きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

クローン人間誕生と「鍋島専科」

2003年01月26日 | 漫画・小説・雑誌
 某宗教団体が日本人のクローンを誕生させたとのニュースについて。クローン人間は元の人間の遺伝子情報が同じなだけで、突然、本人とまったく同様の人間が出現するわけではない。そういった誤解が世間にはまだまだあるようだ。例えばヒットラーのクローンを作ったとしても、確実に独裁者になるわけでもなければ、ナチが復活するわけでもない(信奉する人が祭り上げる可能性はあるが)。目に付くところでは髪の色や瞳の色が同じにはなるだろう。だからといってシミやそばかすが、まったく同じ位置にできるのではない。身長・体重も異なるだろう。遺伝子には「確定している要素」と「可能性の要素」があるのだから。自然の摂理以外で子供を生み出すということについては体外受精などの話に広がりそうなので、おいておく。問題は産まれた子の受け止め方。事故で子供が死んだとき、その子のクローンを作ったら親はどう受け止めるのか?死んでしまった子が生き返ったと思うのか?しかし誕生した子は遺伝情報が同じなだけで、外見がそっくりになるとは限らないし、性格も同じとは限らない。前の子に話したことが、違う反応で返ってきたとき、親はどう思うのか?「あの子じゃない」と思わないだろうか。死んだ子と同一でなければ認められない、しかし現実には同一ではない、それを実感したとき、親はどう思うのか。また子供も「こういう事情だからお前は生まれた」=「前の子がいれば必要なかった」と言われたらどう思うのか。いま現在も、死んだ兄・姉の面影を重ねられて困っている弟・妹も、おそらくいるだろう。でもクローンというのは、それ以上に「同じ」が求められるのではないか?この辺の割り切りができるとは思えないので、クローンというのは、どうだろうね、と母と話していた。が、実はこのネタの出所は明智抄の「砂漠に吹く風」「死神の惑星」なのだ。母にはヒミツ。
砂漠に吹く風 (1) 死神の惑星 1 (1)

 その話をした本日、まんだらけで明智抄の名が載っている「Fudge」という雑誌を買った。掲載作品は「鍋島専科」。いわゆるBOYS系、しかも創刊号なのに、カップリングは、大手ロリサークル描き手(ビジュアル:美形)×ロリサークル売り子にしてやおい本買い子(ビジュアル:典型的なオタク)だった。
さすが明智先生
奥が深い!

でも、人を好きになるとはどういうことか、を考えさせられる作品でした。
コメント
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