きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「鹿の王」

2022年02月10日 | 映画


微妙に残念だった。
原作未読だけれど、多分長編で、
それを2時間枠に収めるために
エピソードを削げまくったんだろうけど、繋ぎが悪い。
いろんな場面であと2分、会話を入れて
話をきっちり見せて欲しかった。
あらゆるところで尻切れとんぼ。
オチも「わかるよね」の匂わせ。

小説でも匂わせエンドかもしれないけれど、
長い文章の後にスパッと落とす手段としては
それは有りだと思うけど、
「短くまとめました」で、このラストだと
尺切れにしか見えないんだな。

宗教とか行幸とかも説明なし。
脚本の段階でもうちょい工夫があれば
面白くなりそうなのにな。

時間経過がよくわからなかった。
雪や花で季節が変わるほどの時間が経っているのはわかるけど、
行幸ってそんなに時間をかけてやるの?
行幸の説明をどこかに入れと欲しかったな。
一事が万事なんだな。

堤さんが主演なのはどんな理由なんだろうか。
やはりアニメ用発声とは違い少し違和感。
宮崎アニメとは真反対に、
情感が絵以上にはみ出てる中の人が見えちゃう。
アニメ絵の芝居と違う芝居を載せてるかんじ。
杏ちゃんの棒読みの方が絵の邪魔をしない。
宮崎さんの狙いはこれなのかな。

その点、凉真くんはアフレコ慣れしていて
アニメ絵との芝居も合っていた。
特撮1年は伊達じゃない。
キャラも、主人公のヴァンは
エピソード短略化のため
いきなり人が変わるけど、
凉真くん演じる医者は
ドSがブレなくて良かった。
温泉場面はサービスなのかなあ。

アニメーションとしても微妙に惜しい。
悪いわけじゃぜんぜん無いんだけど、
もうちょい色彩と動きに連携があればなあ、と。
ジブリなら、は思わなかったけど、
シャオヘイなら、は思った。
コメント
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