「もう限界。家に帰して…」捜索現場襲う惨事ストレス
2011.5.5 15:56
東日本大震災で被災地に派遣され、遺体の捜索・収容作業に当たっている自衛隊員や海上保安官、警察官の「心のケア」が課題となり始めている。これまでに1万人近い遺体を収容するなど奮闘してきたが、一方で凄惨(せいさん)な現場で受けた精神的ショック(惨事ストレス)から心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような症状を訴えたり、奇行に走るケースも出ており、各省庁では惨事ストレス・ケアに乗り出した。(SANKEI EXPRESS)
「もう限界です。家に帰していただけませんか」
西日本の部隊に所属する陸上自衛隊の30代の男性自衛官は、部下の切実な訴えに接するたび、心に重圧がのしかかる。
(以下リンク参照)
(産経新聞)
(引用終了)
20年位前のことだが、女房と買い物に出かけるために車を運転し、ある橋のたもとの交差点を曲がると、約20人ほどの人たちが集まり、指を指しながら何かを見ていたので、車を止めて良く見ると、70歳位の男が道路脇に倒れていて、まったく動かない状態であった。そばには自転車も倒れていたので、誤って転倒したのではないかと思ったので、近くにいた人に男の生死の別を尋ねたところ、救急車の要請はしたようだが、誰も男のそばには寄らず、遠巻きにして眺めているだけだったそうである。
要するにまったく動かないので死んでいるかも知れないとして、それが怖かったようだが、確かに身内でもなければ、生死の別を確認しようとは思わないであろう。誰も確認しようしなかったことから、仕方なく私が男のそばに行って、「おやじさん。大丈夫か」と肩を軽く叩くと「おお」と声を出したので、生きていることが分かった訳で、遺体かも知れないのに倒れている男の肩まで叩いた私のとった行動を女房がどう思ったか未だに聞いていない。
世間には遺体を扱うことを業とする職業があるが、誰かがやらなければならないことだとしても、こればかりは慣れることはないであろうし、遺体の状態 も様々であることから、いくら職業だとしても精神的におかしくなる方が出たとしても何ら不思議ではないだろう。
多数の死者・行方不明者を出した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、いまだに遺体の捜索と収容作業が続いており、その様子が報道されているが、その映像だけでは実際に活動している自衛隊員や海上保安官、警察官などが実際に体験している臭いまでは分からないし、報道によれば、日を追うごとに発見される遺体の損傷は進んでいることや、交代もままならないことで、精神的ショック(惨事ストレス)から心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような症状を訴えたり、奇行に走るケースも出ているそうである。
特にテント暮らし続け、満足な食事が取れない自衛隊員の皆様には、それが仕事とはいえ、国民として頭を下げなければならないと思っており、防衛省・自衛隊のHPによれば、5月9日現在の派遣規模は約106,250名で、菅総理の現場の意見も聞かず、思いつきで命じた10万人投入は、交代要員もないまま長期間過酷な任務を強いることになった訳で、精神的ショックが続けば、回復も困難となるであろうから、交代が難しいとなれば派遣規模を縮小するしかないであろう。
菅総理の5月9日の動静は、「午後7時10分。東京・赤坂の日本料理店「七福神 環」。松本防災相と食事。」とあるが、飯を食べるなとは言わないが、このような時に料理店までわざわざ行って食べることはないし、自衛隊員がどのような食事を取っているのかを知っていれば料理店に行く気持ちにはなれない筈だが、自衛隊の最高指揮官であるとの自覚もないとなれば何のためらいもなく、官邸を出て平然と飯を食べに行くようである。
(2011/05/09)
写真:泥にまみれて行方不明者の捜索を続ける自衛隊員。凄惨な現場での活動で惨事ストレスを受けている恐れもあるという=4月28日、福島県南相馬市鹿島区
国防を担う自衛隊員が本来の任務に戻ったとき、私はとても心配です。心も体も傷ついた隊員に現政権は何もしてくれないでしょう…
言いたい事はたくさんあるのにうまく表現できない自分がもどかしいです。管理人様のブログは、わかりやすくかつ鋭い視点でとても勉強になります。
これからもよろしくお願いします!
まさにおっしゃる通りです。自衛隊の皆さんの活動が、被災者の生きる道への勇気となっていることは色んな場面で「ありがたい、感謝を忘れない」と激励されています。
そして、自衛隊の皆さんの活動がいかに過酷なものでありましょう。資本主義経済界の経団連会長を批判した枝野ら民主党政権には社会主義思想の偏りが国防という自衛隊をも崩壊させようと企んでいるのかと危惧します。
まさか私の如き駄blog作家のリクエストに応えてくださるとは思ってませんでした。
今日はまだ仕事ですが帰宅後このテーマで一発書かせていただきます。
詳しい感想等はその時にまた書きます。
繰り返しですが本当にありがとうございます、forest閣下の投稿が現地で劣悪な環境下で任務に励む自衛官たちの癒しになることを願います。
コメントありがとうございます。今回の大震災で、自衛隊の災害派遣がどのようなものか目の当たりにし、隊員と初めて話した被災者が多いでしょうが、「自衛隊はこんなことまでしてくれるのか」と感謝の気持ちしかないでしょう。
阪神大震災は、自衛隊の災害派遣が被災者に安心感を与え、今でも感謝している声がありますが、災害派遣が見直しをされる機会となりました。
自衛隊の本来の任務は国防ですから、今後に影響が出ないように態勢の見直しをする必要があるでしょう。
このブログはモニター画面で人様に読んでもらうためのものですから、まず見やすいことと、なるべくわかりやすい言葉で書くようにしています。また後になって、間違っていたと言われることのないように、不明な点を断定的に書いたりすることはせず、それでも間違っていたならば、訂正してお詫びすることが大事だと思っており、サヨクのように絶対に謝罪も訂正もしないで逃げることだけはしたくありません。こちらこそ、応援よろしくお願い申し上げます。
神様、仏様、自衛隊員の皆様。クソアホー、糞、韓直人。
話は変わって少し嬉しいニュースがありました、イージス艦衝突事故で被告無罪の判決が出ました、マスゴミ誘導の謀略に司法がまっとうな判断を下したという話です、上位審で変な逆転判決が出ないことを願うばかりです。
最後に此度は私のリクエストに応えてくださり貴重な時間を割いて下さり誠にありがとうございました。
コメントありがとうございます。今回の大震災の被災者は自衛隊の皆さんに感謝していることでしょうし、復興への道筋がつけば、撤収する訳ですが、その時には、涙の別れがあると思っており、これも既存のマスコミは報じることはなく、再び自衛隊叩きが開始されることでしょう
民主党政権が自衛隊をどう見ているかと言うと、やはり社会主義思想が強い政党ですから、正当に評価し、国民の自衛隊としての認識を持っていないことは確かで、自らの延命のために、こき使っているに過ぎず、自衛隊を信頼する国民感情とは離れていると思っています。
「俺を誰だと思っているのか」と自衛官に罵声を浴びせた議員がいたそうですが、民主党の体質を良く表した見本のような議員で、要するに自衛隊に敬意を示す気などさらさらないと言うことですね。
コメントありがとうございます。菅総理は自衛隊の最高指揮官との認識があれば、被災地で自衛隊の皆様がどのようか活動をしているのか、また十分な活動が出来る環境なのかなどを逐次報告を受けて、色々指示を出しているでしょうが、任せるだけで、自分だけは、いつものように旨い飯を食いたいのでしょう。
食事は官邸や公邸でも出来るでしょうから、外で飯を食えば、総理動静として報道されてしまい、それが批判される材料となる訳で、しばらくの間でしょうが、なぜ我慢出来ないのか、あの間抜け面を見ては呆れています。
コメントありがとうございます。自衛隊の皆様は日本の誇りであり、敬意と感謝の念で接することが国民として当然だと思っておりますが、多くの政治家は自衛隊に対する認識に歪みがあり、手かせ足かせをして、動きにくくすることが文民統制だと思っているようです。
吉田茂元総理の「日陰者発言」には違和感を持っていますが、そこには士気の高さをどう維持して行くかの考えもなく、「批判に耐えろ」と言うわけでしょうが、自衛官には名誉は必要ないとかと言いたくなります。
何も自衛隊を礼賛するとか言うのでなく、命を掛けて国家国民を守っている方々に対する接し方は、普通の国民とは異なり、様々面での心遣いが必要である思っており、たとえば進路を譲ったり、優先させるなど、自衛官が国民から信頼されているとの認識と、もう日陰者ではなく、自衛官としての誇りを持っていただくことが、国家として正常な姿ではないでしょうか。
イージス艦「あたご」の件はブログに書いている通りです。偏向マスコミは自衛隊を叩いていた責任をどう取るのかと批判したいところですが、偏向マスコミがデタラメで、無責任で、信用できないことがますます鮮明になったと言えます。