台湾文化センターの映画上映会で「九月に降る風」を鑑賞。
台湾映画らしい瑞々しい青春映画。
馬鹿男子7人が、連み、ヤンチャし、恋し、喧嘩し、別れ、進む。
随所でホロリ。
公開は2008年だけど、作品の舞台は1996年。
まだ嫌煙の波は押し寄せず、
大人も子供も煙草スパスパ。
台湾のプロ野球界は賭博問題に大揺れし、
台湾の若者は日本の若者文化を好み、
男の子の部屋には桜木花道の人形がある。
午前に見た映画も似たような世代の若者の話で
抑圧する親世代と、それに対する子供世代の反発の仕方は
いまいちわからなかったんだけど、
こちらは「わかる、わかる」の部分多し。
国は違えど、あの年代の子供の気持ちの流れは
万国共通な部分もあるよね。
台湾映画なのに見たことがある人がいると思ったら
やっぱりエリック・ツァンだった!
上映後のトークショーによると
この映画の脚本を読んだツァンの娘が感動し父に紹介し、
ツァンがプロデューサーになったとのこと。
台湾版の他に大陸版、香港版も企画。
大陸版は流れたみたいで、香港版は「ハイヌーン」、日本未公開。
トークショーでは台湾の俳優事情なども紹介。
台湾は若手俳優をストックしている事務所が少ないため
若手俳優はスカウトでゲット。
学校前に長時間いると不審者なので
学校近くのコンビニ等で張る。
または西門。
演技初心者が多いなどデメリットもあるけど、
役にぴったりな役者を見つけられるメリットもある。
この映画は監督の初長編作品で、
いまだにスタッフ・俳優が
年に1回集まっているなど、
貴重なお話をたくさん聞けました。
ありがとうございました。
(写真は抽選会でいただいたプログラム)