きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「アンナ・カレーニナ」

2013年03月30日 | 映画
物語を映画化、ではなく、
原作で映像化したい部分をちょことょこ作って
それを繋げただけみたいな映画だった。
衣装と美術は美しいけど
映像としてはペラペラだった。
舞台を使ったのも斬新なアイデアというより、
衣装と美術に金がかかってロケ代をケチったかんじがする。
綺麗ではあるけど、それ以上では無い。

ストップモーションやダンスっぽい動きも、
なんの役にも立っていない。
「オレすごいだろう」臭すらない。
まさにキーラのPVそれ以上でも以下でもない。
私はそれに金を払うのは全然OKなんだけど、
客席で見かけたロシア文学好きっぽいご年配の夫婦はどう思ったのかな。

キャッチコピーに「究極の愛」というのがあったけど
たんに我が儘で利己的で無知な女が
年下の色男にのぼせあがっているだけの話でしかなかった。
もしかしたら「文豪作品」であっても
現代の人と同じく下世話で軽いのですよ、
いつの時代・国でも、それは同じなのですよ、
と描きたかったとか?

ジュード・ロウが無駄に芝居が上手かった。
アーロン・テイラー=ジョンソンの雰囲気は
今時のアメリカの若者すぎて、
冒頭では軽すぎるんじゃないかと思ったけど、
これぐらいじゃないと実がないこの作品には合わないんだろうな。
中身が無く、アンナ(とキティ)以外には
魅力的には見えない、というのがミソなんだろうなあ。
ヴロンスキー兄(サーシャ)役はめちゃ好みだったよ!

話のテンポはかったるくて、
話も通ってないから、
いまこのあたりかー、といちいち思って
イライラすることがあった。
もういいから、早く飛び込めよー、
と思いながら見てました。


でも、再度言うけど、
キーラは美しいよ!
衣装は良いよ!
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