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実話ベースの創作とはいえ、
30年前、小山さんのアルバムだと5枚目の頃、
ソウル五輪の前年の韓国はこうだったのかと、
まずそこに驚き、
ついで、それが上質な映画作品になっていることに驚き。
それなりの年齢だったのに知らなかったなあ、と思ったけど、
韓国内でも報道規制があったんだから、まあ、仕方がないよね。
登場人物にテロップが出るけど、
字を頭に入れなくても描きわけができているので無問題。
敵役が、ただの悪ではなく、
北に対する恨みが身体の中にあるのがわかる複雑な造型。
韓国民主化の流れを描いているのにそれを阻止する男が主役で、
でもだからこそ映画全体が冷静な熱量になり、
外国人にもよくわかるんだろうな。
さすがキム・ユンソク。
最近はちょい昔の大統領が悪者扱いがトレンドみたいだけど、
実際はともかく、これほど権力が集中する、というのが
あちらの認識なんだろうな。
拷問は当時のことだとしても、
蹴る殴るもあちらでは一般的なんだろうなあ、と思ったり。
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