きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「スワン・レイク・オン・ウォーター」/ウクライナ・グランド・バレエ

2023年08月12日 | バレエ・ダンス




1幕と2幕、3幕と4幕の間に10分休憩、
2幕と3幕の間に30分休憩。
映像多し。

人間の女性が悪魔に攫われるプロローグあり。
攫われた後に白鳥の映像。

1幕は、ベンノがトロワを兼ねる。家庭教師、道化なし。
女王は王子にリフトされるなど少し踊る。

2幕。冒頭にベンノがチラッと出るが、あとは出番なし。
オデットと王子の出会いは湖造成マイムが無い方。
白鳥の群舞はわりと普通にあったかな。
アダージョは2人だけ、群舞無し。
4羽の踊りは、4羽×3組の12羽。
大きい白鳥の音楽のところは黒い羽衣装の男性群舞。
水パシャ強調。

その後のオデットのソロはなく、すぐにコーダ。
ラストは白鳥の攻撃のような映像だった。
「でも負けないもん!」的な雰囲気で2幕終了。

3幕。
傘をさしている女性が出てくる。
外は雨が降っているらしい。
映像は室内の舞踏会へ。
「王子はどこ?」と尋ねる王妃に、
狩りに行ってまだ戻ってきませんと答える侍従長。
ベンノのソロあり。道化ソロの音楽で。

各国の踊りは、ナポリ、チャルダッシュ、マズルカ、スペインの順。
みんな宮廷側。

登場時にマズルカがいなくて割愛?かと思った。

スペインのあとに白い衣装の王子登場。
花嫁候補たちと踊ったあとにロットバルト&オディール登場。

王子のソロはチャイパドの方。
オディールのソロは短調だっけ、ボリショイで踊られる方。
32回転は実に軽快。
大きいエネルギーはないかわりに
簡単に回れます、みたいに気負いなし。
すごい。

3幕から10分後に4幕開始。
ロットバルトに白鳥達。
音楽はブルメイステル版かどうか、と思ったら群舞なし。
すぐにオデットが出てきて、王子も出てくる。
オチはオデットが息絶える、ロットバルトが死ぬ、
王子が生き残る。
愛する人を失っても、生き続ける、
というところに、いまの情勢が重なるのかな。


「水を得た」が売りだけど、
セットと群舞を簡略化して全幕を上演するには、
としては、なかなか良い選択だと思いました。
ニーナの白鳥も2幕、3幕を作り込んでたよね。
ツアーで回るには程よい規模かも。

カンパニーのレベルはすごく高いわけじゃないけど
バレエと映像と生オケがマッチしていて
美しく迫力のある舞台でした。

オデット/オディール役は
イリナ・ハンダジェフスカーさんで良いのかな。
白鳥の時の腕がとても美しく、
黒鳥は艶やかでした。
どちらかというと黒鳥ダンサーさんかな。

※配役表は配付も開場掲示もなし。
メインの役の人ぐらいは名前を出して欲しいなあ。

王子よりベンノの方が群舞と違う色合いの衣装などで目立ち、
スタイルが良く、踊りも綺麗。
水の中でリフトとか、この版の王子に必要なことが色々あるのかな。
王子役は踊りは重めだけどマイムは上手い。
ロットバルトはベテラン枠かな。
品格ある踊りでした。

群舞は裸足、王子はタイツのみ、
オデットはバレエシューズでした。
舞台セットはほぼなく、背景は映像。


2幕の白鳥群舞出だしで滑った子がいた。
事故が起こりやすそうな舞台だからドキドキしちゃうよ。

そして。国際フォーラムはやはり寒い。


■バレエ:ウクライナ・グランド・バレエ
■指揮:渡邊一正
■演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
■振付・演出:ヨハン・ヌス
■音楽:ピョートル・チャイコフスキー
コメント
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