きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「エルネスト」

2017年10月10日 | 映画
伝記映画にしても、事実をぽつぽつと描いているだけで、
点が線にもなっていない。
フレディは「真面目な理想家」以上のことはなにも伝わってこないし、
キューバ向けの再現ドラマのようで、
いまの日本人に「キューバ革命とボリビア」を説明する気は皆無。
どこ向けの作品なんだろう。
ゲバラとフレディがもう少し交差するかと思ったんだけどなあ。

作中に出てくるカメラは8月に恵比寿で見た!!



私はキューバ革命の意義のようなものが未だに不明で、
米国が支援している軍事独裁政権を倒すには武器と血しかないと、
思うのはなんとなくわかるけど、
世界中から「偉大な業績である」と定義付けられているのも、
アルゼンチン人のエルネストが外国で軍事活動をするのも、
理屈ではない部分では全くわからない。

今まで一番納得できたのは映画の「ぜんぶ、フィデルのせい」だな。
富める者や特権階級が、貧しき者達に感じる「申し訳なさ」を、
現在の共産主義に賛同することによって浄化されるような、そんな感覚?
「生まれながらに持っていてごめんなさい」と、
下層に歩み寄ってあげれば贖罪になるような?
私より少し上の世代の「戦争を知らないことは、それだけで罪」のような考えの
安心できる拠り所みたいな?
フレディの優しさも、施される側には傲慢なのか。


長年自分の中にある疑問の解消の手がかりがあるかと思ったけど、
全くなかった。
(この疑問については私なりに模索しているのでご意見無用です。
 見当はずれなことを書いていても読み流してくださいね。)


あの時代に米国と対等に渡り合っただけでも偉大なんだろうけど。

彼の処刑日が残っているのはボリビア部隊が吐いたのか?


オダジョーのスペイン語は上手かったと思う。
カタカナ発音を越えていた。
広島での通訳の人も上手かったな。


オダジョーがチェと親しかった日系人役、と聞き
「五代君がキューバに行った理由がわかった!」
と思ったのは私だけではないはず・・・。
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