きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

ブルメイステル版「白鳥の湖」渡辺理恵&秋元康臣/東京バレエ団@横須賀

2016年02月11日 | バレエ・ダンス



配役が出たときは「木村さんのロットバルトじゃないし~」と
行くつもりは無かったのですが、
東京で3回見てすごく良かったし、
再演があるにしても来週ってわけじゃないんだし、
渡辺さん主演日のキャストなら木村さんがマズルカかもしれないし
当日券で行きました。
行って良かった!!

今日も2幕4幕の群舞が美しかったです。
うっとり溜息。
いつか昔の変則群舞を懐かしく思う時が来るのかしら。
渡辺さん、ソロ最後は踵が落ちずポーズをキープしたまま音楽終了。
私はこちらの方が好きだな。
ペアの雰囲気は変わらず、先導する秋元さんに着いて行く渡辺さん、みたいな。

渡辺オデットは腕とか、身体のラインは美しいんだけどね。
腕が長く可動域が広いゆえに、なんというか、
肩で一度切り替えしがわかる、っていうのかな。
背中まで繋がって見えないので肩周辺が固く感じるのかな。
上手く説明できないな。

今日の渡辺オディールは良いよ!
誘惑者というより征服者。
積極的な悪意で王子を攻めていく。
オデットに化けて、というより、
悪意の固まりであるロットバルトの化身の一つ。
猛禽といよりハーピィだね。
強気でイケイケで見ていて実にわくわくテンションアップ!
楽しいわ~。
こういう面が渡辺さんにあったとは!
ただやっぱり、32回転が弱いな。
回ってはいるけど、エネルギーが足りない。
会場全部を支配するには、まだまだ。これからね。

秋元さんは今日も安定の主演王子。
個人的にはもう少し憂愁が漂う方が好みなんだけど
こういう「強い男性」が個性なんだろうな。

カトル男子は今日もダイナミック。
飛びながら脚を後ろに伸ばすところ、
二人とも綺麗に伸びている。
カトル女子は軽快。
河谷さんが頭一つ抜けているかんじ。
吉川さんは控えめでしっとりした踊りでアダージオの雰囲気にぴったり。

道化の山本さんは、入戸野さんを見た後のせいか、
ちょっと固く感じられる?

マズルカの木村さんは張り切って踊っていました。
前回は乾さんに捕らわれたチャルダッシュ、
今日はちゃんと矢島さん確認。
道化ちゃんたち、みな可愛い!

4幕で、渡辺さんは白鳥の方が似合うね、
受動的なダンサーだけど主演ならもう少し能動的な方が、
いやでも綺麗だし!
と感動に浸ろうとしたあたり、
舞台は4羽の白鳥がオデットを阻止するあたりで、ブラボー隊が入場。
空いている私の前の列にわらわら座る。
私の視界を塞いで座る。
もっと舞台端の方なら誰も座ってないじゃん!
なんで私の視界を塞ぐか!
舞台を盛り上げたいのはわかるけど、
それなら休憩中に仕込んでよ!
腹が立つわ!!感動が吹き飛ぶよ!

よこすか芸術劇場の4階は東京文化会館の3階ぐらいの距離。
1列目は手摺で見辛い。たぶん2列目でも手摺の影響が出そう。
4列目にした私は正解。
やっぱり、いつも座っているあたりの方がいろいろ把握できるわ。
近すぎると見えないものもあるよね。


【配役等】
オデット/オディール:渡辺理恵
ジークフリート:秋元康臣
ロットバルト:森川茉央

【第1幕】
道化:山本達史
王妃:山岸ゆかり
パ・ド・カトル:河谷まりあ、二瓶加奈、宮川新大、松野乃知
アダージオ: 吉川留衣

【第2幕/第4幕】
四羽の白鳥:安西くるみ、平松華子、中島理子、松倉真玲
三羽の白鳥:三雲友里加、崔美実、榊優美枝

【第3幕】
花嫁候補:二瓶加奈子、政本絵美、崔美実、川淵瞳
四人の道化:海田一成、高橋慈生、中村瑛人、井福俊太郎
スペイン(ソリスト):伝田陽美
スペイン:杉山優一、吉田蓮、入戸野伊織、樋口祐輝
ナポリ(ソリスト):金子仁美
チャルダッシュ(ソリスト): 乾友子、矢島まい、松野乃知、古道貴大
マズルカ(ソリスト):奈良春夏、木村和夫


指揮: アントン・グリシャニン
演奏: 東京ニューシティ管弦楽団
コメント
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