基礎となる古典の技術が正確なので、
なにを踊ってたも、
どういう動きをしても美しい。
マクミラン作品とか、
動き自体は普通なのに
面白味をかんじるのはなぜなのだろう。
不思議だ。
「春の水」は超絶技巧系。
開幕からテンション上げ上げ。
「ソロ」は男性3人のソロが交互に。
音符どおりにきっちり正確、
かつ流麗で美しく。
「コンチェルト」、橙色の舞台は、
太陽か夜明けか夕暮れか。
わからないけど、静謐で暖かい。
心の交流が見える。
(バーレッスンの情景らしい?)
「眠り」は、ザ・古典。
白く輝く世界。
ありがとう、と拝みたくなる。
ブラウンはカールなポニテ風。
第2部は物語バレエばかりで見ていてちょっと疲れた。
それだけ話に引き込まれたともいえるか。
「椿姫」は純愛パートで幸福に内包される不安。
「オネーギン」は少女の妄想。キラキラしてる。タチアナの影無し。
「マイヤーリンク」は死の影をまとう愛欲の世界。フォーゲル君、髭が似合う。
「やすらぎの地」は、観念的な終息地なのか、
たんに男性二人の愛の世界なのか、私にはわかりかねた。
このパートに入ると、
振付は削げ落として余計なことは言わないのが肝要なんだな、
と、そちらを思う。
考えてみれば、ノイマイヤー、クランコ、フォーサイス、マクミランのパートに
現役ダンサー振付の世界初演をぶち込むってチャレンジャーだよね。
素晴らしい!
「ブレイク・ワークス」はインザミドル系。
オチがスパッと決まって気持ちよかった。
フォーゲル君のボレロは予想通りかな。
彼のリズムと私のリズムが違うせいか、
彼の身体から音楽が聞こえてこない。
今回の公演、全体的にハイデの残り香的なものをかんじたんだけど、
フォーゲル君のボレロはゲッケ寄り。
あくまでも個人の感想です。
ボレロは好みがあるからともかく、
全体的にはとてもバランスが良いプログラムだった。
ボレロの後に出演者全員が出るカテコあり。
幕前挨拶は作品順で相手を変えて。
複数回挨拶するダンサー多し。
フォーゲル君を初めて見たのは03年のバレフェス。
じゅ、、、じゅうきゅうねんまえ?
へっ?!
じゃ、じゃあ、ハイデも出てた「オン・ユア・トウズ」はどんだけ昔?
演目、出演者
─ 第1部 ─
「春の水」
振付:アサフ・メッセレル
音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
エリサ・バデネス、マルティ・フェルナンデス・パイシャ
「ソロ」
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
ヘンリック・エリクソン、アレッサンドロ・ジャクイント、マッテオ・ミッチーニ
「コンチェルト」
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィッチ
アグネス・スー、クリーメンス・フルーリッヒ
「眠れる森の美女」より グラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリシア・ハイデ(マリウス・プティパに基づく)
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
マッケンジー・ブラウン、デヴィッド・ムーア
─ 第2部 ─
「椿姫」より 第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フレデリック・ショパン
エリサ・バデネス、デヴィッド・ムーア
「やすらぎの地」 (新作世界初演)
振付:アレッサンドロ・ジャクイント
音楽:ヤイール・エラザール・グロットマン、ライ
ヘンリック・エリクソン、アレッサンドロ・ジャクイント
「オネーギン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
ロシオ・アレマン、マルティ・フェルナンデス・パイシャ
「ブレイク・ワークス1」 より "プット・ザット・アウェイ・アンド・トーク・トゥ・ミー"
振付:ウィリアム・フォーサイス
音楽:ジェイムズ・ブレイク
アグネス・スー、マッケンジー・ブラウン、マッテオ・ミッチーニ
「うたかたの恋」より 第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:フランツ・リスト
エリサ・バデネス、フリーデマン・フォーゲル
─ 第3部 ─
「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル
フリーデマン・フォーゲル
樋口祐輝、玉川貴博、大塚卓、岡﨑司
東京バレエ団
◆上演時間◆
第1部 18:00~18:40
休憩 20分
第2部 19:00~19:50
休憩 20分
第3部 20:10~20:30