私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

水野外務政務官の台湾訪問を許可しなかった外務省

2002年09月08日 21時57分22秒 | 政治
~中国の顔色を伺う外務省の対中外交のあり方を問う~  

 自民党の水野賢一外務政務官が求めていた台湾訪問を、川口外務大臣が許可しなかったことから、水野政務官は外相の対応を批判するとともに政務官を辞任したとのことである。今年は日中国交正常化30周年であるが、うらを返せば台湾と断交してから30年が経過した訳であり、その時期に合わせて水野政務官が、外交関係がないとは言え、経済面でのつながりが強く、さらには自由と民主主義を守るという共通の価値観を持つ台湾との関係をどう築いていくか、意見交換をするために訪問することがなぜいけないのであろうか。

 昭和47年9月に調印された日中共同声明では、中国を唯一の合法政権と確認し、台湾を領土の一部であるという中国の立場を日本が「理解し、尊重する」としたと定めており、であるから、政府は台湾には大使館、領事館を設置しておらず、「交流協会」を設置して、査証などの受付業務を行っている

 中国と外交関係がある国は、ほとんど同様な方法をとっているとのことだが、要人の交流は頻繁に行われているとのことである。しかし、日本の場合は、外務省では課長以上の幹部の台湾訪問は行われていないそうである。  

 台湾とは国交がないとは言え、自由と民主主義を守るという共通の価値観を同じくし、地理的にも歴史的にも極めて重要な隣人であり、中国が何と言おうと、わが国は台湾との政府レベルの人的交流を怠ってはならないと思う。

 30年前に、わが国は自由と民主主義の国である台湾と断交し、共産党一党独裁の国である中国と国交正常化を行って、親日国家である台湾を捨てて、反日国家である中国を選択した訳である。台湾と断交して30年が経過したとはいえ、台湾はいまだ親日国家であり、日本から見捨てられたのだからさぞかし恨んでいるかと思う。しかし、あまり反日的は声は聞こえてこず、逆に国交正常化を行った中国の反日的な行動が目立つのである。

 人間関係で言えば、親しい友人を裏切って、考え方も異なり、金ばかり要求して感謝しない、ならず者と友人となったようなものである。台湾を捨てて中国と国交正常化をした30年前の選択が果たして正しかったのか疑問に思う。中国にとって、この30年は様々な面で日本の援助による経済的、軍事的な発展があるが、日本にとって中国と国交正常化したことで何か良いことはあったのであろうか。中国製の安い商品がわが国の様々な産業を脅かし、また軍事力の増強も著しく、海底油田があることが有望視されているわが国固有の領土である尖閣諸島を脅かしている。日本は中国から首を絞められるために使うロープの購入費を中国に与えているようなものである。

 外務省は「中国を刺激してはいけない」との思惑から水野政務官の台湾訪問を不許可したようだが、水野政務官は「日中関係は大事だか。そこまで中国の顔色をうかがう必要があるのか。日本外交のあり方を訴えたい」と辞任の理由を述べている。まったくその通りであり、中国・瀋陽の総領事館事件での外務省のお粗末な対応等、わが国の主権が中国から侵害されていても、それを受け入れており、これでは日本国民としての誇りが微塵にも感じられない。

 外務省内では、いまだチャイナスクールが存在しているようで、日本の主権より中国の顔色を気にする方が大事だと思っているのであろう。チャイナスクールの人達は中国から弱味でも握られているのではと勘ぐりたくなる。中国に対して毅然としてものを言える国会議員がいることは大変頼もしいことであり、近いうちにひとりの国会議員として台湾を訪問され、重要な隣人としての台湾との友好な関係を築くことを望みたいものである。
(2002/09/08) 

この記事は「私の主張」第138号
「水野外務政務官の台湾訪問を許可しなかった外務省」
~中国の顔色を伺う外務省の対中外交のあり方を問う~
としてHPに掲載されていたものです。


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