きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「チキン・リトル」

2005年12月23日 | 映画


今日映画を三本見たのは「チキン・リトル」を吹替版で見るため。
銀座では吹替版は夕方からしかやってないもんだから
前二本は、いわば時間潰し。
ようやく本題突入なのです。
 
ディズニー映画です。
いつも弱気でついていない「チキン・リトル」が
勇気を持って、ひとつのことを成し遂げようとする物語、
なので、基本的には子供向け、と思っていました。
確かに、そういう話でもありました。
でも、実際に見るべきは大人なのかもしれない。

誰かを、無条件で信じられますか?
必要なときだけ、
自分にとって有益なことをしたときだけ、
信じようとしていませんか?
それ以外の時は、なにをしても認めずに
見て見ぬふりをしていませんか?
そんな都合の良い「大人の付き合い」だけが
すべてになっていませんか?

でも、好きな人、自分にとって大切な人は、
時として無条件に信じ、支持してあげなきゃいけない時がある。
そういうことを考えさせられる映画でした。
信じて欲しい人に拒絶される悲しみを
自分から誰かに与えたくはないよね。
 
チキン・リトルがドジを踏むのは笑えても
お父さんに信じて貰えないときは
見ていてとても辛かったです。
なんで子供を信じられないの?
なんで抱きしめてあげないの?
子供がいない私でも、
お父さん、間違っているよ~、と心の中で叫んじゃいました。

ま、でも、ハッピーエンドですけどね。
 
そして、チキン・リトルは
無条件でカワイイ
さわったらフワフワしてるんだろうなあ、
って毛並みが実にリアルでした。
グッズを買おうかすごく迷ったけど
ディズニーだからイクスピアリあたりに行けばあるよね、と思い、
今日の所は我慢しましたよ。
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「ロード・オブ・ウォー」

2005年12月23日 | 映画
映画としては中途半端。
武器商人の商売の内幕を描く、にしては
ちょっと簡略化しすぎている。
どうやって購入者にツテを作ったとか、
どのように輸送したのか、
など、具体的な部分が見えてこない。
ニコラス・ケイジの説明台詞一行で終わっている。
(その辺をもっと詳しく見たかったな)
インターポールの裏をかくあたりを
もっとエンターテイメントにして欲しいかも。
かといって、
「人殺し」の道具を売り歩く「苦悩」も
弟関連の時に、ちょっと描かれるだけ。
どっちかをもっと掘り下げても良かったんじゃないかなあ。
NHKスペシャル等の、ちょっと豪華な「再現」みたいなカンジ。

ユーリー・オルロフを演じるニコラス・ケイジは、役にピッタリ。
武器はあくまでも「密輸品」であり、
届けた後なんか気にしない。
ショボめのサラリーマンって雰囲気が
かえって良かったですよね。
彼のファンなら、ユーリにもっと魅力を感じられたと思います。
たぶん。。。
イーサン・ホークの刑事は・・・・・・・、
こっちの方が堅気に見えないのは狙ってるのかな?
ちょっと身体が細すぎない???
弟役のジャレッド・レトーはハンサムだねえ。


この映画で一番印象に残ったところは
武器を手にしたとたん、虐殺を始める人々がいるということ。
現在の戦争の何割かは、
米国を含む国連の安保理と武器商人が組んだ結果
ってのは、正しいと思う。
けど、
人って、武器を手に取ると、殺す方向にたやすく行くんだな、と。
それは、己の優位を確認するためなのか、なんなのか、
よくはわからないけれど、
いまの日本では考えるのが不可能なほど
人を殺すのが禁忌でもなく、
罪悪感を感じることでもない人達がいる。
そして、それはたぶん、特殊ではないんだろうなあ。
大国や武器商人が煽ろうとも、
実際に政治的な抗争を、
人を殺すこと、
それは一人二人を殺すのではなく
敵陣営の人数を極力減らすことで
勝とうとしている人達がいない限りは
戦争なんておこらないんだよね。

人が、人を殺すことにかき立てるのは、なんなんだろう。
本能の、どこに根ざしているんだろう、と
そちらの方を考えさせられました。

米国が、
ブッシュが、
大国が、
武器商人が、
諸悪の根元で、戦争を牛耳っている、と言うのは簡単なことだけど、
その言葉だけで終わらせちゃいけないよね。
それだけじゃ、殺し合いは始まらない。
誰かが煽らなくても
世界のどこかで戦争は始まり続ける。
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「ニュー・シネマ・パラダイス」

2005年12月23日 | 映画
金曜日なので銀座シネスイッチは女性900円なのだ。
名作と言われながらも見てませんでした。
映画、というより、映写技師好きの少年トトの人生を軸に、
いろんな話が盛り込まれていました。
トトにとって、映写技師のアルフレードは
師であると同時に、父でもあったんだな。
彼が「故郷に戻るな」と言ったから、
30年間戻らなかったんだよね。
映画の名台詞を引用するのが好きだったアルフレードの
数少ない、彼自身の言葉だったから
トトもそれを守ったんだろうな。
人生で、これほど素晴らしい師に出会える人は少ないだろうなあ。

トトの物語以外では、「映画」という存在。
人にどれだけの感動を与えてきたんだろう。
なくてはならない存在だったんだろう。
こうして1日3本も見ちゃう私には
登場人物達の「映画を愛する心」に泣けてきちゃいます。
街並みが変わって、
輸送手段が馬の時代から車の時代に変わっても
映画が感動をあたえてくれるのは変わりないんだね。

「トト」って「サルバドーレ」の愛称だというのも新発見でした。
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