きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ロミオとジュリエット」宝塚雪組(1回目)

2011年02月20日 | 宝塚(雪組)

フランス発のミュージカルを宝塚化。
宝塚の初演は昨年の星組。
今回の雪組は再演。

公式の「主な配役」は学年順も混じっているので
所属グループで組み直すと・・・

 ロミオ:音月 桂
 ジュリエット:舞羽 美海

 マーキューシオ:早霧 せいな
 ベンヴォーリオ:未涼 亜希
 モンタギュー卿:飛鳥 裕
 モンタギュー夫人:麻樹 ゆめみ

 ティボルト:緒月 遠麻
 キャピュレット卿:一樹 千尋
 キャピュレット夫人:晴華 みどり
 パリス:彩那 音
 乳母:沙央 くらま

 ヴェローナ大公:大凪 真生
 ロレンス神父:奏乃 はると
 愛:大湖 せしる
 死:彩風 咲奈

役が少なすぎ!!!


傑作の評判が高かったのですごく期待していたけど、
実際に見ると、作品としては良いけど、
リピートはしなくてもいいかなあ、というのが
正直な感想です。
音楽も群舞も盛り上げ方も
バレエ版やWSSに及ばない印象。

フランス版ではどうかわからないけど、
台詞は原典からも多かったかな。
曲は綺麗だけど、綺麗すぎて耳に残りにくい。

私の場合「ロミジュリ」の基本は
マクミラン版のバレエで、次はWSS。
そのためか、雪組版は、子供っぽい(幼い)印象が強いです。
子供の話といえば、それまでなんだけど。
宝塚だからOKだけど、
外部でやったらどうなんだろう。


キムミミは合っていると思う。
もうひとつのパターンを見ていないので
なんとも言えないけど。
もう一人のジュリエットも
見るべきなのかな~、と思わなくもないけど、
見ないこと(=チケットを買わないこと)も
抗議のひとつだしなあ。
本人がどうこうではないんだけどね。
ショーの時にちらっと出てきたけど
笑顔は可愛かったと思う。

ニコイチになりがちなマーキューシオとベンヴォーリオの
個性の違いが出ていて面白かった。

キタロウのティボルトは、良い!良い!
ジュリエットを女性として愛しているが
一族内では従妹との結婚を禁じられているため
「兄」の立場を貫くしかない。
その母とは関係を持ちながらも
屈折した思いは消えることがない。
その熱さがとても伝わってきました。
ティボルトとしては、
ヴィクター・バービーの次ぐらいに好きかも。

コマちゃんは歌が・・・と言われていたけど
これくらいなら大丈夫!
ファンの方はツライだろうけど、
この辺しか役がないんだよね。気の毒。
芝居はいいと思うよ。
ロミオとの仲を取り持つのも、
パリスとの結婚を勧めるのも、
お嬢様のことを思ってだもんね。
ソロの歌って、「パッサージュ」のカフェの場面の曲だよね。

全体的に、ソロの歌のレベルが低いかなあ。
「歌の雪組」だったのに・・・。
それとも難しいの?
「エリザベート」なんかは
声量で乗り切れるんだけど。

パリスのひろみちゃんが大きくてビックリ。
大きくなったんじゃなくて、
キム・ちぎ・まっつの横だと
相対的に大きく見えるみたい。
キタロウなんか、巨大化したみたいだ。
海外物なので番手どおりに役は振れないんだろうけど、
ここか、ってのが正直な感想。

キャピュレット卿のヒロさん、カッコイイ。ステキ。
キャピュレット夫人のかおりちゃんは
ジュリエットには母としての気遣いがあり
ティボルトに対しては女だった。
モンタギュー夫妻の組長・副組長も良かったよ!

物語の進行役の「愛」と「死」は
台詞はなく、ダンスのみ。
「愛」のせしるちゃんは踊りが上手かった。
手の動きとか、すごく繊細だった。
男役だけに肩幅はあるよね。
「死」のさきなちゃんは雰囲気バッチリ。
まだ若いけど、立ち姿や動きが男役っぽい。
もちろん、踊りもいいよ!

それ以外だと、ロレンス神父と大公の役があって
神父のお使いにちょっと出番があるぐらい。
あとは群衆・群舞。
物語の迫力はあるけど、
宝塚としては、どうなんだ。
衣装も、基本的には2パターンだよね。

神父がロミオに「初夜を・・・」とせかすあたりは
フランスっぽいね。
おフランスでは、肉体関係が伴わないのは
恋愛ではないみたいだからなー。

ショー部分、ロケットちゃん達可愛い。
娘役ダンス、男役ダンス、どちらも迫力有る。
燕尾服はみなカッコイイ。
娘1がいないので、どうなるかと思ったら、
 ・娘役ダンスの中央で、ジュリエット役2人が入る
 ・燕尾服のところは、キム、ちぎ、ひろみ、キタロウ、(だったかな)に、
  ドレスで、コマ&せしるがin
という変則パターン。
お披露目でデュエダンが無いのは寂しいねえ。

私が見た16時の回は組総見だったようで
拍手・手拍子がバンバン入っていました。


公演デザート
「エメ~Aimer~」

両家を象徴する赤と青のフルーツと
二人をつなぐバラの香りを
チョコレート味とストロベリー味で表現しました。
お好きな方を選び、お楽しみ下さい。

今回はストロベリー味。
チョコ味は次回食べます。

3月3日にかかる公演なので
ロビーには恒例のお雛様。
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「ヤコブへの手紙」

2011年02月20日 | 映画
フィンランド。
終身刑で服役していたレイラは
恩赦が受理され、12年ぶりに刑務所を出る。
彼女の身柄を引き受けたのは盲目のヤコブ牧師。
ヤコブ牧師の元へは、いろんな手紙が来る。
その手紙を読み上げること、
手紙への返事を代筆するのが
レイラの仕事だった。

お昼の直後だったので、
ちょっとウトウトしちゃった。
話の詳しいところは聞かないでね。

フィンランドの景色はとても美しい。

話は淡々と進む。
彼女が服役した理由は後半で明かされる。

必要とされていない人間はいない。
誰かが、あなたに感謝している。
そんなことを静かに語りかけてくる映画だった。
泣かされた。
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「バンド・ワゴン」(午前十時の映画祭)

2011年02月20日 | 映画
20年前ぐらいに「ザッツ・エンタテインメント」で
「夜の公園」の場面を見て以来、
ずっと全編を見たいと思っていた作品。
スクリーンで見ることができて大感激です!
この場面は、やっぱり美しかった!とっても優雅!
ステキすぎーーー!

話はよくあるパターンなんだけどね。
アステアの踊りは
「洗練」「気品」って言葉がよく似合う。
この雰囲気しか出せない、と言われればそれまでだけど、
(作品中の役もそんなかんじなんだけど)
それでも、これ以外やっちゃいけないよー!と思う。

シド・チャリシーも可憐。
彼女は、「雨に唄えば」のグリーンドレスの女のイメージが強いので
こういう役はとっても新鮮。
背が高い、と作品中でも言われるけど、
リアルでもそうだったんだろうなあ。
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