きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ミハイロフスキー劇場ガラ」

2009年01月21日 | バレエ・ダンス
ルジのアリもビックリだったけど
メドゥーラの衣装が3着なのもビックリだった。
あれはシェスタコワ仕様じゃなくて
バレエ団仕様なんだな。


第1部
「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ
音楽:P.チャイコフスキー 振付:M.プティパ
イリーナ・コシェレワ、コリパエフ、モロゾフ、カシャネンコ、ヴェンシコフ

コシェレワは縦ロール付き。
彼女の温かみのある踊りはオーロラに合うかも。
意外とバランスは苦手?
ガラでの見せ場となる部分で
支えの手を充分に離しきれなかったのが惜しい。
モロゾフとヴェンシコフがここだけなのも惜しい。
「草原の歌」とか「スポーツのワルツ」とか
男性ニコイチのなにかを押し込んじゃえば良かったのに。

「人形の精」より
音楽:J.バイヤー  振付:S.レガート、N.レガート
サビーナ・ヤパーロワ、ヴャチェスラフ・チュチューキン、マクシム・ポドショーノフ

マールイのお家芸。
デカイ青いカツラを被ってもカワイイヤパーロワ。
(でも胸の谷間にドキドキ)
男性陣の細かい演技も楽しかった。
昨夏は男性陣が違う個性を押し出していたけど
今回は合わせ鏡のような部分があり
それもそれで楽しいわ。

「ロミオとジュリエット」よりバルコニーの場面
音楽:S.プロコフィエフ 振付:O.ヴィノグラードフ
イリーナ・ペレン、アンドレイ・マスロボエフ

マスロボエフがすっかり大人の顔つきになっているわ。
二人とも瑞々しい。
オケがヤバヤバ。
振り付けは・・・ちょっと忙しないような。

「せむしの仔馬」より“海と真珠の踊り”
音楽:C.プーニ 振付:M.メッセレル
アンナ・クリギナ、ユリア・チーカ、アンドレイ・ヤフニューク

ヤフニュークは、ほんと「正統派」だと思うわ。
この衣装をコルプが着たら恐いことになってたな。
女性陣も可愛かった。
もうちょっと踊りがそろうと面白いんだけど。

「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:L.ミンクス 振付:M.プティパ
オクサーナ・シェスタコワ、ミハイル・シヴァコフ
ヴァリエーション:タチアナ・ミリツェワ

やっと来てくれたよ、シヴァコフが。
髪は切った方がいいんじゃないかー。かーーーー。(エコー)
来日したばかりで本調子では無いかもしれないけれど
華やかだったなあ。
シェスタコワもちょっとお疲れかもしれないけれど
二人が揃うと「マールイ」ってカンジだ。いいね。


第2部
「ムーア人のパヴァーヌ」
音楽:H.パーセル 振付:J.リモン
ファルフ・ルジマトフ、イリーナ・ペレン
アンナ・ノボショーロワ、アンドレイ・カシャネンコ

カシャネンコ&ノボショーロワは
演技も存在感も、充分ルジと拮抗していた。
カシャネンコは若いのかしら。額がアレなんだけど。
ルジに対しては「白人のエリート士官」って風貌で
合っているかも。
*そーいえば、ドルグーシン以外ではジュド様で見た気がするよ。
オテロをそそのかし、追いつめ、陥れる。
いい演技だった。
オテロは繊細だったな。
最初から死の影があった。
「やはり」自分は愛されていなかった、と思うオテロだった。


第3部
「エスメラルダ」より
音楽:C.プーニ 振付:M.プティパ
エカテリーナ・ボルチェンコ、ニコライ・コリパエフ
レニングラード国立バレエ

ボルチェンコは、「白鳥」の時よりは良い踊り。
背中が固いのかな。首は短いよね。
コリパエフ君は、やっぱ群舞の人だ。アンサンブルの人だ。
4人のお嬢さん方に自然に混じってるよね。

「スパルタクス」よりアダージョ
音楽:A.ハチャトゥリアン 振付:G.コフトゥン
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ

昨夏かなんかに見た振付よりは良かった。
でもグリゴ・・・・・・・、いや、まあ、なんだ。
二人の息がとても合っていて
難しいリフト等も決まっていました。

「アダージェット」
音楽:G.マーラー 振付:N.ドルグーシン
ファルフ・ルジマトフ

「アダージェット」は、
会場中が固唾を飲んで、ルジの一挙手一投足を見ていました。
緊張感に近いけど、もっと違うもの。
コルプが神々しいなら、これは神だな。
ドゥルガリヤンもやればできるじゃんか!
ダンサーを踊らせる音楽、ってこのことだよ。
ルジが指揮者さえも支配しているってことなの?

「海賊」第3幕より花園の場&第2幕より
音楽:R.ドリゴ他 振付:M.プティパ/V.チャブキアーニ
メドーラ:オクサーナ・シェスタコワ、ダリア・エリマコワ、エカテリーナ・ボルチェンコ
アリ:アントン・プローム、ヴャチェスラフ・チュチューキン、アレクサンドル・オマール
ギュリナーラ:タチアナ・ミリツェワ
レニングラード国立バレエ

最初は3幕の「花園」。
ミリツェワ、シェスタコワのソロあり。
それから2幕のパ・ド・ドゥ。
エリマコワ&プロームで始まる。
アリの第一バリエーションの途中で、
赤系のハーレムパンツのチュチューキンと交代。
メドーラの第一バリエーションはシェスタコワ。
アリの第2バリエーション(ジャンプ)。
オマールから始まる。
オマールはハンサムだけど、
「技を見せる踊り」はちょっと弱いかしら・・・
と思っていたところでルジ登場。
跳んでるよ!
最後の着地から立ち上がるところでよろけ、
会場中からどよめきの声。
その間にも舞台中央でフェッテ合戦。
上手からエリマコワ、ボルチェンコ、シェスタコワ、かしら?
3人とも同じ衣装
多人数で32回転は、ガラではありがちだけど
みんな同じ衣装は初めてだ。ビックリだ。
コーダはアリ3人で回る。(ものすごくバラバラだけどいいじゃないか)
パンツの水色は同じ色。
最後は水色3組に、チュチューキンが額づいて終了。

指揮:カレン・ドゥルガリヤン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団


カーテンコールは先生方が舞台にたくさん出てきました。
うん、うん、先生がいるから団員がいるんだよね。
ものすごい勢いで金の紙吹雪が落ちてきたし
(降ってきたというより落ちてきた)
アットホームな終わり方で楽しかった。
プハチョフがいないのが寂しい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする