きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ベラミ 愛を弄ぶ男」

2013年03月31日 | 映画
美貌の男が、女を踏み台にのし上がっていく話。

ただ、男には策略はあまりなく
外見は良いけど、
結局利己的な女達に利用されているだけじゃ?
とも思う。
卑劣さをほとんど感じないのは
主演俳優への配慮とかそんなものだったりするの?
脳味噌が無い男が
なんとなく運を掴んでいく、
むしろ「わらしべ長者」を連想する話だった。
破滅感や背徳感は皆無。
みんな、男も女も、行け行けどんどん!

それと、あれか。
時代的に、男なら無能でも金と職を得られるけど
女はいくら聡明でも家に入るしか無い。
その状況に反旗を翻している女達、
という話であるとも見えるかな。
だから、女が足蹴にされたように見えるのに
不快感はあんまりないんだなー。
主演に不快感をくつがえすほどの魅力は無いんだけど
でも、あがいている男を生ぬるく見守る快感がなぜかある。

「アンナ・カレーニナ」の人工的な映像に比べ
こっちはリアル、ではないにしても
「時代」雰囲気がとても良い。
街並み、部屋、調度品、ドレス。
どれもが美しくため息。

お目当ては、ユマ・サーマン、クリスティン・スコット・トーマス、クリスティナ・リッチ、の3人。
特に後ろ二人のコスプレは初めて見るので
それだけでもワクワクさー!
クリスティーナ・リッチは安達祐実のように
少女顔のままおばさん顔になったのね。
正面顔はファニーフェイスだけど、横顔は美しい。
かなり脱いでたけど、胸も綺麗だったよ!
ユマ・サーマンは老けたけど、
頭が良く、それゆえに失敗する女、というのに
とても説得力があった。
クリスティン・スコット・トーマスは
最近の印象が「沙漠でサーモンフィッシュ」だから
若造に夢中になって捨てられる中年女、
ってのが、とても、なんというか、新鮮だった。

期待していた泥沼感はかなり薄かったけど
女優陣の共演はとっても良かったです。
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