きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「オン・ザ・ミルキー・ロード」

2017年10月03日 | 映画
戦争が続く架空の国(モデルはセルビア?)で
戦地に牛乳を運ぶ男の隣家に美しい女性がやってきた。
外国人のため収容所にいたが、
隣家の長男(出征中)の嫁として買われて来たのだ。
男は彼女と恋に落ち、逃避行が始まる。


三つの寓話を元に作られたそうで、
銃の撃ち合いはリアルなのに
他は妙にファンタジーで、
合間に入る歌も謎だし、
テンポもヘンだし、
私の感覚では珍妙としか言えないんだけど、
セルビア語?のセルビア人監督作品だからか、
珍妙さが逆にワクワクした。
騙されているのかな。
聞きなれない言語に、
普段接しない感覚は、面白いね。


蛇の話は寓話だと思うけど、
他はどこだろう。


セルビアでは、あのような戦闘が続き
老人も女性も銃を持つのが日常だったのだろうか。
ある日英国軍がやってきて、
平和になると思ったのに
彼らに虐殺されたのも、
リアルなのかもしれない。

作り物とわかっていても
終盤の羊ちゃんたちの怒濤のアレは
とても辛かった。
羊ちゃんで表していても
実際には人間だったのだろうな。


ラストは平和への祈りなんだろうね。
長い年月で埋めて来たんだろうね。
わかるまでは、少し蛇足だと思ったけど
最後の絵で上手く全ピースがはまったかんじがした。


モニカ・ベルッチは美しいけど、
肝っ玉母さんにシフトしつつある体型。
でも美しい。
深いほうれい線でさえ美しい。
どんな男も惑わす妖しさも
一途に男を愛する情熱も
どちらもかんじるので、
この作品のヒロインには大納得。
彼女が目の前に現れたら
地面に額をこすりつけて拝む自信がある。


主演の男性が監督みたい?
ハンサムではないけれど、
強烈な印象、存在感があり、
なんとなくセクシーで、
女性を守る強さ逞しさもあった。


人にはおすすめしなけど、
見て良かった。
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