きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「白鳥の湖」ボルチェンコ&プハチョフ/レニングラード国立バレエ

2009年01月11日 | バレエ・ダンス
ボルチェンコは、身体のラインは綺麗。
特に脚が美しい。
だから出てきたときは期待が膨らみましたが・・・
表現力は皆無でした。
役を演じていません。
ボルチェンコが、ただ踊っているだけ。
こういうタイプのダンサーは多く観てきたつもりですが
ボルチェンコは、その最高峰です。
オデットの気持ちもオディールの気持ちも
全く伝わってきませんでした。
シェスタコワの直後に観た、というのを差し引いても
こんだけなんにも伝わらないのもすごいなー。
3幕なんて、悲哀の「ひ」の字もないですよ。
次にピルエット、えいっ、回れた、次は・・・
みたいに、
ほんとに身体を動かしているだけ。
なんで舞台に立っているかわかっているのかなー。
その上、腕の動きが鈍い。
たとえばですね、
白鳥(2羽とかのね)のミリツェワの腕の振りを「1」とします。
アナニアシヴィリは「2」から「3」です。
クテポワは「0.8」です。
ボルチェンコはそれ以下でした。
白鳥のように、しならせながら大きく腕を振ると
左右の手首が頭の上でくっつきそうになりますよね。
あれが、ボルチェンコだと、
肩の上まであげたところで、下げちゃう。
そんなかんじ。
二の腕の稼働率が低い、っていうか。
クテポワの方がよっぽどマシ。
と思ったけど、
3幕でミリツェワとユニゾンで踊ったときは
苦笑しちゃった。
そんなクテポワより「踊れない」ボルチェンコでした。
冗談抜きで、ミリツェワのオデットでいいじゃんか。
まー、ボルチェンコが好きな人もいるかもなので
これ以上書きませんが、
私にとって、「まったく魅力がない」ダンサーでした。

対してプハチョフは、端正な王子様。
コルプが、白といえども黒も灰色も内包していそうなのに比べ
プハチョフは純白の王子様でした。
今日はヅラ無し。
でも、気になりません。
立ち姿も美しいです。
踊りも綺麗でした。
手足が美しく伸びています。
それだけにー。
ボルチェンコ相手だとーーー。
プハチョフの無駄遣いですよ。
ああ、ステパノワがいればなー。

トロワ。
ヤパーロワは、プロフィール写真だと
溌剌とした女の子ーーーってイメージなんですが
トロワでは大人の女性でした。
いろんな雰囲気を纏える人なのかも。
ヤフニュークは、なんだか大人な顔立ちになっちゃった。
もうちょい脚のラインが綺麗だと言うことがないんだけど、
でも、彼を鍛えるのは正解だと思う。
主役系の人だよね。ヅカ的に言うと路線の人。
ミリツェワも好調のようで、
3人の息もぴったりあっていました。

ロットバルトはカシャネンコ。
意識してみるのは初めてかな。
まだ若い人なんじゃないかと思いますが、
なんとなくソロヴィヨフさんの雰囲気があるような・・・
動きが綺麗でした。
ジャンプもスカッとするキレがあります。

白鳥の群舞は揃っていたと思います。
さすがに「お家芸」は違いますね。


でー。
スペインですよ。
ニキータとオマールの息は合っていました。
オマールの、そこはかとなく漂う「やりすぎ感」は
クリギン(父)の影響か、マールイの伝統か。
ニキータは、まだまだ若い金髪の男の子。
父の芸風はオマールの方が引き継いでいるけど
ハンサムだし、これからに期待。
3幕の終わりの方で、
オマールとニキータとハンガリーのヴェンシコフが並んで
マニアはウハウハだったんじゃないでしょうか。
(私だけ?)

ドゥルガリヤンの上着の丈が長すぎる気がする。
ダンサーとのタイミング合わせは、
パブ-ジンの方が、いくらかマシ???
わからんです。

とりあえず。


【配役】
*配布された配役表を転載しています。
 変更があるかもしれませんが未確認です。

オデット/オディール:エカテリーナ・ボルチェンコ
ジークフリート:アルチョム・プハチョフ
ロットバルト:アンドレイ・カシャネンコ
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:アンドレイ・ブレクバーゼ
パ・ド・トロワ:
 サビーナ・ヤパーロワ、タチアナ・ミリツェワ、アンドレイ・ヤフニューク

小さい白鳥:
 アンナ・クリギナ、ナタリア・クズメンコ
 エレーナ・ニキフォロワ、ユリア・チーカ

大きい白鳥:
 タチアナ・ミリツェワ、ダリア・エリマコワ
 ヴィクトリア・クテポワ、ヴァレリア・ジュラヴリョーワ

2羽の白鳥:タチアナ・ミリツェワ、ヴィクトリア・クテポワ

スペイン:
 アンナ・ノヴォショーロワ、オリガ・セミョーノワ
 ニキータ・クリギン、アレクサンドル・オマール
ハンガリー(チャルダッシュ):
 エレーナ・モストヴァーヤ、ミハイル・ヴェンシコフ
ポーランド(マズルカ):
 マリーナ・フィラートワ、エレーナ・フィールソワ
 ナタリア・グリゴルーツァ、ユリア・カミロワ
 アルチョム・マルコフ、ロマン・ペトゥホフ
 デニス・サプローン、ニキータ・セルギエンコ
イタリア(ナポリ):
 エレーナ・ニキフォロワ、ヴャチェスラフ・チュチューキン


指揮:カレン・ドゥルガリヤン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
コメント (2)
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「白鳥の湖」シェスタコワ&コルプ/レニングラード国立バレエ(第2幕から)

2009年01月11日 | バレエ・ダンス
ここでもチケットを間違って取っていまして。
月組の組総見をお願いしていたのに
それをスケジュール帳に入れてなかったので
安いチケットのご案内が来たとき
うっかりポチッとしちゃったんですね。
(もともと「白鳥」はこの日の夜に入れていて
 その1回だけでいーや、と思っていたんですね。
 それがこの回の安いチケットを見つけてうっかり買っちゃったと)
どっちかを捌こうかと思ったんだけど
ハイテンションになる組総見も観たいし、
シェスタコワ&コルプも観たい。
月組が終わって直行すれば2幕からに間に合うので
それでいーか、と。
黒鳥も白鳥も観られるしさ。

つーわけで。
2幕から。
オディールからです。
シェスタコワ&コルプは、きっと1幕2場も
素晴らしかったんだろうなあ、ってのを伺わせるような雰囲気。
二人の音のタイミングがバッチリ合っています。
途中から観ても、充分にドラマチックでした。

シェスタコワは「ジゼル」の時より調子が良さそう。
音に綺麗に乗っています。
32回転はシングルだけど、
軸はあまり動かずスピードも落ちませんでした。

コルプも端正な王子。
詰め込みすぎる踊りは押さえ、
ゆったりと踊っています。
この方がいいと思う。
長い手足が伸びきる方が
観ていて気持ちがいい。
悩める王子振りも良かったです。
花嫁は候補からは選べない、
愛を誓った人がいる、
それを黒鳥が惑わす。
自分といま向き合っている女性は
本当にあの人なのだろうか、
そんな気持ちの揺らぎが伝わってきました。
迷うことと弱いことがイコールではない
大人の王子でした。

スペインの男性は、
オマール(黒)とヴェンシコフ(白)。(たぶん)
もう、これが、まったく合っていないのさ。
ヴェンシコフは、せっかく顔も体型も恵まれているんだから
もっと自分の良いところを積極的に見せないと!
言われたとおりに動くだけじゃダメだよ!!と言いたくなる。
そしてオマールは、あなたのキメポイントは
ちょーと違うんじゃないかいな、と思ってしまう。
それぞれの特徴が全く噛み合っていませんが
それがマールイクオリティか。

マズルカのトップバッターの男性も
熱苦しいハイテンションな踊りで
マールイらしくて良かったわ。
配役表順だとマルコフなんだけど。

ツァルのロットバルトは
随所随所のポーズが決まっていました。

パブ-ジンの指揮は
思っていたほど悪くはなかった。
けど、黒鳥のキメぐらいは
ダンサーに合わせようよ。

東京宝塚劇場の20分後に聞くと
国際フォームの音は拡散しすぎ。
途中から慣れたけど。



【配役】
オデット/オディール:オクサーナ・シェスタコワ
ジークフリート:イーゴリ・コルプ
ロットバルト:ウラジーミル・ツァル
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:アンドレイ・ブレクバーゼ

(パ・ド・トロワ、小さい白鳥、大きい白鳥は
 観ていないので省略)

2羽の白鳥:ダリア・エリマコワ、タチアナ・ミリツェワ

スペイン:
 エレーナ・モストヴァーヤ、アンナ・ノヴォショーロワ
 ミハイル・ヴェンシコフ、アレクサンドル・オマール
ハンガリー(チャルダッシュ):
 オリガ・セミョーノワ、マクシム・ポドショーノフ
ポーランド(マズルカ):
 マリーナ・フィラートワ、エレーナ・フィールソワ
 ナタリア・グリゴルーツァ、ユリア・カミロワ
 アルチョム・マルコフ、ロマン・ペトゥホフ
 デニス・サプローン、ニキータ・セルギエンコ
イタリア(ナポリ):
 ナタリア・クズメンコ、アントン・アパシキン

*配布された配役表を元に
 変更分は独断と記憶で記載しました。
 間違っているかもしれませんが
 御容赦ください。


指揮:ミハイル・パブ-ジン
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
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「夢の浮橋/Apasionado!!」宝塚月組(東京2回目)

2009年01月11日 | 宝塚(月組)
組総見に誘っていただきました。
ありがとう、け。ちゃん。
昨日が5階席だったので、
2階14列でも、ものすごく舞台を近くに感じます。


芝居は、なんだかキリヤンの薫が暑くなっているような気がする。
「血筋ですから」では、有無を言わせぬ迫力があり、
「その顔を・・・」で激情が迸る。
普段おだやかなのは、いろいろ押し殺しているんだろうなあ。
一方、匂宮も、どうやっても薫に勝てない部分がある。
そして決して外に出せない思いがある。
彼の内部にも葛藤がある。
そういった二人の対決が迫力増しでした。
対立するけど、競い合うけど、
でも敵ではない。友人より近い関係。
んー、
なんだかー、
キリヤンのシシィもアリかしら、とか
思っちゃったりしたよ。

冒頭の群舞、裾?っていうの??
後ろに引きずる布。
あれを、回ったときに真後ろにするには
さりげなく、でも、しっかりと
蹴飛ばすように捌かなければならない。
マギーちゃんはわりと綺麗に捌いているんだけど
もりえちゃんはまったく気にしないようで
けっこうグチャグチャ。
その気にしない振りが、なんとなく
さえちゃんに被って、ちょこっと微笑ましいっす。

あいあいは頑張っているなー。

ショーは、もー、
組総見ですから。
テンション高かったです。
お花ちゃんたちのカツラも
今までみたことがないバージョン多し。
そのためか、キリヤンのカツラが
いつもよりおとなしめ??
中詰めで、羽を背負ったあさこちゃんが
階段上で後ろを向いているときの
階段下・下手側の子の踊りがいいわ。

「吸血鬼」のマギーちゃんの歌声の音量は
ムラと同じぐらいだった。
前回、普通に感じたのはは席のせいだったのかな。
やっぱあそこは大音量だよね。
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ソンダン!

2009年01月11日 | 劇団四季
キヨミチがソンダン入り。
しかも高井さん枠だって!!

キヨミチの
ファントムだよ!


近場で行けそうなのは1月15日の夜のみ。
かなり残業の可能性があるから
予定は入れて無くて、
定時で上がれればマールイの「海賊」を
当日券で見に行くぞ!と思っていたけど、
けど、
けど、けど、、、、

ど、、、



えーと。
たったいまC席を取っちゃいました。
ま、キヨミチが出なくても
あっくんの「スーパースター」を聞きに行くと思えば・・・。

まさか高井さん枠だとは
思わなかったよ。
あっくんがトロイで抜けて
元の枠に入ることは想定していたんだけどね。
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