きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「キッズ・オールライト」

2011年05月04日 | 映画
ゲイ婚カップルの女性二人は
精子バンクの、同じ精子を使って
それぞれ子供を産んだ。
最初の子供が18歳になったとき、
子供達は「父親」に会いたいと思い
連絡を取る。
「家族」の中に、
もう一人の「家族」が絡んでくる。

生々しい場面があるわりに
ライトでサバサバした作品でした。

女性同士の夫婦でも
「主婦」が子育てと仕事の両立は難しいんだなあ。

それぞれ個性があり、
負い目もあり、
そのために、いろいろ頑張って。

「父親」がどう絡むかと思ったら・・・。
「美味しいトコ取り」をしようとしていたんだな、結局。
彼の気持ちもわかるし、
だからこその現状もわかる。

ジュリアン・ムーアの、崩れた身体のラインがリアル。
私ならあの「浮気」は許せないけど
受け入れるのも家族なのかね。

ジン・・とする、とかじゃないけど
楽しかったです。

ただ、アネット・ベニングとジュリアン・ムーアは
夫婦には見えなかったなあ。
シングルマザーが同居しているだけ、みたいな。
まさに「母親が二人」の状態だけど
この二人に性的な関係があるとは思えなかった。
「ストレートの女の子がレズを演じると嘘っぽい」って
まさにこれのことだよなー。
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「ダンシング・チャップリン」

2011年05月04日 | 映画
私は、プティ作品が映像に収められているので見に行ったんだけど
「映画」を見に行った人はどう思ったのかな。
「イヴ・サンローラン」よりはわかりやすいと思うけど。

第一部は、稽古風景とか、関係者へのインタビューとか。
第二部は、「ダンシング・チャップリン」を映画用に再構成。
警官の場面が屋外で撮影とか、
映画ならではの場面もあります。
フル・バージョンではないけれど
これだけまとめて見られるのは嬉しい。
日本公演だと、断片的に幾つか、だけだったから。

プティは、振付家としては
やっぱり素晴らしい。
エスプリってのは、これなんだよなー。

基本はボニーノですから!
草刈さんがいないと映像化されなかったんですから!!
彼女の踊りがどうこう、とか
言っちゃいけませんぜ!
第一部でも彼女は
「アルテナイのような脚じゃないし」と
とっても不安がっています。
彼女もわかっているんです。
この辺のモロモロは、皆さん、スルーしましょうね。

プティが、昔の記録映像を見ているとき
「これが私?
 髪の毛がある」
と言っていたのが印象的。
彼も気にしてるんだねー。
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「眠狂四郎 悪女狩り」(大雷蔵祭FINAL)

2011年05月04日 | 映画
狂四郎シリーズ最終作。
時代が新しいので、エログロ抑えめで
少々パンチが無い。
ネタも、短編からのいくつか組み合わせ
よくある大奥ネタを絡めてみました、
ってカンジで、ストーリーはイマイチ。
なんだけど、ラストがすごい好きなの。

 「俺はどんな拷問にも耐え
  決して転ばなかった。
  サンタ・マリア、願わくは御許に・・・」
 「お前を救う神などあるのか。
  俺も行って確かめたいものだ」

ニセ狂四郎となり、
人を斬る川口周馬には信仰があり
彼を斬る狂四郎には神がいない。
同じ円月殺法を使いながら
対照的な二人でした。

いたるところに出てくる十字架のモチーフは、
クドいけど、良いと思う。

体調が思わしくない雷蔵なので
虚無感は壮絶。

藤村志保、久保菜穂子など
セミ・レギュラーも登場。
松尾嘉代も大奥の女性で登場。
彼女は片岡孝夫のTVシリーズにも出たんだよねえ。
吉田日出子も出てたみたいだけど
気が付きませんでした。
コメント (2)
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