ノヴィツキー、1幕ではソロはややふらつくし、
憂い的な部分はもう少し欲しかったけど、
リフトやサポートはとても良い。
酷薄な雰囲気もある。
ちょっとヴィゴが入っているよね?
カンは意外に?ノヴィツキー比で?大柄に感じる。
手足がグンと伸び切る踊りで見ていて気持ちがいい。
役柄としての内気さはちゃんと表している。
二人の踊りの呼吸はぴったり合っていて
難しいリフトも流れるような自然な動きだった。
手に汗を握ることは一度もなかった。
(後藤さんの時はドキドキだったよな~)
ズッカリー二もキビキビした踊り。
脚の強さを感じる。
快活な田舎の少女。
姉妹の仲の良さが伝わってくる。
シュテルンネンフェルスはやや頭が大きいかなあ。
気の良い田舎者で、
ノヴィツキーより洗練されていないのがいいかんじ。
2幕に入ってからは、
皆さんの芝居が噛み合って緊迫してドキドキであっという間だった。
ノヴィツキーの芝居がだんだん熱くなっている。
ノヴィツキーのオネーギンは愛だけを失ったのではなく、
時間、そして人生も失ったんだなあ。
彼の空虚な人生がわかって辛い。
彼がタチヤーナの好意を受け入れていれば、
ということではなく、
(絶対に似合わないカップルだと思う)
なんでしょう、
謙虚さや人を思いやる気持ちを持たなきゃダメよ、
という教訓なのかなあ。
タチヤーナも、いまの人生が間違いじゃないし、
オネーギンに一瞬ふらついたのは精神的な不倫でもなく、
少女時代への決別というのか、
忘れ得ぬ痛みを思い返したのか。
いずれにせよ、二人とも複雑な気持ちを実に熱く演じていました。
素晴らしい舞台でした。ブラボー!
ノヴィツキーのオネーギンは決闘前の青春時代が人生の絶頂期。
華やかで自信に溢れている。
高慢な笑顔さえ魅力的。
タチヤーナは結婚し愛されてからが充実した時間。
こういう「人生のピーク」が噛み合わない、
なんともいえない、もどかしくもある気持ちが
自分の中で昇華しきれないのが感動に繋がる不思議。
バレエも宝塚も
最初に見たキャストで作品の印象が決まるよね。
クランコ版「オネーギン」は最初に見たのがルグリだったので、
都会の大人が田舎の子供を相手にするわけないよなー、
ってのが大前提になるけど、
フォーゲルだと2人が結ばれる可能性も見えるのかな?
オネーギンが身近にある幸せに気がつかなかっただけで。
(ルグリ基本だと、そんな小さな幸せで満足する男じゃないだろう、と思う)
逆にハイデなんかはオネーギンを破滅させた
ファム・ファタルだったりしたのかなあ。
彼女だとそんなイメージ。
ノヴィツキー、そして木村さんはルグリ寄りのオネーギンなので私は好きだわ。
カーテンコールを仕切れないノヴィツキーが初々しい。
作品的には感動だし、
どうしようもなくすれ違ってしまう二人には泣くけど、
三幕冒頭のオネーギンのやられっぷりにはウハウハしますねー。ねー。
オネーギン終演後に聞こえた会場の声。
「一番いい人と結婚したよね」
私もそう思う。
ノヴィツキー、顔の角度によっては高橋チーフ似。
グレーミン公爵はスターリン似?
【配役等】
オネーギン:ロマン・ノヴィツキー
レンスキー(オネーギンの友人 ):パブロ・フォン・シュテルネンフェルス
ラーリナ夫人(未亡人):メリンダ・ウィサム
タチヤーナ(ラーリナ夫人の娘):ヒョ・ジョン・カン
オリガ(ラーリナ夫人の娘):アンジェリーナ・ズッカリーニ
彼女たちの乳母:ダニエラ・ランゼッティ
グレーミン公爵:マテオ・クロッカード=ヴィラ
ラーリナ家の友人、近所の人々、ラーリナ夫人の親戚たち/
サンクトペテルブルクのグレーミン公爵の客人たち:シュツットガルト・バレエ団
指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
世界初演:1965年4月13日、シュツットガルト
改訂版初演:1967年10月27日、シュツットガルト
憂い的な部分はもう少し欲しかったけど、
リフトやサポートはとても良い。
酷薄な雰囲気もある。
ちょっとヴィゴが入っているよね?
カンは意外に?ノヴィツキー比で?大柄に感じる。
手足がグンと伸び切る踊りで見ていて気持ちがいい。
役柄としての内気さはちゃんと表している。
二人の踊りの呼吸はぴったり合っていて
難しいリフトも流れるような自然な動きだった。
手に汗を握ることは一度もなかった。
(後藤さんの時はドキドキだったよな~)
ズッカリー二もキビキビした踊り。
脚の強さを感じる。
快活な田舎の少女。
姉妹の仲の良さが伝わってくる。
シュテルンネンフェルスはやや頭が大きいかなあ。
気の良い田舎者で、
ノヴィツキーより洗練されていないのがいいかんじ。
2幕に入ってからは、
皆さんの芝居が噛み合って緊迫してドキドキであっという間だった。
ノヴィツキーの芝居がだんだん熱くなっている。
ノヴィツキーのオネーギンは愛だけを失ったのではなく、
時間、そして人生も失ったんだなあ。
彼の空虚な人生がわかって辛い。
彼がタチヤーナの好意を受け入れていれば、
ということではなく、
(絶対に似合わないカップルだと思う)
なんでしょう、
謙虚さや人を思いやる気持ちを持たなきゃダメよ、
という教訓なのかなあ。
タチヤーナも、いまの人生が間違いじゃないし、
オネーギンに一瞬ふらついたのは精神的な不倫でもなく、
少女時代への決別というのか、
忘れ得ぬ痛みを思い返したのか。
いずれにせよ、二人とも複雑な気持ちを実に熱く演じていました。
素晴らしい舞台でした。ブラボー!
ノヴィツキーのオネーギンは決闘前の青春時代が人生の絶頂期。
華やかで自信に溢れている。
高慢な笑顔さえ魅力的。
タチヤーナは結婚し愛されてからが充実した時間。
こういう「人生のピーク」が噛み合わない、
なんともいえない、もどかしくもある気持ちが
自分の中で昇華しきれないのが感動に繋がる不思議。
バレエも宝塚も
最初に見たキャストで作品の印象が決まるよね。
クランコ版「オネーギン」は最初に見たのがルグリだったので、
都会の大人が田舎の子供を相手にするわけないよなー、
ってのが大前提になるけど、
フォーゲルだと2人が結ばれる可能性も見えるのかな?
オネーギンが身近にある幸せに気がつかなかっただけで。
(ルグリ基本だと、そんな小さな幸せで満足する男じゃないだろう、と思う)
逆にハイデなんかはオネーギンを破滅させた
ファム・ファタルだったりしたのかなあ。
彼女だとそんなイメージ。
ノヴィツキー、そして木村さんはルグリ寄りのオネーギンなので私は好きだわ。
カーテンコールを仕切れないノヴィツキーが初々しい。
作品的には感動だし、
どうしようもなくすれ違ってしまう二人には泣くけど、
三幕冒頭のオネーギンのやられっぷりにはウハウハしますねー。ねー。
オネーギン終演後に聞こえた会場の声。
「一番いい人と結婚したよね」
私もそう思う。
ノヴィツキー、顔の角度によっては高橋チーフ似。
グレーミン公爵はスターリン似?
【配役等】
オネーギン:ロマン・ノヴィツキー
レンスキー(オネーギンの友人 ):パブロ・フォン・シュテルネンフェルス
ラーリナ夫人(未亡人):メリンダ・ウィサム
タチヤーナ(ラーリナ夫人の娘):ヒョ・ジョン・カン
オリガ(ラーリナ夫人の娘):アンジェリーナ・ズッカリーニ
彼女たちの乳母:ダニエラ・ランゼッティ
グレーミン公爵:マテオ・クロッカード=ヴィラ
ラーリナ家の友人、近所の人々、ラーリナ夫人の親戚たち/
サンクトペテルブルクのグレーミン公爵の客人たち:シュツットガルト・バレエ団
指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
編曲:クルト=ハインツ・シュトルツェ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
世界初演:1965年4月13日、シュツットガルト
改訂版初演:1967年10月27日、シュツットガルト
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