きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「京都JCS ジャポ」劇団四季

2007年10月20日 | 劇団四季
マチソワ遠征です。
とりあえず思いつくまま。

まずは芝ユダ。
夏の東京では自分の感情を爆発させて
相手がどう思うかなんかかまわず
その強い感情をひたすらジーザスに押し付け、
わかってもらえない、と、
勝手に自爆しているイメージがあったのですが、
今回は
大人なユダです。
状況を把握し、
冷静に判断した結果の裏切り。
その女に構うな、
高い香油を使うな、
それらの言葉は嫉妬ではなく、
ジーザスの片腕として諭している。
わりと政治的な部分が入っている。
ジーザス本人ではなく、ジーザスの教えに共鳴しているのだ。
でも、本当は、ジーザス自身も大切なんであって。
あれだけ冷静に見えた男が、裏切りではビビる。
自分の本当の気持ちにそこで気がついたのかも。
マチネでは、
「思ったとおりにここを出ていけばいい」で首を振り、
ソワレでは、
晩餐の冒頭でジーザスににじり寄ろうとして止まる。
ジーザスの一言、「私についてこい」を望んでいるようだ。
でも、ジーザスは言わない。
「自分の思うとおりに・・・」というのはジーザスの優しさなんだけど
それはわかっているんだけど、
でも、止めてくれないジーザスに対し、
ユダは決心する。
裏切ると。
「晩餐」で、上手、下手にわかれ、地面に突っ伏したとき
ユダは髪をかきむしる。
その瞬間、決心したんだなあ、と、思った。
声にならない慟哭が聞こえた。
決心した後は、ちょっと偉そう。
ああ、そうかい、そこまで言うのなら
やってやろうじゃないか!みたいな。

スーパースターで思ったんだけど。
キヨミチの肌に張りがあった。
一時期の東京では、無理に肉を落としたから
張りのない肌が余ってしまった感があったんだけど
今日はバランスが取れていた。
脚は細いし、全体的にほっそりめなんだけど
その中で、うまいこと筋肉をつけたかんじがする。
あくまでも私感だけど。
みぞおちも特にエグれていないので、
もしかしたらジーザスはないのかもなあ。
ほいでもって、ジャポユダで「見せる」ための
体作りをしたのかな、とか、思っちゃったり。

声はねー、いいよねー、やっぱりねー。
京都の方が音響がいいのかしら。
歌詞がクリアに聞こえるわ。
高音がちょっと辛そうかなあ。
東京後半の時のような、シャウトは無しバージョン。
マチネは、ちょっとビブラート気味?
腹から、外に声を出す前に
身体の内部でちょっと響かせてから出していた。
やなぴーの、スコーーーンッと出す歌声と好対照だった。
ソワレは素直なドラゴンボイスだった。

モジャは、ちょっと切ったのかしら?

ソワレのカーテンコールで、
バイバイの手が、こぶしになった。
自分でも納得だったのかな。
客も満足だよ。

やなぴーは迫力増し。
本当に、拝みたくなるくらいよ。
声が素晴らしい。
体もリバウンドって言われていたけど
そんなにかんじなかったよー。
東京では芝ユダへの愛情はそれほど感じられなかったけど
今回は感じたなー。
「晩餐」では、確かに二人の心は通い合っているんだよ。
「たった一度のくちづけ」は、それほど露骨なチューじゃないけど
「最後の抱擁」で、言葉にならない思いが伝わってきた。

高木さんは、けっこう訛りが消えたのでは。
芝ユダが、いろいろ悩みぬいた末、決断するのに対し、
マリアは、ジーザスへの思いがブレない。
今回はその対比が良かったと思う。(慣れたし)

ヘロデ王は、アフロじゃないのが残念だけど、
(星組の「さくら」の時のイメージに近いと言えばいいのかしら。
 http://kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/07/star_takarazuka_sakura/poster.jpg.html
 ヘロデガールはあすかちゃんみたいな髪型)
扇子回しはすごかった。
衣装に頼らずとも、シモーヌはシモーヌなのだ。

ピラトの村さんは、貫禄。
田島さんのピラトは、小心者で
なにもわからないまま時代に飲み込まれるのに対し
村さんのピラトは、自分の決断が世界を大きく変えるのを
どこかで予感している。
投石も受け止めてましたよー。

飯田さんのカヤパ。
想像以上にハゲヅラも白塗りも似合っていた。
阿川さんは、うーーーん、やっぱり司祭の一人。
声質が司祭たちと同じなんだよね。
だから同化しちゃう。
なんちゅーか、とうこちゃんのフェルゼンを見ているときの
やりきれなさを思い出す。
なんでこの役をあてるんだかんーーー。

シモンは、東京の前半よりは声が出ているよ。
晩餐の喧嘩は、ペテログループじゃないほうが激しかった。

群衆の衣裳の露出度がアップしていた。


とりあえず。。。


記憶違いかもしれないけれど、
銀貨を渡すところ、
カヤパ様って下手側じゃなかったっけ?
今回は上手側だった。
変わったのかな。私の記憶違いかな。


幸せでした~。
ただ、マチネを見ているときは
渇いた体にポカリが染み透るように
いろいろ補給されたのですが、
ソワレが終わった後は、再び渇いてしまいましたよ。
おそるべし、JCS!!



ジ-ザス・クライスト 柳瀬大輔
イスカリオテのユダ 芝清道
マグダラのマリア 高木美果
カヤパ(大司教) 飯田洋輔
アンナス(カヤパの義父)阿川建一郎
司祭 佐藤圭一、田辺容、川原信弘
シモン(使徒) 神崎翔馬  
ペテロ(使徒) 賀山祐介
ピラト(ローマの総督) 村俊英
ヘロデ王 下村尊則


マチネの時、ピラト独唱後、市場に入る前、
客席から出て行って帰らない二人連れがいた。
ご招待か?勿体ない。
コメント
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