きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「飛鳥夕映え/宝塚絢爛II(2回目)」(宝塚月組)

2004年09月20日 | 宝塚(月組)
 芝居は4回目。さすがに少し寝たわ。嫌いってほどでもないし、駄作というわけでもない。でも(よく世間で言われているように)鞍作がどうしても大物に見えないんだよねえ。しかも瑪瑙とラブラブかと思えば、誘われたらこばめない男でさ。だから話のクライマックスに向けての盛り上がりに欠けるんだよねえ。それなりに伏線はあるように思うんだけど。鎌足の瑪瑙への気持ちも謎。歌垣の場面は、鎌足が
 (1)この後、瑪瑙に横恋慕し続ける
 (2)目を付けた女を鞍作に持って行かれる → いつも、こう → 鞍作への劣等感
の、どちらを表したいのか。ストーリー的には(2)なので、後半の瑪瑙の台詞「歌垣の時から・・・」が唐突すぎて、えっ?と思っちゃうの。だって、それまで鎌足は瑪瑙になんの好意も持っていないようだしさ。鞍作の「なんでも手にしている」の象徴だとすれば、ずーーーーっと見ている、っていうのもヘンなカンジだし。繋がりが悪いなあ、と。
 さえちゃんは、相変わらず気持ちが籠もっていない野太い歌声で。3人の女性に対する気持ちの表現っていうか、切り替えが見えないよな~、と思うけど、クライマックスの「だめだ!」は、結構イイカンジだと思う。「なぜだ」じゃないんだよね。「この国には自分が必要である」「その自分をここで失わせてはいけない」って気持ちが良く出ていると思うわ。傲慢じゃなくて、客観的に自分を評価でき、そして鎌足の考え(陰謀)を瞬時に理解する。聡い人だというのが、ここで(というか、ここでしか)わかります。さえちゃん、ポイントの芝居は悪くなんだよなあ。役替わりはムラで見たのと同じ。ゆうひ鎌足が「悪役」なら、かしげ鎌足は「冷静な策略家ってカンジ」。
 ショー。エリちゃんは冬ソナを見ていたみたい。アサコは「踊りに行きませんか、そこの女子高生」女子高生は立ち上がって握手していました。くらりんが楽しそうに生き生きとしていて、その姿に泣けてくる。1階席だったので、最後の客席降りで、ゆらさんとかさららんを間近で見られて大ラッキーでした。
コメント
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