きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「眠れる森の美女(ハイデ版)」オサチェンコ&ラドメイカー/シュツットガルト・バレエ団

2008年11月24日 | バレエ・ダンス
本当は、昨日の夜に行く予定だったの。
珍しいバランキーの王子を見ようと思っていたの。
でもね。
今日行こうと思っていたJCS甲府の神はやなぴーじゃないから、
遠征しなくてもよくなって。
23日夜は卓治のバンドライブもあることだし。
(バレエのチケットを申し込んだ後にライブが決まったのよ)
じゃ、こっちを見て、23日夜のチケットは友人に譲って、
卓治のライブに行っちゃおう!ってことになりまして。
結果的には、大当たり!
私好みのキャストでした。
これもやなジーの御利益かしら。

セットは、2階建ての回廊を固定。
客席側に口を開けた状態の「コの字」といえばいいのかしら。
基本は白だけど、場面ごとにいろんな装飾を付けて
雰囲気を変えてきます。
クランコ版のロミジュリも舞台装置固定だよね。
ここは、そういうのが上手いなあ。
(幕間の休憩が25分ずつだったけどね。
 変換に時間がかかるんだろうなあ)
衣装も、クッキリ色分け系と、ほんわかパステル系入り混じり。
そのバランスが面白い。
花模様も多かったなあ。

ハイデは、自分のトコの弱みを知っていたんだと思う。
ま、ずばり言うと、群舞ですね。
一糸乱れぬ群舞は無理。
だからこそ、こまかく役を作って、芝居を多くさせる。
その結果、物語り・お伽話しなんだけど
それぞれのキャラが、なんというのか、「肉感的」でした。
多国籍軍のいいとことろをうまく利用しているな、と。
2幕終わり、みなが100年の眠りについた後の照明が
とても素晴らしかった。
舞台がセピア色だった!

衣装、美術、は、変わっているけど、
演出自体はわりとオーソドックスです。

オーロラのオサチェンコは、
インタビュー写真でみるほどは
口の大きさは気にならない。
「ピンクが似合う若いお嬢さん」ってかんじで
オーロラの初々しさ、可愛らしさに
とってもとっても合っています。
技術的にも、悪くないんじゃないかな。
技術面がバーーーン!と前面に来るタイプじゃないけど
危ういところはそれほど無かったと思います。
とにかく「可愛いオーロラ」だったから
なんでも許しちゃうさー。

王子のラドメイカー君がね。
とっても良かったのよ。
正統派王子
久々に見ましたよ。
登場したときは、マラーホフに似てる、と思いました。
まだマラーホフほどのスター性はないし、
オサチェンコと同じく「揺るぎない技術力」が
前面に出ることはない。
けど。けど。
それでも。
王子様だよ!!!
美しい姫を救い出すために頑張る王子様。
途中カラボスに負けかけるけど
そのヘタレ具合もいいし、
そこからまた力を出して、挽回するところもいい。
ってか、リラの精が陽動だった?
手足の伸びもいいし、
踊りにも品があるし、
これからが楽しみなダンサーですね~

そして、そして!
バランキーのカラボスですよ!
バランキー、最高!
いやー、素晴らしい。
高い跳躍、大きい踊り。
禍々しくも、どこか滑稽。そして
美しく、色っぽい
ビジュアルは、ドラッグ・クイーンそのものなんだけど。
でも、見惚れちゃうわ。
布使いも上手かったなあ。
対王子戦は、カラボスが黒い長い布を使って表現します。
最初はカラボスのマントのようだった布が
王子に巻き付いたり、絡め取ったり。
(作業はカラボスの手下)
とにかく存在感がすごかった。

オーロラに求婚する王子4人も
たくさん踊ります。
彼らはオーロラと共に100年の眠りにつきますが、
オーロラが目覚めたあとは
オーロラの父の宮廷に残ります。
オーロラの結婚式の時、
王と王妃は2階部分の正面に座っていますが
4人の王子達は、王の隣に座っています。
宮廷の人が1階脇にいることを考えると
4人の王子達は、賓客として高い地位を得たのでしょうか。
彼らの顔も穏やかなので、
彼らの祖国もリラの精の加護を受け繁栄しているのかもしれませんね。
とか、勝手に妄想していたら、
最後の場面で、4人の宝石ちゃん達のエスコートに入っていました。
こう使うのか!と、思わず膝を打ちました。うまい!

ディヴェルティスマンでは
ネコたちが良かったな。
白い猫が長靴を履いた猫をぶつときの生音が
5階L席まで響いてきましたよ。
アリババは飛びまくり回りまくりで拍手喝采。
狼男のジャンプもキレがあったなあ。

カラボスのバランキーに対して、
リラの精が弱かったかな。
仕方がないと思うけど。

楽しい舞台でした。
見に行って良かった!!!


【配役】
オーロラ姫:アンナ・オサチェンコ
デジレ王子:マリイン・ラドメイカー
カラボス:フィリップ・バランキエヴィッチ
リラの精:ミリアム・サイモン

王:ヘルマー・ポーロカット
王妃:メリンダ・ウィサム
カタラビュット:トーマス・ダンヘル
乳母:ブリギット・デハルデ

<プロローグ>
澄んだ泉の精:オイハネ・ヘレーロ
黄金のつる草の精:ヒョー=チャン・カン
森の草地の精:ダニエラ・ランゼッティ
歌鳥の精:カタジナ・コジィルスカ
魔法の庭の精:マグダレーナ・ジギレウスカ
お付きの騎士:
 ローランド・ハヴリカ、ウィリアム・ムーア、
 ペトロ・テルテリャーン、ディミトリー・マギトフ、
 ダミアーノ・ペテネッラ、ローラン・ギルボー

<第1幕>
~オーロラの誕生日~
東の王子:ディミトリー・マギトフ
北の王子:エヴァン・マッキー
南の王子:ダミアーノ・ペテネッラ
西の王子: アレクサンダー・ジョーンズ
オーロラ姫の友人:
 ナタリー・グス、マリア・アラーティ、
 アレッサンドラ・トノローニ、ダニエラ・ランゼッティ、
 クリスティーナ・バーネル、カタジナ・コジィルスカ

<第2幕>
~狩りの場、幻を見るデジレ王子、オーロラの目覚め~
伯爵夫人:オイハネ・ヘレーロ

<第3幕>
~オーロラの結婚式~
グレーテル:ナタリー・グス
ヘンゼル:ウォン・ヤオスン
シンデレラ:アンジェリーナ・ズッカリーニ
王子:オズカン・アイク
青ひげ公:マキシム・キローガ
王女:アレッサンドラ・トノローニ
シェヘラザード:エリザベス・ヴィセンベルク
アラジン:ペトロ・テルテリャーン
コロンビーヌ:アナベル・フォーセット
アルルカン:ルドヴィコ・パーチェ
カエルの王子:チャールズ・ペリー
王女:ビリャナ・ヤンチェヴァ
お姫さまとえんどう豆:へザー・チン
王子:ブレント・パロリン
中国の王女:ジュリア・ムニエ
官吏:デヴィッド・ムーア
白雪姫:レネ・ライト
アリ・ババ:アレクサンダー・ザイツェフ
ルビー: マグダレーナ・ジギレウスカ
サファイア:オイハネ・ヘレーロ
エメラルド:ダニエラ・ランゼッティ
アメジスト: ミリアム・カセロヴァ
長靴を履いた猫:アルマン・ザジャン
白い猫:カタジナ・コジィルスカ
青い鳥:ウィリアム・ムーア
王女:ローラ・オマリー
赤ずきん:クリスティーナ・バーネル
狼:ミハイル・ソロヴィエフ

協力:東京バレエ学校、東京バレエ団
指揮:ウォルフガング・ハインツ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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どうぶつの森の新住人

2008年11月24日 | ゲーム(どうぶつの森など)
外見がミイラで不気味だったのに
喋ればボク系だった、
イヌのラッキーがパーム村を去りました。

新しく来たのは
ブタのルーシーちゃんです。



つぶらな瞳のわたし系なのに
口癖が「よぅ」です。
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