きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

第37回「YEBISU亭」

2012年06月25日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
オープニングはTVの教養講座風。
進行が三三と白酒。
ゲストが岡本太郎(の物真似をする岡本貴史)
噛み合わないようで、微妙に噛み合う会話が面白かった。
岡本太郎、本物みたいだったよ!

「締め込み」柳家三三
空き巣に入り箪笥の着物を風呂敷にまとめていた泥棒。
家人が帰ってくる足音が聞こえたので
床板を上げ、縁の下に隠れる。
家人は風呂敷の荷物を見て、
女房が男を作って駆け落ちするつもりかと疑う。
そこへ女房が湯屋から帰ってきて
壮絶な夫婦喧嘩が始まる。

マクラはお馴染みの池袋演芸場ネタ。
「一席=椅子席」は何度聞いても笑ってしまう。
本編もテンポ良く楽しかった!
あの喧嘩じゃ、泥棒が仲裁にはいるのも自然。


「はてなの茶碗」松尾貴史
不思議な茶碗を巡って
さまざまな人の思惑が交差する・・・
としか言い様がないな。
聞けばわかりやすいんだけど。

松尾貴史が上方落語に挑戦。
話が面白い人の、その面白さと落語の上手さは
必ずしも比例しないという見本。
それでも笑わせようとする仕掛けはいくつかあった。
箱書きをする人を、かの方の物真似でくるとは!
このギリギリ感溢れるチャレンジ精神は買うよ!


「今夜踊ろう」
YEBISU亭は久しぶりなんだけど
まあくさんの、人の話を聞かず、
ばっさり切り捨てる進行は相変わらず。
むかしはかなり腹が立ったけど
今はこれが楽しい。
いつも温厚そうで感情の起伏があまり見えない三三くんが
あんなに怒りを滲ませる姿はレアだよね。ふふ。
白酒さんはズタボロに傷ついていました。

三人の名前の由来が聞けました。
三三くんは、本当は違う名前の予定だったけど
字面が特異な方がいいと師匠に付けられた。
白酒さんは昔の名跡を発掘。
松尾さんは、昔の「キッチュ」は
ニュースを読むときに不適切だと言われ
事務所の人が考えた、だったかな。


「幾代餅」桃月庵白酒
米屋で働く清蔵は恋患いで仕事が手に付かない。
相手は花魁の幾代太夫だという。
それを聞いた米屋の旦那は、
「1年、死ぬ気で働け。
 その金で太夫に会いに行け」と諭す。
そして1年後・・・

白酒さんは体格にあった芸風。
賑やかでコミカル。
話のテンポも軽快で、
良く通る太い声は明瞭で聞きやすい。
幾代太夫との逢瀬はあっさりで
「ここをじっくりやるのは柳家」で抜ける。
でも花魁はちゃんと艶っぽかったよ!


最後の挨拶、三三くんが私服(洋服)だった。
当たり前といえばそうなんだけど
ちょっと意外でウハウハだった。
コメント
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