きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「オネーギン」イェリネク、アマトリアン、フォーゲル/シュツットガルト・バレエ団

2008年11月28日 | バレエ・ダンス
前回はルグリがオネーギン役だったので
見ているうちにどんどん壊れていった私でした。

 → 2005年11月10日の感想

ルグリファンとして、ルグリのオネーギンを見るとですね。
田舎娘のタチヤーナが勝手に恋しても
「お前なんか相手にすると思うのか!あぁっっっ?」
と、青木さやかのように責め立てたくなります。
んで、勝手に熱を上げられて気の毒やんけー、と
彼の味方をしたくなっちゃうんですよね。
今回のオネーギン役はイェリネク。
ハンサムだし、背は高めだし、脚のラインも綺麗。
でもルグリほどの圧倒的なオーラは無い。
(主役オーラは充分にありますよ!)
だからこそ、なんと言うんでしょ、
「等身大のオネーギン」というのでしょうか。
彼としては悪気はないし(はっきり断る方が親切だし)
オリガにちょっかいを出したのも
ほんの悪戯心で、本気じゃないし、
親友を決闘の末、撃ち殺しちゃったのも
殺したかったわけじゃなく、なりゆきだし。
ただ、彼の傲慢さや自尊心が、
わずかなところで物事を悪い方へと流すことになってしまう。
もうちょっと、
例えばもう少し早くレンスキーに謝っていれば、とか
ちょっとしたタイミングで、望まぬ方へ流れていく。
その辛さ、苦しさは、イェリネクの方が良く出ていました。
(ルグリほど思い入れのない人だと、と言うべきなのかな)
それと同時に、なんというのかな、
人の嫌な部分、というのか。
悪人ではないけれど、嫌な部分。
都会人が田舎を無意識に見下すとか。
そんな嫌味な部分も、
イェリネクの方がうまく表現していました。
(つーか、ルグリだと、全てを肯定しちゃうのよ、私は)
3幕のオネーギンは、人生に疲れているようにも見えました。
だからこそ、いま輝いているタチヤーナに惹かれたのかな。
ルグリは、そこの場面は「虚無感」でした。
イェリネクだと、タチヤーナと別れてから
(レンスキーを殺してしまってから)の人生は
辛いものだったんだろうなあ。
なまじ身分とかがあるから、
表向きは変わらぬ生活をして、
後悔しているなんて素振りは見せられない、
そんな人生だったのでは無かろうか、と
原作を読んでない私は勝手に妄想。
そういうオネーギンも、いいよねえ。

タチヤーナのアマトリアンは・・・
踊りは軽やかなんだけど・・・。
3幕に、もうちょっと艶やかさが欲しかったなあ。
「夫に大切にされている妻」以上では無かった。
少女時代とあんまり変わっていないようでした。

フォーゲル君のレンスキーは、いいよ!
彼はこういう役が似合うのかな。
踊りも綺麗だった。
もみあげがすごいことになっている。
鼻が大きめに見えて、
ちょびっとヒュー・ジャックマンに似ているような・・・。

オリガのヴュンシュは可愛らしい少女だった。
だから、オネーギンにちょっかい出されて浮かれて、
それを引くべきタイミングがわからなかったんだな。

公爵様もハンサムさんでした。


役者が変わると、
いろいろ変わるんだなー。
お金と時間があれば他日も見るんだけどねー。


このカンパニーは、こういう「芝居」が合うよね。
カーテンコールもたくさんあったよ。



【配役】
オネーギン:イリ・イェリネク
レンスキー:フリーデマン・フォーゲル
ラーリナ夫人:メリンダ・ウィサム
タチヤーナ:アリシア・アマトリアン
オリガ:カーチャ・ヴュンシュ
乳母:ルドミラ・ボガード
グレーミン公爵:ダミアーノ・ペテネッラ
親類、田舎の人々、サンクトペテルブルクの貴族たち:シュツットガルト・バレエ団
指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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山手線内で「428」の映像配信

2008年11月28日 | ゲーム(どうぶつの森など)
いろいろなプロモーションが展開予定の「428」ですが、
今度は山手線のトレインビジョン
(扉の上で映像が流れるアレだよね)で
「428」の映像が配信されることが決まりました!

 → 「JR山手線 社内トレインビジョンにて 428~封鎖された渋谷で~の映像を配信」(428公式)

配信期間は12月4日(木)~14日(日)。
45分に1回流れるそうです。
この期間に山手線に乗る人は要チェックです。
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