きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「アレクサンドリア」

2011年03月19日 | 映画
世界最古の図書館があったアレクサンドリア。
その図書館は火災で無くなりましたが、
その後に再建された図書館が舞台。

と、だけ思っていったので
実際に見て、イメージと違ってビックリ。

紀元400年頃のアレクサンドリア。
支配するローマ帝国の国教はすでにキリスト教になっているが
地方都市ではまだまだ土着の神々が信仰されていた。
アレクサンドリアも、またそうであった。
哲学者であり、天文学者でもある
若き女性ヒュパティアは
図書館で弟子達を教えていた。

だが、日増しに勢力を増すキリスト教徒達は
彼から見て「異教徒」のヒュパティア達に襲いかかる。


哲学者らしく、真実のみを追い求めるヒュパティア。
彼女の弟子達の多くは、キリスト教に改宗し
政治的要職に就く者もいたが、
彼女は意思を曲げなかった。

それもあり、最後は「魔女」として虐殺される。


宗教と宗教がぶつかりあう。
片方が、もう片方を悪魔と罵り迫害する。
それは宗教というものが誕生した瞬間から
繰り返し、終わらないのだろうか。

キリストは、ローマ神を信仰する帝国から
反逆罪で十字架にかけられた。
それから400年後には、
キリスト教徒が他を駆逐する。
今度は?その次は?
誰が誰を迫害するのか。

終わることはないんだろうかねえ。


それはそれとして。
哲学者って、小さいことを気にするなあ。
現状は置いといても、真実を探求する。
そんなこたぁ気にするなっ!ってことを
考え抜くからこそ、
真理が誕生するのか。
その辺も興味深かった。
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「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」

2011年03月19日 | 映画
ナルニア第三弾。
第一作が登場人物&世界観紹介、
第二作がドロドロの権力闘争、
それに比べると、今作は、
かなりすっきりした「ファンタジー」でした。

苦難・困難を経て、ハッピーエンドへ。

3Dで見ました。
あんまり3Dにする必要は無さそう。
でも、でも、
アスランやリーピチープの毛並みは
とてもリアルだった。
私にも触らせて!
手がモヤモヤ動く怪しい人になっちゃったよ。

「指輪」のラストもそうだったけど。
君は行ってしまうんだね、リーピチープ・・・
寂しいよ。

従兄のユースチスが、本当に
「クソガキ!」って顔だった。
なんとなく、マラーホフに似ている気も。

それにしても、スーザンって美人か。
そういう設定だからスルー?
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「ロミオとジュリエット」(午前十時の映画祭 赤の50本)

2011年03月19日 | 映画
第二弾の「青の50本」は
ニコラス・ケイジの恋愛物だったのでパス。
オーソドックスな恋愛劇を選択。

この作品、若い頃はわりと好きだったように思うけど、
今見ると、ロミオもジュリエットも
恋に恋する若い馬鹿、にも見える。
それゆえに、純粋、とも思える。
ちょっとでも「分別」というものが
お互いにあったら、成り立たないんだな。

ヴェローナ、か、別の土地でのロケなのかはわからないけど
中世の都市の街並みに、中世の衣装。
「本当のお話」みたいだった。

物語だから仕方がないんだけど。
どうして、あそこまで、「他」を憎めるんだろう。
人間の「感情」って恐いな。

この版でのティボルトは、
マキューシオを刺して(殺して)しまったとき
明らかに、後悔、というか、
自分でもやり過ぎてしまったのを
自覚しているんだね。
辛いね。

ロレンス神父は、やっぱり謎で。
仮死状態にして・・・以降は、わからなくもない。
ロミオに真実を告げるまでの時間稼ぎの面もあるでしょう。
でも、そもそも、なんでそんな薬を作っていたのか。
怪しすぎ。

時々プロコフィエフの幻聴が聞こえて、まいった。

オリヴィア・ハッセーは美しかった。
パリス(役)は、馬ヅラ系だけど
「美男」と言われても納得かも。
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