援などを行い、また山間部に孤立した方を救出するために、航空自衛隊の救難ヘリが、地震で一部が破壊された橋の上に着陸し、救難員が足下がふらつく老婆を背負ってヘリに乗せる場面がテレビで生中継された。はらはらドキドキしながら見ていたが、このような危険な任務を敢えて行う自衛隊員は「誰かがやらなければならないなら自分がやる」との誇りを持っているに他ならない。

 危険な任務と言えば不発弾処理ほど、いつ破裂事故になるか分からない仕事であるが、それすら自衛隊員は誇りをもって取り組んでいることを忘れてはならない。自衛隊を嫌う方が居住する土地から不発弾が出ても、自衛隊は「あなたは以前から自衛隊を嫌っていましたね。だから処理しません」とは言わずに、要請があれば、危険を冒してまでも爆発しないように信管を外して安全化し、付近住民を安心させてくれるであろうが、任務とは言え頭が下がる。

 産経新聞に、そのような危険な任務に従事する第101不発弾処理隊(沖縄)所属の中原義行准陸尉が、「国民の自衛官」として表彰を受けることになったことから、その横顔が紹介されている。中原准陸尉は「自宅には入りきれないほどの(新品の)下着がある」と話しているが、それは不発弾処理と言う「危険な任務」に従事するから事故に直面するかも知れないとして、万一の時に薄汚れた下着では恥だと考えているからであろうか。

 不発弾処理隊の任務に従事する自衛隊員は、必ず新品の下着を着用することは前に聞いたことがあるが、他国の軍隊ではどうしているのか。自衛隊だけの伝統なのであろうか。

 中原准陸尉の喜美子夫人は「二人の男の子は自衛隊員には、まして不発弾処理には絶対にさせない」と話しているそうだが、自分の夫が不発弾処理隊にいると分かれば、「危険だから止めて、他の仕事をして」と思わず言いたくなるであろう。命の危険のある仕事などは、やりたくないのは本音であろうが、であるから「誰かがやらなければならないなら自分がやる」として任務に誇りを持っている自衛隊員に感謝しようではないか。そのような父親の背中を見ていれば、二人のお子さんは、母親の意に反して自衛隊員になってしまうかも知れない。
(2005/09/06) 

この記事は「今日のコラム」
「危険な不発弾処理を行う自衛隊員に感謝」
としてHPに掲載されていたものです。