きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「舞音-MANON-/GOLDEN JAZZ(3回目)」宝塚月組

2016年02月04日 | 宝塚(月組)
3回めにして芝居を全部見た。
話の繋がりから考えると、
過去の私は30分ぐらい熟睡していたはず!
と思っていたけど、
全く知らない場面はランタンの出だし2分ぐらいだった。
景子ちゃんの描き込みが足らないだけだったか。

・サラッと「田舎町に行きたがる士官などいない」の台詞を挟む
・愛を連呼する歌
で、もう3ヶ月たってるのか。
田舎でラブラブ愛の巣で、
でもお金に困っているのか。
そこまでをもっと描き込んでいるはず、
と思ったのは私の単なる思い込みだったか。

こだまっちもそうだったけど
景子ちゃんは登場人物の説明書きが多く
作る方は頭の中で完璧なんだろうけど
見る方はそんな脳内設定がわからないんだから
結果的にペラッとした話になっちゃうんだな。
その説明、伝わらないから。
クオンは「マノンの兄」だけで動かして
その結果として、人物造形を見せないと。
誰もがプログラムを読むわけじゃ無いんだから。
毎回そんなことを思うけど、
今回もやっぱり思った。

んでさ~。
景子ちゃんの頭の中では完璧なんだろうけど
ドリームが足りない私の目では
マノンは男を破滅させるほどの女じゃないし
途中から純真な普通の子になっちゃうのは
どうかなあ、と思うんだよね。
もっと物欲まみれじゃ無いと話が通らないのに
女中にさっさと宝石を渡しちゃうのはねえ。
あと、個人的にはまさおが落ちぶれた姿には
全く萌え要素がないので、見ていて楽しみはない。
雰囲気が前向き過ぎるだよな~。
ナイーブなあさこちゃんと色悪な蘭とむを覚えているだけに
いろいろと辛い。

あとさー、言っちゃいけないんだろうけど
みやるりの役っている?
みやるりの格で宛てる役?
スカIIぐらい、スカーレットの一部ならともかく
ダンスキャプテンの役だと思うんだなあ。
もっと、シャルル本人を表す役ならなあ。

その他も、設定の段階では凝っているけど
芝居になるといくつか台詞を言って終了、な役が多くて
ほんと、粗筋をみんなで言い繋いでいるだけだなあ、ってかんじ。
景子ちゃんだから、いまさらなんだけどさ。

舞台美術は良いと思うし、
振付も女性に合った美しい動きだと思う。
歌は、他の音楽と繋ぐと、ちょっと唐突かな。
娘役の音域にはあんまり合っていないよね。
メロディ自体は綺麗なんだけどね。
しかも「愛」連呼なのがなー。
定番ソングの「愛」連呼は
「皆さんの頭の中に愛を定着させますよ!」って意気込みがあるけど
景子ちゃんの詞は語彙が足りないからだな、と思っちゃうわ。

まあ、景子ちゃんだからねえ。
そうだろうな、と思うところが、その通りだったな、と。


そんなモヤモヤがあるので、
ショーは単純にすごく楽しい!!
ジャズがテーマのショーとしては
50番煎じぐらいだけど
総踊りはエネルギッシュでいいね。
緩急もあり、場の繋ぎ方も良いと思うよ。
ものすごく盛りだくさんでみっちりしてるけど、
尺は短めなんだよね。

スミスとひびきちは割と見つけやすい。
ギリシンは体格の良い金髪でインプットしちゃったんで
次回黒髪になったらどうしよう。
からんちゃんをもっと見たいと思って
小柄なダンサーをチェックすると、るうちゃんのこと多し。
るうちゃんが意外とダンサーなんだな。

まさおは踊らないけど歌っているし
(まさお節はジャズのねちっこさにベストマッチ!)
ダンサーは踊り、シンガーは歌いで、
適材適所のショーだよね。


季節ですので、劇場エントランスには
お雛様が登場です。

春が近いね。
コメント
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