私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

フセイン独裁政権崩壊に伴う犠牲者を悼む

2003年04月10日 18時08分25秒 | 国際問題
  3月20日の米英軍のイラクへの攻撃から21日目にして首都バクダットは陥落し、フセイン独裁政権は崩壊状態となった。イラク国民は最後まで徹底抗戦をするのではとの気配があったが、イラク国民の心の中には、米英軍のイラクへの攻撃によりフセインが打倒されればと思っていたようである。だが、米英軍の勝利が未だ分からない時点では、それを表現する訳にはいかず、それは、秘密警察や民兵などに知れたら、すさまじい弾圧を恐れたからであろう。今までのフセインの市民生活の隅々まで監視の目を光らせていた抑圧政治が過酷で冷酷であったことを物語るものである。

 それが、米英軍の勝利で、フセイン独裁政権崩壊が確実になったことから、今までのフセイン政権に対する不満が一気に噴出したという訳である。これからフセインが、今まで国民に対して行ったすさまじい弾圧の数々が明らかになるであろうし、また、隠匿したあった大量破壊兵器が多数発見され、さらにはフセインとテロリストとの関係も分かるであろう。

 イラクが保有している疑いがある大量破壊兵器の廃棄を国連の査察継続により平和的に解決せよと叫び、あくまでもイラクへの武力行使に反対し、反戦反米運動を扇動したわが国の左翼マスコミは、フセイン独裁政権崩壊についてどのように言い訳をするのか非常に楽しみである。

 歓喜の声を上げてフセイン独裁政権からの解放を喜び、「アメリカありがとう」「ブッシュありがとう」と叫ぶイラク国民を見て、前日まで頑強な抵抗していたのに、こうも変わるものかと思うが、それほどフセイン独裁政権の市民監視と弾圧がすさまじかったのであろう。

 イラクの統治や戦後復興の関して、多くの将兵が死傷した米英が主導権をとるのはないかと言われているが、フランス、ドイツなど、今頃になってしゃしゃり出て来て、戦後復興に参加したいと言っても、米英は「こっちは多くの将兵が死傷しているんだ今更何を言うんだ」と言いたいであろう。国連は機能しなかったことからして、米英が主導権をとっても、ある程度しかたがないかも知れない。しかし、イラクは世界第2の産油国であることから、各国は様々な思惑を持っており、米英が主導権をとれるかどうかなかなか難しいのではないであろうか。

 フセイン独裁政権が崩壊状態となったことを知らずに、この戦闘により戦死した100人以上とも言われる米英軍の将兵と、戦闘に巻き込まれて死亡した多数のイラク国民の冥福を祈りたい。それは、イラクの自由と平和を達成するための大きな犠牲となったことを私たちは永遠に忘れてはいけないからだ。そして、その死が決して無駄にならないような世界がおとずれることを望むものである。
(2003/04/10) 

この記事は「今日のコラム」
「フセイン独裁政権崩壊に伴う犠牲者を悼む」
としてHPに掲載されていたものです。


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