きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「眠狂四郎無頼控」

2011年02月19日 | 宝塚・劇団四季以外の舞台(落語含む)
GACKT版の狂四郎です。

私の狂四郎歴は、
柴練の小説→片岡孝夫(当時)→市川雷蔵→田村正和、の順で
GACKTは5パターンめ。
松方弘樹はあまりにもイメージが違いすぎて
敢えて見ていません。

芝居としては、今回が一番原作に近いかも。
武部仙十郎、美保代、金八、文字若、談亭などと
狂四郎との距離は、かなり原作通り。
ビジュアルはちょっと違うけどね。
それは仕方がないね。
これに、狂四郎を仇と狙う兄妹、
抜け荷の備前屋に、悪い武士、
世の争いには興味がなく、ひたすら己の剣の道のために、
狂四郎に挑む剣士。
カードが出揃っている。
狂四郎の出自なども原作通りで、
原作ファンも満足できるのでは。

GACKTの狂四郎は意外と合っている。
現代的な顔立ちは、周りと違う雰囲気で
「異国の血が混じった顔」の異質感が
良く出ていると思う。
それに、色白!色白が自然!!
思えば・・・
連続TVドラマになるとー、
1~3話ぐらいまで、顔を白く塗りすぎて
すごーーーーく、ヘン!になるんだよね。
4話めぐらいから軌道修正して普通になるけど。
孝夫ちゃんもマサカズもそうだったっと記憶しています。
カツラもアンバランスなまでに茶色だったり。
そして、常套句、
「あなたのお顔立ち、肌の色、髪の色、
 もしや、異国の血が・・・」
、って!!!!
どこからどう見ても、「和」の顔じゃん!
誰が見ても歌舞伎顔じゃん!!
それを白く塗っているだけじゃん!!!!
そういった心のツッコミは、
今回のGACKTに対してはありません。
それはなかなか心地よい。

ただ、全体的に、芝居のテンポが遅すぎた。
ネタ的にも展開的にも悪くはないし、
殺陣は迫力あるし、
簡易なセットにスクリーンに映し出される背景で
舞台転換もとてもスムーズ。
なのに、
全体的に台詞の「間」が悪いんだよね。
見得を切る、その時間が、普通は「・・」ぐらいだとすると、
この芝居のあらゆる「間」は、「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ぐらいなんだ。
これがもっと短くなれば、
もっとテンポの良い芝居になるのに。
GACKTの雰囲気を活かすためなの?
その辺のことは良くわからないけど、
私には辛かった。
これが無ければ、普通の時代劇になって
かなり私好みになってただろうなあ。

あと、主役の出番が少なくない?
宝塚のトップ制度に慣れているからそう思うだけ??

武部仙十郎は田中健
悪徳商人の備前屋は綿引勝彦
賄賂を受け取る武士は堤大二郎
「時代劇」として、しっかり芝居を締めてくれます。

狂四郎に挑む剣士は嶋田久作。
江戸時代の加藤保憲ですわなー。
あんなに叫んで、喉は大丈夫かしら。

狂四郎を仇と狙う若者・石動(兄)は
山本匠馬くん。
大きいホールでも声の通りが良い。
美保代は杏さゆりちゃん。
「ロメラ」の時はビックリするぐらい下手だったけど
今回のゆったりとした台詞回しは良かった。

文字若の有森さんは
「ラブ注入」をやった。ビックリ。
金八の古堂さん、談亭の古本さんは芸達者。
石動(妹)の辰己さんは可愛かった。

いろいろ揃っているだけに、
ほんと、テンポさえ良ければなー、と思う。
勿体ないなー。
サイトーを派遣したかった・・・・・
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「シュルレアリスム展」@新西洋美術館

2011年02月19日 | 美術館・博物館(各種原画展含む)
新西洋美術館の「シュルレアリスム展」に行ってきました。



ゴッホ展ほどじゃないけど
館内はそこそこ混んでいました。

2つめの上映会場の「アンダルシアの犬」(だったかな?)は
若干のグロ画像あり。

「シュルレアリスム」って、
いろんな表現があるんだなあ。
私はやっぱり、ダリとマグリットだけど。
ひとつひとつが、完璧な世界。
その完璧さに、鳥肌たちまくり。
たまらん!!!

生も死も盛り込まれている、
と言えば聞こえはいいけど
サバトにしか見えない絵もあった。

今回の展示作品は
パリのポンピドゥセンター所蔵らしい。
そのためか、パリ出身?の
リサ&ガスパールがナビゲーターらしい。
館内のカフェラテにもリサ。

(これで450円は高いような・・・)
そこかしこにぬいぐるみが飾ってあって
にぎにぎしてきた。

地下1階のミュージアムショップに初めて行ったけど
Bunkamuraや国際フォーラムの方が良い品が揃っている。

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