きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「この生命誰のもの」劇団四季

2007年10月06日 | 劇団四季
台詞が緻密に重ねられていく芝居。
ちょっと意識が遠のくときもあったけど
たまには、こういう密度の高い空間もいいわ。

見る前にいろいろ考えた。
後天的にハンディキャップを負うことは
誰にもありえることで。
それが明日、いや今日のつい先に
訪れても不思議はないわけで。

自分なら、「彼」の立場になったらどう思うか。
「人間ではない」と思って生きることを止めるのか。
それとも、その状態で、なにかしら生き甲斐を見つけるのか。
死ぬ勇気もなく、生き甲斐もなく、
消極的に命を消化するだけになるのか。

常に考えることではないけれど、
誰にも起こりうることとして
想定の一助になるのだろうか。
命の尊さを見つめ直す機会になるのだろうか。

そんなことを思って見に行ったんだけど。

てっきり患者に感情移入すると思ったんだけど。

一番シンクロしちゃったのは
江間先生でした・・・

命が助かって、なにを抜かすか!
お前の治療のため
どれだけの時間と労力が費やされたと思っているんだ!
金とか、そんな問題じゃない!
医者は患者を「生かす」ために、この世にいるんだ。
患者を「生かす」のは医者の使命なんだ!!
患者が助かってこその医者なんだ!

「命ある限り、生きろ!」
自分の中に根付いているこの想いは
もしかしたらブラック・ジャック先生の教えなのかしら。
患者の辛さをわかりつつも、
それでも、「生きろ」。
「死んだら終わりなんだ」。
そんな先生の気持ちの方が
より私には伝わってきました。

早田さん役の味方さんがどうこうではなく、
おそらく、江間先生の気持ちが
いまの私に一番近いということなんでしょうね。

そういった、自分の気持ちを
再確認させてくれる芝居でした。


さっきステージガイドを見たんだけど
婦長さんは、やっぱりシスターなんだね。
そうなると、
「神から与えられた命に対し、人間がその終わりを考える」
部分を、もうちょっと出した方が良かったかもね。

昴の人が多いので
開口法があまり感じられないのがいいね。



早田 健(患者) 味方隆司
シスター朝田(病棟婦長) 佐藤夏木
里村恵子(看護学生) 上領幸子(劇団昴)
田原洋介(看護助手) 芹沢秀明
北原真弓(担当医 研修医) 都築香弥子
江間隆司(集中治療部長 主治医) 志村 要
権堂令子(医療ケース・ワーカー) はにべあゆみ
森山敬二(早田健の弁護士) 鈴木 周
土屋 弘(精神科医) 藤川和彦
川路彰彦(早田健の弁護士) 田島康成(劇団昴)
馬場 晃(精神科医 院外) 齋藤  譲(劇団昴)
安藤一郎(病院の弁護士) 高草量平(劇団昴)
三村判事(裁判長) 石波義人(劇団昴)
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「めがね」

2007年10月06日 | 映画
あまりにもゆったり過ぎる時間。

あんな島で
のんび過ごせたら楽しそう。

たぶんDSを持って行っちゃうだろうけど。

説明もほとんどなく、
誰がどういう職業でとか
あの人は一体なんなんだとか、
適当に想像するしかないけれど。

そんなことは、
あの島で過ごすには
関係ないんだろうなあ。

「「めがね」をかけている人しかいない場所」
では無かった。
かけていない人もいた。

食べ物がすべて美味しそうだった。
見る前に食事をしておいてよかった。
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