きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「薔薇の封印」@宝塚大劇場7&8回目(宝塚月組)

2003年12月14日 | 宝塚(月組)
 昨日の気合いはどこへやら。昼公演は1階7列だってのに、やっぱり1話は爆睡。続けて見るもんじゃないですね。ということで、3話で感動、ショーで滂沱の涙ではありんすが、その他のツボとかとか。

・2話、泣きつくアンリをさりげなくかわすフランシスがツボ。っていうか、かわされるアンリがツボなのかも。

・2話で「恋(する心を)を忘れた(失った)」と歌っているヴァンパイヤですが、ヤルことはヤッているみたいですね。「恋人への誓い」の刺青。薔薇のタトゥーの男で、まさにグロンギなフランシスですが、なにかといえば、刺青を見せびらかす。あれがテなんだよな~。「私が恋する心を思い出させてあげるの!」と女は張り切っちゃうよ、絶対。恋心無くても「数え切れないほど」「星の数ほど」女を抱けるのね~。うきぃぃぃぃ~っ!高潔な魂の持ち主じゃなかったの?

・んで、3話では、まずヘルガとデキたと思うのよ。そこからポーラと知り合った、と。2話であんな歌を歌っているけど、結局打ち止めてはいないよ、あの男。

・亡命ロシア貴族なのは、白い薔薇を見つけたときにロシア側にいたからなんでしょうな。

・なぜ侯爵(公爵?)様は一人で踊っているのでしょう?(シブジュンのソロの見せ場だよ!なんて言わないで)と疑問に思ったところでユウヒと踊り出したんで、侯爵様は男専用なのか?と思う私を許してね。侯爵様はこれで稼いでいるんですよね。

あら、他にもあったはずなのに、思い出せんわ。あ~、とにかく、ストイックで「シャイ」(←死語?)なハズなのに、何気に
シブジュン・エロエロ・ビーム
が放出されています。私も失神しそうです。

 失神といえば、本日昼はリカ会の総見だったようですね。ジプシーとして出現したフランシスに「キャ~~~!」と叫び声が。続いて王妃達、アンリエット達を失神させた後、客席にも向かって投げキッス!もちろん「キャ~」の歓声が上がりましたわよ。私も言いたかったわあ。

 空港から劇場への道、山並みに入っていくこの風景は、しばらく、もしかしたらこの先ずっと見ることはないんだなあ、とちょっと感慨に耽りました。しかし復路では、さえちゃんのお披露目を見に行けば、プチ・ミュージアムでリカちゃんのマントが見られるのよね~~、なんて考えちゃいました。



・戦乱の地で見つかる薔薇。それならば。薔薇を出現させないため平和に奔走するミハイルと、薔薇を出現させるため戦乱をおこすフランシス、ってのもアリ?

・女性の喉元に食らいつき、口を拭うリカちゃん。マミちゃんでもこういう姿があったけど、印象が違うよね。マミちゃんは肉を喰らう獣。獣王。リカちゃんは精気を吸い取る魔物、ってカンジね。

・スウィート・ヴァンパイヤの歌。「ここ薔薇の谷には封印解いた吸血鬼がいたってよ。もし本当にいるなら戻ってきて。一緒に仲良く暮らそうよ(意訳)」。んで、ヴァンパイヤだとわかったフランシスにゆーあーうぇるかむ、じゃないやユーウィルなんたらと歓迎の意を表していますが、封印を解いたのはミハイルでございますよ。

・ジェニファーが、すぐにフランシスと恋に落ちて、ミハイル(マイケル)を突然嫌いになるのはわかります。ポーラの洗脳です。すぐにあんな歌を歌えるほど、ジェニファーに語っていたのでしょう。と思いましたが、私たちは3回ぐらいで覚えたわね、あの歌。

・「五輪の薔薇を集める」。緑はなんたら、とか一輪ごとに解説していましたが、実は意味など無いようですね。集めるネタで何を思い出すのかでトシがわかるかも。私はトルーパーとかミンキーモモとか。ドラゴンボールの人もいるようです。

・聖者ユリウス(だっけ?)が封じたのは、特定(個人)の「荒ぶる魂」なのか、ヴァンパイヤ族(みんな)の「荒ぶる」部分なのか。ストーリー的には前者だけど、エリちゃんの説明では後者みたいよね。

・ハンスと間違えられるほっくん。「なんだ乞食か」。もし万が一、NHKで放送されることがあったら「ピーーーッッ」が被るんでしょうか?

・リカちゃんと梗華ちゃん(まことちゃん?ふじこちゃん?)のデュエットが息が合って良い、という人がいますが、梗華ちゃんはうまいけど、宝塚的な踊りはまだまだで、そんなに息は合っていないと思うわ。リカちゃんがうまく踊らせてあげているのでは???息が合うってのは、中国公演やプロヴァンスのコモちゃんとのダンスのことよ。今回も、コモちゃんがもう少し若ければ踊ったかも(この場面の相手役だったかも)・・・と思いましたが、リカ・コモは同期だからいいのよね。

付け足し(その1)
某所で出ていたポーラの歌の解釈について。私なりの解釈。

ポーラ
「せめて首に口づけを」
例え公爵(フランシス)が、自分を愛してくれていなくてもいい。女性として見てくれなくてもいい。血を吸うだけの対象であってもいいから(つまり『エサ』よね)、「一夜だけでも結ばれたい」

フランシス
「唇に口づけを」
長い時の中、いつも孤独だった。今、リディアの面影を宿すポーラを愛し、自分の眷属に加え、同じ時を過ごして生きたい。しかし、自分の苦しみをポーラに味合わせるわけにはいかない。首筋に口づけてはいけない。この一時、せめて「唇」に口づけし、彼女に触れていたい。

ジェニファー
「彼に口づけを」
これは二通りの解釈が成り立つ。ひとつは、ポーラの意志によって変えられた。シャンデリアの上で公爵の愛を感じたポーラが、永遠の命を保つヴァンパイアなら戦乱で離ればなれになっても、いつか会える日が来るかもしれない。その時には「私から彼へ」「口づける」。きっと死ぬまで待ち続けたんだろうなあ、と。ジェニファーの話から、ポーラは「2番目」に好きな人と結婚して、それなりに幸せな家庭を築いたんだろうな。別荘を持てる程度には裕福になったんだろうなあ。それでも、忘れることはできなかったんだろうなあ。2つめの解釈は、ポーラの話を繰り返し聞いたジェニファーが、ポーラと同じように公爵に恋をして、「もし私が彼に出会うことがあったなら」「彼が私の一番好きな人になったなら」「私から彼へ口づけよう」という意志。フランシスとミハイルの確執を祖母から聞いていたから、自分の婚約者(予定)がミハイルではないかと思った瞬間に愛は冷めたんだろうなあ。あれですよ、「公爵をいじめるいけない人」ってやつですよね。

付け足し(その2)
彩橋みゆちゃんの立ち位置です。図解しようと思ったけど、できなかった・・・。
記録を取っていないので、あくまでも私の記憶によるものです。
間違っていたらごめんなさい。東京で変わるかもしれないし。

1幕
薔薇の谷の娘。上手の端にいることが多いです。濃いピンクのベルトが目印です。

2幕
前半は王妃様付きの侍女(ピンクのドレス)。2列目、上手側から数えて2番目か3番目。みっぽーちゃんの後ろぐらい。11月は元結い部分が小さいティアラで、そこから三角形にクルクルした髪を垂らしていました。12月に見たときは、白い小さな花を編み込んだ三つ編みっぽい髪を元結いにして、そこから縦カールでした。プラス銀系のネックレス。
後半は下手花道の黄緑ドレス。前半とは違う髪型でした。あ~、見た直後は覚えていたのに~。

3幕
概ね下手2階部分にいます。ボブっぽい金髪。左手サイドにピン3本でアクセント。灰色のドレスで腰の当たりに切り替えあり。

4幕
スウィートヴァンパイヤの一員。最初は下手花道にいますが、後半は上手花道。茶色の髪のポニーテールで、元結い部分に、ちょっと飛び出た付け毛(って言い方でわかるかなあ)。それがレインボーになることも(さらにわからんかなあ)。黒いベストのチャックは上まで締め、大振りの金色のクロスのネックレスをしています。


目鼻立ちがくっきりしていて、表情が豊かな子なので目に付くと思います。見かけたら応援よろしくお願いいたします。
コメント
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