きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「1987、ある闘いの真実」

2018年09月17日 | 映画


実話ベースの創作とはいえ、
30年前、小山さんのアルバムだと5枚目の頃、
ソウル五輪の前年の韓国はこうだったのかと、
まずそこに驚き、
ついで、それが上質な映画作品になっていることに驚き。

それなりの年齢だったのに知らなかったなあ、と思ったけど、
韓国内でも報道規制があったんだから、まあ、仕方がないよね。

登場人物にテロップが出るけど、
字を頭に入れなくても描きわけができているので無問題。

敵役が、ただの悪ではなく、
北に対する恨みが身体の中にあるのがわかる複雑な造型。
韓国民主化の流れを描いているのにそれを阻止する男が主役で、
でもだからこそ映画全体が冷静な熱量になり、
外国人にもよくわかるんだろうな。
さすがキム・ユンソク。

最近はちょい昔の大統領が悪者扱いがトレンドみたいだけど、
実際はともかく、これほど権力が集中する、というのが
あちらの認識なんだろうな。
拷問は当時のことだとしても、
蹴る殴るもあちらでは一般的なんだろうなあ、と思ったり。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ヒトラーと戦った22日間」 | トップ | ぱんだ珈琲店 »

コメントを投稿