きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「王家に捧ぐ歌」(宝塚星組)@御園座

2022年02月21日 | 宝塚(星組)






昼の回。

ラダメース あなたのー 心がわからなーいーー

の、どこも裏返らないアムネリス様が初めてで感動している。
いや、甲斐先生、この曲は檀吉には無理でしょう。
ましてや、うららちゃんには。
博多座王家は未見ですが、
歌えて、芝居に迫力があって、美しい、
すべて揃った初めてのアムネリス様だ!

そんなわけで御園座王家。
衣装も舞台も超シンプル。
全ツ、より、バウぐらいのシンプルさ。
でもよく考えられているのかチープさはなく、
最近流行りの、ってかんじ。
エジプトは白、エチオピアは黒。
くっきりして、ごちゃごちゃ感はなく、
とても見やすい。
良い改変だと思います。

ファラオのブランコが無いのは寂しいけどね。
あと、凱旋のラダメスの衣装、
背中は暴走族のスカジャンみたい。

凱旋の踊りは迫力があったよ。
ぴーちゃんがケペルなのは凱旋のダンスリーダーのためか。
極美さん、濃いわ。
なこちゃん、低音が綺麗に響きつつヒロイン芝居。

昼の回のこっちゃん挨拶。
「昨日で終了したオリンピック、
 選手から感動をいただきました。
 自分達も、自分達にしか届けることができない感動を
 届けるように背中を押されました。」
みたいなかんじ。

ロケットはスゴツヨ。
初演の振付が残ってる。

三度目の銅鑼が大迫力。
オレキザキ、最高だ!
生で見られて良かった!

石室の場面からアムネリスの演説まで
涙が止まらなかった。

と言いつつ、
セリ下がる石室は大きいのを確認。
中日劇場のセットは小さくて
ワタル君が折り畳まれてたよね。

ショー部分、エジプト、エチオピア以外に、
神官グループが白塗りでカオス。
トートダンサーのような白さの3人。

スゴツヨは場面転換用で作られたと思うけど、
神曲だよね。
ここまでアレンジして使いまわせるとは。
楽しい。
芝居一幕では団体戦になってた。

エトワールの歌声が美声だった。

記憶が鮮明でないので不確実だけど、
2幕のアムネリスのソロがカットされてる。
あるべき道を〜っ て歌を一人で歌うところ。
檀吉もうららちゃんも芝居を忘れて
「頑張れ!」って手に汗で思っていた場面。
くらっちならアムネリスの歌として聴けただろうし。
どこか増えたか?

ショーは、ぴー極中心のウバルトソング、
男役黒燕尾は「生まれて初めて〜」、
スゴツヨロケット、
水色ミニドレス娘役なこちゃん白色ミニドレスの
アフリカ&世界全てがスゴツヨから
男役水色基調の柔らかジャケット(リゾート的)がIN、
からのデュエダンかな。
デュエダンの曲は「月の満ちるころ」
パレードは役の衣装で羽根なし。
トップも。


夜の回。
いやほんと、メイン3人が歌える王家って奇跡だなあ。
3重唱が役の歌として聴けるなんて!
檀吉の美貌と芝居はありだと思うし大好きだけど、
それはそれとして、ね。

こっちゃんはわたる君やまなとのような体格ではないけど
雄叫びや決めポーズが似合うので
戦士としてはちゃんとゴリラ系だ。
伊礼くんはビジュアルほどゴリラではなくてガッカリした記憶。

王家は、星組東京、星組中日、外部版、宙組東京を見てるので、
記憶が走馬灯のようにグルグル。

なっちゃんがソプラノなので
思ったほど歌声が強くない。
惜しい。

こっちゃん、夜のカテコ挨拶は
皆さんと同じ空間で同じ時間を過ごせて幸せでした、みたいな。
昼よりあっさり。

キムシン指示なんだろうけどファラオ→ラダメスが薄い。
ラダメスを息子のように思っている部分がもう少しあると
アムネリスの横恋慕感が薄まるんだけど。
恩あるファラオを死に追いやる間抜け感は薄まるかな?

エチオピア組の男役は3人なのに、
征服された側の国をしっかり表していた。
ヤバ味はあっても狂気ではなく、
戦争が生み出す悲劇由縁だった。

オレキザキはやっぱり大迫力!
髭も似合っている。

衣装は全員新調だよね。

階段降りは、

エトワール
アムネリス、サウフェ、メレルカ
ウバルド
ケペル
アイーダ
ラダメス

こうして歌ウマトリオで聴くと
甲斐先生の旋律の素晴らしさがスッと入ってくる。
甲斐先生はキムシンの少なすぎる語彙を
膨らますのも素晴らしく上手いけど、
掛け合い、盛り上げ方も素敵すぎる。
んで、役者には忖度しなかったのね。
そうなのね。

ほら、歌が苦手な人に音域に合わせた単純な曲を
作ってくれるパターンもあるじゃん。
こちらはそんなことは全くなく。
初演から18年目でようやく伝わったというか。
歌ウマならそれでいいわけじゃないんだよね。
ANZAちゃんは威厳がなかったしなー。

ひろ香ちゃんの芝居も良かったな。

凱旋の踊りも良かった。
初演に比べれば1/3ぐらいの人数なのに、
ぴーちゃん筆頭の迫力ある踊りで
見応えがありました。

夜の部の幕間で、男性二人が
「あのクソ女!」と言い合っているのが聞こえた。
どちらのことかな。
そこまで話に入り込んで見てくれているのは嬉しいね。


御園座、2階のサイド席は前の席とかぶることなくとても見やすい。
座席も固くなくて身体に負担はない。
トイレ列が凄かったけど休憩中に捌けた。
いい劇場だ。
最中アイス、美味い。
コメント
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