枝野幹事長が小林氏だけに議員辞職を求めるのは不可解

辞職前倒しを要請　枝野氏が小林氏に　参院選との同日補選も想定

（06/10 13:33）

　民主党の枝野幸男幹事長は１０日、北教組からの違法献金事件で陣営幹部が有罪判決を受けた小林千代美衆院議員（道５区）と党本部で会談し、小林氏が国会閉会後に予定している辞職について「けじめがつけられるよう可能な限り前倒ししてほしい」と時期を早めるよう求めた。小林氏は「できるだけ努力する」と答えた。

　小林氏が国会の会期内に辞職した場合、５区補選は夏の参院選と同日となるが、枝野氏は会談後、記者団に「どちらでも対応できるようにしておかなければならない」と述べ、同日選を想定していることを明らかにした。

　小林氏は、１４日に辞職表明する考えを説明したが、枝野氏は「できるだけ早い対応をした方が小林さんにとってもいい」と要請した。

　小林氏が国会閉会後、９月１５日までに辞職すれば補選は１０月２４日となる。
（北海道新聞）

（引用終了）

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　国民の代表である国会議員は、一般国民以上に法や規律を守り、国家社会に奉仕しなければならず、また人格を磨くともに、清廉さが求められることからして、いやしくも、議員本人が刑罰法令に抵触することを行ったりしてはならない。それは、一心同体である秘書であっても同様で、また違法献金問題などで摘発されたならば、潔く議員辞職して、けじめをつけることが国会議員として当然であり、高額な歳費を貰いたさに議員の職のとどまることは国民への裏切りであり、税金の無駄遣いだと言えるだろう。

　民主党には議員辞職に値する犯罪行為を行いながら、議員の職のとどまっている者が多いようで、北教組からの違法献金事件で陣営幹部が有罪判決を受けた小林千代美衆院議員もその一人であり、鳩山前総理の辞任会見で名指しされ議員辞職を求められていながら、未だに辞職しておらず、民主党も除名処分にしていないのは、小林氏以外にも議員辞職に値する議員がゴロゴロいるからである。

　小林氏の場合は、有罪判決が確定すれば連座制が適用されて、当選取り消しとなる悪質な違反であって、だから民主党とすれば、自発的な議員辞職を小林氏に求めているのであろう。

　報道によれば、民主党の枝野幸男幹事長は１０日、小林氏と党本部で会談し、国会閉会後に予定している辞職の前倒しを要請したところ、小林氏は「できるだけ努力する」と答えたそうである。

　辞職は決断すれば出来ることであって、この小林氏の答えでは努力しなければ辞職は出来ないと言っているも同然ではないか。国会議員たる者が、辞職する気持があるのかないのか分からないことを言っており、これから、どのような努力をするつもりがあるのか知らないが、偏向マスコミの凄まじい批判がされないことを良いことに、何とか責任を逃れたいとするのが民主党所属議員の図太さのようで、これでは子どもの教育にも悪影響を与えてしまうであろう。

　枝野幹事長は小林氏だけなく、鳩山前総理や小沢前幹事長などにも辞職を迫るべきであり、小林氏にしてみれば「なぜ私だけなのか」と思うであろうし、「私が辞職する時には鳩山、小沢両氏も辞職せよ」と迫っても良いだろう。そうでもしないと同じようなことをしていて、自分は議員辞職で、鳩山、小沢両氏が辞任だけで、歳費を貰い続けることになるというのでは、いずれ小林氏は辞職をするにせよ、少しでも先延ばししたいのではなかろうか。

　ともかく、枝野幹事長が小林氏だけに議員辞職を求めるのは不可解であり、秘書が有罪判決を受けながら議員辞職をしない鳩山、小沢両氏がいては民主党にクリーンなイメージはない。菅政権が発足して間がないが、既に閣僚の中に事務所費を不正処理した疑いが出てきた者がいるようで、支持率が急回復した民主党だが、再び急降下するのは、鳩山前政権の時より早いような気がしてならない。
（2010/06/10）