きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ジゼル」サンクト・ペテルブルク・アカデミー・バレエ

2009年10月31日 | バレエ・ダンス
ペトゥホフ(父)が率いるバレエ団です。
開演前にプレ・トーク有り。
ペトゥホフ(父)はチラシ掲載写真とは違い、
髪は金髪ではなく茶色で長く、ヒゲもあり
「おおっっ!ワイルド!!」とうっかり思う私。
かなりふくよかな体型でした。
普通に暮らすとこういう体型になるんだな、
そう思うと現役時の鍛錬に頭が下がる思いです。
ただ、会場に来ていた人達(女学生の団体もいました)には
ペトゥホフとは、こういう外見の人なんだ、と
インプットされるんですよねー。
現役時を知っていると、ちょっと寂しい。
芸術監督のお話は、「ジゼル」についての説明。
古いバレエで一時期廃れていたのが復活したとか、
古い話だけれど現代にも通ずるはなしだとか。
そして若い人達に、
この舞台からなにか感じることができれば
その気持ちは今後の人生を豊かにする
そういう経験になれば嬉しい、と言ってました。

配役表が配られなかったので
ダンサーの名前はわかりませんが、
こちらもたぶん、チラシ掲載写真の人とは違うかな。
ジゼル役のダンサーは黒髪で、
身体が良く動く。
最初の方はマイムは段取りが少々見えたけど
2幕は気持ちの流れがクリアでした。

アルブレヒト役は、
マラーホフとかラドメイカー君の系統に
花緑くんをほんのり混ぜたようなビジュアル。
2階席からだとバッチリ王子でした。
登場したときからノーブル。
時々脚がだらんと開き気味になるものの
ジャンプの着地の音は小さいし
手足もしっかり伸びているし
なかなかいいダンサーでした。
ジゼル狂乱の場で、顔を両手で覆っちゃうような
お坊ちゃん振りが自然で良かったです。
将来、こういう時が来るなんて
まったく予想をしてなさそうでした。

狂乱の場で、公爵様がアルブレヒトの前で
バッと両手を開いたのは
「見損なったぞ」ではなく
「この話は無かったことに」の意味なのかな?
だから彼は、ジゼルの墓に行ってすがることしか
できなかったのかな。

ヒラリオンは、アルブレヒトとは真反対。
濃い!
クドい!
マイムがいちいち大げさ。
ほんで、ちょいと変態チック。
ジゼルが死んだとき、匍匐前進でにじり寄り
彼女の足に、自分の顔をすりすり。
ちょっとビックリした。
髪型も、なんだかリーゼントぽかった。
なんちゅーか、
ヒゲありベルナルド?みたいな??
ロットバルトで見てみたい人だわ。
話が前後しますが、
1幕冒頭で、ヒラリオンがジゼル母の手伝いなどしてます。
ジゼル母としては、すでにヒラリオンは
娘の婚約者と思っているのではないでしょうか。
だから、ヒラリオンがジゼルを
「俺の女」と思うのは、無理ないのかも。
ただ、母親役の人がちょいと若い人だったので
ヒラリオンと浮気しているようにも
見えなくもないような・・・

ミルタの人はちょっと地味。

村人の衣装が赤とか、
派手な色が多くてビックリしたけど
それゆえに、ジゼルの白い衣装が清楚に見えました。

2幕のコールドは14人+2人。
みなさん全体的に頭が小さく腕が長く
スタイルが良かったです。
夏に見たンセルヴァトワール・バレエに比べると
断然プロフェッショナルでした。

それでもマールイと比べると
・・・・・なんだな。
「プロ」の中にも、何段階もあるもんなんだな。

衣装も装置も、けっこう豪華でした。
運営がうまいのかな。
コメント
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